【2019年版】マーケターへの調査結果から見るインフルエンサーマーケティングの効果

Pocket

インフルエンサーマーケティングは様々な業界に広がり、2019年もインフルエンサーとタイアップしたキャンペーンの話題は尽きません。

米国インフルエンサーマーケティングエージェントの「Mediakix 社」は、毎年インフルエンサーマーケティングのトレンドに関する調査を実施しています。160人以上のマーケターを対象とした最新の調査結果から、2019年のインフルエンサーマーケティング業界は「急成長を続ける」と予測されています。

今回は、Mediakix 社の調査結果から見えてくるインフルエンサーマーケティングの効果について、キーとなる4つのトレンドを紹介します。

1. 80%が「インフルエンサーマーケティングは効果的 2. 71%が「インフルエンサーを通じて獲得した顧客の質は他のマーケティング手法よりも高い」 3. 89%が「インフルエンサーマーケティングの ROI は少なくとも他のマーケティング手法と同等かそれ以上」 4. 65%が「2019年にインフルエンサーマーケティングの予算を拡大」

目次

    1. 1. 80%が「インフルエンサーマーケティングは効果的」
    2. 2. 71%が「インフルエンサーを通じて獲得した顧客の質は他のマーケティング手法よりも高い」
    3. 3. 89%が「インフルエンサーマーケティングの ROI は少なくとも他のマーケティング手法と同等」
    4. 4. 65%が「2019年にインフルエンサーマーケティングの予算を拡大」
    5. なぜインフルエンサーマーケティングはそれほど効果的なのか?
    6. まとめ

1. 80%が「インフルエンサーマーケティングは効果的」

業界を問わず、多くのブランドがインフルエンサーマーケティングで良い結果を得ています。今回の調査では、80%のマーケターが「インフルエンサーマーケティングは効果的」だと答え、そのうち35%が「非常に効果的」だと答えました。 「インフルエンサーマーケティングは効果的ではない」と答えたマーケターは全体の5%で、「全く効果的ではない」と答えたマーケターの割合は0%でした。

インフルエンサーとタイアップしたキャンペーンのゴールとして一般的に挙げられるのが「ブランド認知」と「ダイレクト・レスポンス」で、キャンペーンの KPI(Key Performance Indicator = 重要業績評価指標 )には次のようなものがあります。

【ブランド認知】

・ソーシャルリーチ:フォロワー、購読者、インプレッション
・エンゲージメント:いいね!、コメント、センチメント、シェア、メンション
・プレス、メディアメンション、ウェブサイトトラフィック

【ダイレクト・レスポンス】

・セールス / コンバージョン
・コンバージョン値
・リード(見込み客)
・サインアップ数
・ダウンロード数
・クリックスルー率

様々な KPI を考慮した上で、 全体の80%のマーケターが「ブランド認知とダイレクト・レスポンスのゴールに達する上でインフルエンサーマーケティングは効果的だ」と感じています。近年、ファッション、フード、フィットネスなどあらゆる業界でインフルエンサーとタイアップしたキャンペーンについての話題が取り上げられており、新たなオーディエンスへのリーチや売上の増加など具体的なキャンペーンの結果が数多く報告されていることを考えると納得の数字と言えるでしょう。

おすすめ記事:必ず知っておくべき!インフルエンサーマーケティングの重要なKPI6選

必ず知っておくべき!インフルエンサーマーケティングの重要なKPI6選

2. 71%が「インフルエンサーを通じて獲得した顧客の質は他のマーケティング手法よりも高い」

インフルエンサーマーケティングのような比較的新しいマーケティング手法は、従来のマーケティング手法との違いを比べることによってその特徴が見えてきます。

調査対象であるマーケターに、「インフルエンサーマーケティングで獲得した顧客の質は他のマーケティング手法を通じて獲得した顧客の質よりも高いと思うか」と尋ねたところ、18%が「非常にそう思う」、53%が「そう思う」と答えました。つまり、全体の71%が、Eメールやソーシャルメディア、SEO(Search Engine Optimization = 検索エンジン最適化)、PR、ペイドサーチ(検索エンジンの広告経由のアクセス)など、従来のマーケティング手法によって獲得した顧客よりも、インフルエンサーを通じて獲得した顧客は質が高いと感じていることになります。

23%のマーケターは上記の質問に対して「どちらとも言えない」、6%は「そう思わない」と答えました。

インフルエンサーマーケティングでリーチできるオーディエンスは、インフルエンサーが発信している情報に興味や関心を寄せている「フォロワー」で、フォロワーはインフルエンサーが発信するカテゴリーに興味を持っているという共通点があります。例えば、「ダイエット」についての情報を発信しているインフルエンサーのフォロワーは「ダイエットに興味がある人たち」です。

ブランドは、ランダムに集められた潜在顧客よりも、同じカテゴリーに興味を持っていてすでにインフルエンサーと信頼関係が出来上がっているフォロワーに共通点を見出し、「質が高い」と感じているのかもしれません。

60%が「他の有料メディアソース経由の顧客よりも質が高い」

続いて、「インフルエンサーマーケティングによって獲得した顧客の質は、ソーシャルメディア広告、クリック型広告などの有料メディアからの顧客の質よりも高いと思うか」という質問をしました。その結果、60%のマーケターが「そう思う」と答えました。

有料メディア広告の場合、サーチエンジンやウェブサイト、ソーシャルメディアのページなど、最適な場所にブランド広告を展開できます。ブランドが Google AdWords に1ドルを投資した場合のリターンの平均は2ドルだと言われています。

このように、有料メディア広告はブランドにとって十分メリットがありますが、インフルエンサーマーケティングの ROI (Return On Investment = 投資利益率)は他のデジタルメディアの11倍と言われています。さらに、 インフルエンサーキャンペーンの効果を測定する基準である EMV(Earned Media Value = アーンドメディアバリュー)は、1ドルの投資に対して11.69ドルと報告されています。

インフルエンサーはフォロワーにとって「スター」であり、憧れの対象です。自分が憧れている人が特定の商品やサービスを紹介することによって、ブランド自身が情報発信をするよりも高い ROI が実現できます。

おすすめ記事:インフルエンサーマーケティング・アワード2019の受賞企業から学ぶキャンペーン事例【前編】

インフルエンサーマーケティング・アワード2019の受賞企業から学ぶキャンペーン事例【前編】

3. 89%が「インフルエンサーマーケティングの ROI は少なくとも他のマーケティング手法と同等」

ROI はインフルエンサーキャンペーンの効果を測る上で重要な指標です。ROI の測定はインフルエンサーマーケティング業界においては未だに課題となっていますが、その手法がマーケターによって徐々に確立され、全体の89%が「他のマーケティング手法と同等もしくはそれ以上の効果がある」と答えており、さらにその半分以上が「インフルエンサーマーケティングの ROI は他のマーケティング手法よりも良い」と言っています。

89%が「Instagram はインフルエンサーマーケティング戦略において重要」

インフルエンサーマーケティングの ROI を高める上で、適切なキャンペーンプラットフォームを選択することは重要なポイントの一つです。

インフルエンサーマーケティングが実施されているプラットフォームはたくさんありますが、その中でも注目を集めているのが Instagram です。2018年6月に全世界のユーザー数が10億人を突破し、動画投稿ツールの「IGTV」や、オンラインショッピングのためのいくつかのツールがリリースされたことを受け、Instagram はEコマースブランドの重要なマーケティングツールとして注目されています。 また、2018年には Instagram ストーリーの人気が爆発し、Snapchat の2倍以上のアクティブユーザーを獲得しました。

マーケティングプラットフォームの人気ベスト5:

1位:Instagram(89%)
2位:YouTube(70%)
3位:Facebook(45%)
4位:ブログ(44%)
5位:Twitter(33%)

(複数回答)

また、コンテンツ投稿のフォーマットの人気トップ3は次のようになっています。

1位:Instagram 投稿 (78%)
2位:Instagram ストーリー (73%)
3位:YouTube 動画 (56%)

(複数回答)

Instagram は次のような理由で口コミを起こしやすく、インフルエンサーマーケティングとの親和性が高いプラットフォームと言えます。

・写真を使って視覚に訴えかけることができる
・「インスタ映え」するクリエイティビティーの高いコンテンツは思わずシェアしたくなる
・自分が憧れているインフルエンサーのライフスタイルが分かりやすい

ブランドとタイアップしたインフルエンサーは、自身の日常生活にブランドの商品やサービスをさり気なく取り入れて Instagram のコンテンツを制作しています。フォロワーに「押しつけ感」のない広告キャンペーンが展開できることもインフルエンサーマーケティングの魅力の一つです。その結果、フォロワーはインフルエンサーが発信したコンテンツに「いいね!」をしたり、コンテンツをシェアをするという行動を起こし、口コミが起きるのです。

下記の記事では、Instagram インフルエンサーマーケティングの仕組みなど、Instagram を使ったキャンペーンについて紹介していますので併せてご覧ください。

おすすめ記事:インスタグラムインフルエンサーマーケティングでブランドを成長させる4つのプロセス

インスタグラムインフルエンサーマーケティングでブランドを成長させる4つのプロセス

4. 65%が「2019年にインフルエンサーマーケティングの予算を拡大」

インフルエンサーマーケティングの効果が認知されるようになり、調査対象のマーケターの65%が「2019年にインフルエンサーマーケティングの予算を拡大する」と答えました。

多くのブランドがインフルエンサーキャンペーンによって優良な顧客を獲得して利益を上げ、 その様子を目撃した他のブランドが続々とインフルエンサーとのタイアップキャンペーンに参入しています。

残る3分の1のマーケターは「今まで通りの予算を割り当てる」と答えています。

17%が「デジタルマーケティングの予算の半分以上をインフルエンサーマーケティングに割り当てる」

17%のマーケターが「デジタルマーケティングの予算の半分以上をインフルエンサーマーケティングに割り当てる」と答えました。

全体の17%という割合は決して高くはありませんが、インフルエンサーマーケティングへの投資額は今後も増加していくと考えられています。すでに、調査対象のマーケターの25%以上が「デジタルマーケティングの予算のうち40%をインフルエンサーマーケティングに割り当てる」と答えています。

69%が「Instagram に最も多くの予算を割り当てる」

69%のマーケターが「Instagram に最も多くの予算を割り当てる」と答えました。これは、2番目に名前が挙がった YouTube の11%と比べて約6倍の割合です。2019年のインフルエンサーマーケティング業界のマーケターにとって、Instagram は戦略的に重要なプラットフォームだということが分かります。

なぜインフルエンサーマーケティングはそれほど効果的なのか?

インフルエンサーマーケティングが効果的だと言われている理由はいくつかあります。

・ターゲティングが容易 ・オンライン上の消費者についての情報が入手できる ・質の良い顧客にアプローチできる ・キャンペーン内容の改善に役立つ

インフルエンサーマーケティングには、「幅広いオーディエンスにもニッチなオーディエンスにもリーチできる」という大きな利点があります。これにより、ブランドは狙ったオーディエンスに効果的にアプローチすることが可能になるのです。

また、ブランドは、ファッションやゲーム、テクノロジーなど特定のカテゴリーで活躍するインフルエンサーとタイアップすることによって、自社のソーシャルメディアの豊富なオーディエンスインサイト(フォロワーの属性や傾向)と、オンライン上での購買行動についての情報を得ることができます。

そして、インフルエンサーとすでに信頼関係を築いているフォロワーにブランドがダイレクトにアクセスできるという利点は言うまでもありません。70%以上のマーケターが、「インフルエンサーマーケティングは自社ブランドと良質な消費者を結び付けてくれる」と答えています。ブランドは消費者と信頼関係を築き、トレンドセッター(新しい流行を作り出す人)であるインフルエンサーの影響力を活用して消費者の購買行動に影響を与えることができます。

さらに、ブランドはインフルエンサーにフォロワーの詳細やブログの購読者の統計を依頼することができます。それらの情報を次のキャンペーンに活かすことによって、さらにターゲットを絞った質の高いオーディエンスにリーチすることが可能になります。

まとめ

今回は、米国インフルエンサーマーケティングエージェントである「Mediakix 社」が160人以上のマーケターを対象に行ったインフルエンサーマーケティングの効果についての調査結果から、2019年のトレンドの要点を説明しました。

様々な観点と160人以上のマーケターによる調査からインフルエンサーマーケティングを評価した結果、インフルエンサーマーケティングは効果が高く、実践可能なマーケティング戦略であることは明らかです。そして、2019年もインフルエンサーマーケティング業界は急成長を続けていくと考えられています。

インフルエンサーマーケティングを実施したことがあるブランドにとってもそうでないブランドにとっても、今回の調査結果はインフルエンサーマーケティングの効果を考える上でのベンチマークとなるでしょう。


参考:http://mediakix.com/influencer-marketing-industry-statistics-survey-benchmarks/#gs.1oog38 http://mediakix.com/2019/02/influencer-marketing-effectiveness/#gs.1ol5hw

Pocket