今後のインフルエンサー選定は「オーディエンス品質」の理解が不可欠

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インフルエンサーマーケティングキャンペーン成功のために最も重要と思われる指標はなんでしょうか?フォロワー数、エンゲージメント率、それともLFR(いいね率)など様々な判断基準が存在しますが、今回は「オーディエンス品質スコア(Audience Quality Grades)」をインフルエンサー選定のための新しい基準として紹介します。

まず「オーディエンス品質」とは、インフルエンサーのコンテンツを見ているフォロワーや、インフルエンサーコンテンツがシェアなどで流れている他のInstagramチャンネルのクオリティを表しています。このクオリティが高いほどオーディエンス品質が高く、高い品質を持ったオーディエンスを多く抱えるインフルエンサーほど、タイアップするに相応しいインフルエンサーと言えます。

インフルエンサーの新しい選定方法および価値測定基準として、前回の記事では「Lile Follower Ratio(いいね率)」を紹介しましたが、後編として今回は「オーディエンス品質」が現在のインフルエンサーマーケティングでどのように運用され評価されているかを分析します。

おすすめ記事:LFR(Like Follower Ratio=いいね率)はどんな指標?その重要性とは。


目次

  1. オーディエンス品質がインフルエンサーマーケティングのカギ
  2. オーディエンス品質はどうやって見られるのか?
  3. オーディエンス品質グレードとは?
  4. オーディエンス品質の分類
  5. 性別や国籍による分析
  6. まとめ

  7. オーディエンス品質がインフルエンサーマーケティングのカギ

    オーディエンス品質は最近ではインフルエンサーマーケティングに不可欠な判断基準となっています。

    広範囲に及ぶリーチを持つインフルエンサーが素晴らしいのは確かですが、そのリーチの90%が偽のフォロワーやアクティブではないアカウントで構成されているとしたら、インフルエンサーマーケティングキャンペーンにおいて最重要となる「エンゲージメント」は期待できないでしょう。

    フォロワーが本物だとしても、他に何千ものチャンネルをフォローしているとしたらそのフィードは大量のコンテンツで溢れているため、タイアップしているインフルエンサーのブランドに関する投稿に気付くことさえないかもしれません。

    オーディエンスの質が低いインフルエンサーとタイアップすることは、単にお金の無駄遣いです。各インフルエンサーマーケティングキャンペーンの前に、常にインフルエンサーのオーディエンス品質を分析して、マーケティング予算を賢く割り当てる必要があります。


    オーディエンス品質はどうやって見られるのか?

    オーディエンス品質グレードとは、インフルエンサーアカウントのオーディエンスのエンゲージメントやアクティビティなどを分析することによって、「オーディエンスがどれほど価値があるか」をまとめた上でスコアリングしたものです。

    ステップ1
    定期的にアカウントとやり取りするユーザーを特定します。

    ステップ2
    InstagramのAPIでアクセス可能なデータの助けを借りて、ターゲットグループのユーザー行動を分析します。

    APIとは「Application Programming Interface(アプリケーションプログラミングインターフェイス)」の略で、コンピュータプログラムの機能やソフトウェアを管理するデータなどを、外部の他のプログラムから呼び出して利用するための手順やデータ形式について定めたルールのことを言います。

    これによって、自分のアカウントにログインしたことがないような非アクティブユーザーやボットのような動作を示すユーザーは、オーディエンス品質が「悪い」または「非常に悪い」として分類されます。

    一方で、Instagramのコンテンツに常にエンゲージメントしている積極的なアクティブユーザーは、「非常に良い」と評価されています。


    オーディエンス品質グレードとは?

    実際のオーディエンス品質グレードは、パーセンテージに基づいてAからFまでの範囲で評価が分けられます。

    オーディエンス品質グレードは、エンゲージメント、アクティビティ、およびInstagramのフィードを通じて表示されたコンテンツを消費する能力を考慮して、インフルエンサーアカウントのオーディエンスがどれほど優れているかを示すグレードです。

    オーディエンス品質グレードのパーセンテージを見ると、そのチャンネルのオーディエンスがInstagramの他のチャンネルと比較してどの程度パフォーマンスが高いかを確認できます。例えば、あるインフルエンサーが88%という高いオーディエンス品質を持っていれば「A-」というグレードがつきます。

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    オーディエンス品質の分布

    オーディエンス品質の分布は、Instagramでのアクティビティとフォロワー数に基づいて、フォロワーが1投稿を閲覧する可能性がどれだけ高いかで予測されます。

    良いオーディエンス品質は、「Instagramで積極的にコンテンツを見ることができる消アカウントのみをフォローしているオーディエンス」も分類されます。

    例えば、あるインフルエンサーが「コンテンツを見切れないほど多くのアカウントをフォローしているオーディエンス」にフォローされると、結果的にそのインフルエンサーのオーディエンス品質は低下します。

    その一方で、Instagramで適度な数のアカウントをフォローしているオーディエンスを惹きつけることに優れた、魅力的なコンテンツを作成するインフルエンサーは、最終的には高いオーディエンス品質グレードを得ることになるでしょう。

    上記の例はインフルエンサーマーケティングサイト「InfluencerDB」によって出された、あるインフルエンサーのオーディエンス品質グレードの分布です。このようにオーディエンスの半数以上が「良い」または「非常に良い」チャンネルで構成されているインフルエンサーが理想的といえます。


    性別や国籍による分析

    性別や国籍での分析は明確な基準ではありませんが、それでもインフルエンサーのオーディエンスに関する追加情報を得るためには不可欠です。

    性別は、インフルエンサーが主に女性のオーディエンスを惹きつけるか、または男性オーディエンスを主に惹きつけるかどうかを表す基準です。例えば女性向けのフレグランスを新発売するならば、大部分が女性のオーディエンスにリーチしているインフルエンサーとタイアップするようにするといいでしょう。

    国籍は、オーディエンスがどこにいるのかを確認するのに役立ちます。様々な国籍のオーディエンスにリーチしたいならば、バランスの取れた国分布を目指すことが重要です。ただし主に国内市場に対応する場合は、目的の国にいるオーディエンスを持ったインフルエンサーを選択してください。


    まとめ

    今回は、オーディエンス品質グレードについて説明しました。オーディエンス品質グレードはパーセンテージとA~Fのランクで表されます。

    オーディエンス品質を知ることで、インフルエンサーを介して獲得できる消費者の品質を知ることができます。またインフルエンサーの選定の際に重要な事項として、インフルエンサーは消費者のコンテンツに影響を与えることができるかどうかや、ブランドメッセージをオーディエンスに伝えてブランド認知度の向上につなげられるかが挙げられます。この場合も、そのインフルエンサーのオーディエンスがコンテンツを消費できる能力のある「オーディエンス品質」を持っているかどうかが判断基準になってきます。

    オーディエンスの質が低いインフルエンサーに投資すると、有益な結果が得られないにもかかわらずお金の浪費につながるうえに、インフルエンサーとタイアップしてキャンペーンを説明し、モニタリングする時間は全くの無駄になるでしょう。

    高いオーディエンス品質の基準は、アクティブなフォロワーかつ十分に消費しきれる分だけのコンテンツがフィードに表示されているユーザーであることが挙げられます。こういった良質なオーディエンスを半数以上フォロワーにしているインフルエンサーを選ぶことが、今後のインフルエンサーキャンペーン成功に不可欠になってくるでしょう。

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    参考:https://blog.influencerdb.com/influencer-marketing-metric-audience-quality/

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