金融業界のインフルエンサーマーケティング事例3選

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インフルエンサーマーケティングが多くの業界で起用されている昨今ですが、金融業界は一見インフルエンサーマーケティングとは程遠い業界に思えるかもしれません。金融業界のような業界がインフルエンサーを起用して行うことができる画期的なインフルエンサーマーケティングキャンペーンを、マーケティング担当者は今後のために知っておく必要があります。

今回はインフルエンサーマーケティングが進んでいる米国で、実際に金融機関が行なったインフルエンサーマーケーティング事例を3つご紹介します。


目次

  1. どうして金融×インフルエンサーがいいのか
  2. TD Bankの事例
  3. Capital Oneの事例
  4. US Bankの事例
  5. まとめ
  6. どうして金融×インフルエンサーがいいのか

    米国の若者であるミレニアル世代たちはソーシャルメディアプラットフォームと共に育ってきているため、1日にInstagramに費やす平均時間は2.7時間であるという調査結果が出ています。消費者支出が2,000億ドルを超えている米国のミレニアル世代にリーチするため、金融業界もインフルエンサーマーケティングキャンペーンに乗り出す必要が出てきました。

    そこでミレニアル世代やZ世代が金融機関で住宅ローンや年金の積立を行う年齢に達する前から、Instagramを通して若い世代の好感度を獲得していくという戦略に米国では注目が集まっています。

    若い世代にとって「どこを選べばいいのか多すぎてわからないけど重要」な金融機関選びには、ミレニアル世代が尊敬し親近感を持っているインフルエンサーによるプロモーションが効果的です。インターネットで書かれている情報ではなく、信頼しているインフルエンサーの口コミは説得力が非常に強いため、ターゲットとなる若い世代に前向きなブランドイメージを与えることが可能になります。

    TD Bankの事例

    米国のTDバンクは#ShouldaBeenAVideoを使用したインフルエンサーマーケティングキャンペーンを開催しました。”ShouldaBeenAVideo”とは「動画の方が良かった」という意味で、インスタグラムでこのハッシュタグ#ShouldaBeenAVideoの内容に沿った写真をインフルエンサーに投稿してもらうというフォトコンテスト企画です。

    TDバンクはカメラユーザーへのリーチをより積極的に広げるため、ポラロイドカメラと共同でインフルエンサーマーケティングを行いました。フォトインフルエンサーはもちろん、様々なジャンルからのエントリーがあったこのフォトコンテストの優勝者には最新のポラロイドカメラとTDバンクから$5,000の賞金が贈呈されています。現在までに、ハッシュタグ#shouldabeenavideoは3,000以上の投稿に付けられており、キャンペーンのトップスポンサーのInstagram投稿は13,000回以上のビューを獲得しました。

    このインフルエンサーマーケティングキャンペーンによって、TDバンクは人々と近い立場にあり、今までの堅苦しい金融業界のイメージを払拭することに成功しています。また、金融業界と関わりの浅い若い層の顧客にも「Instagramでのフォトコンテスト」という魅力的な体験を通してリーチすることができました。

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    Capital Oneの事例

    Capital Oneという米国の金融機関のインフルエンサーマーケティング事例も、ミレニアル世代の間で話題になっています。

    #walletstories というハッシュタグの元、Capital Oneはタイアップしたインフルエンサーたちの財布やその中に入っている物の写真などをそれぞれ投稿してもらうインフルエンサーマーケティングキャンペーンを展開しました。この事例で作成されたコンテンツは金融機関のサービスをプロモーションするわけではなく、それぞれのインフルエンサーのお金に対する考え方や財布の中に詰まった想いに重点を置き、ストーリーと共にアップされています。

    家族や恋人、忘れられない旅行などといったお金にまつわる素敵な裏話を引き出すことによって、インフルエンサー以外の人もハッシュタグを使用して投稿しやすいキャンペーンとなりました。Capital Oneのインフルエンサーマーケティングキャンペーンによってインフルエンサーのフォロワーのみならず、多くの人に幅広くリーチできたため「Capital Oneは身近な近い金融機関である」というアピールに成功した事例です。

    US Bankの場合

    US Bankは#ISaveSoICanを使って、US Bankに安心してお金を預けられることを伝える趣旨のインフルエンサーマーケティングキャンペーンを展開しました。

    #ISaveSoICanは「私は貯金をしているから、こんなことができます」という意味で、US Bankはこのテーマに沿った写真をタイアップしたインフルエンサーに投稿してもらいました。例として、旅行好きで有名なトラベルインフルエンサーとタイアップしてUS Bankで預金をしてもらい、旅行や旅行前の様子の写真コンテンツの作成を依頼しています。

    US BankのインフルエンサーマーケティングキャンペーンでInstagramに投稿された素敵なコンテンツのおかげで、今回の事例では旅行資金を貯めることを人々に促すことに成功しました。そして「旅行の際には、US Bankで資金を貯めてはいかがですか?」という選択肢を提示することで、顧客の獲得にも繋がっています。

    まとめ

    今回は、金融業界のインフルエンサーマーケティングキャンペーン事例を3つ紹介しました。

    一見、ファッションやフード業界ほどインフルエンサーマーケティングに馴染みがなく見える金融業界でもインフルエンサーマーケティングを活用できることがわかりました。今回の事例では、金融機関選びに迷うミレニアル世代にインフルエンサーが上手く語りかけることによってそれぞれの銀行をおすすめしています。

    一方的な宣伝よりも、身近な存在であるインフルエンサーに奨励してもらうことで、考えて選択する若者の意志を尊重した結果が今回のインフルエンサーマーケティング事例の成功につながりました。

    以前は堅苦しい銀行の方が好まれたかもしれませんが、近年の若い世代はお金と同じくらい自分自身を大切にしてくれる銀行を好む傾向にあるようです。インフルエンサーマーケティングキャンペーンを開始する際には、現代人の変わりゆくニーズに対応した戦略を考えて利用していくことが重要です。

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    参考:http://mediakix.com/2016/02/marketing-on-instagram-financial-services/#gs.of0rIsw

    https://fullbottle.co/blog/how-influencer-marketing-is-changing-financial-services-promotions

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