インフルエンサーとブランドアフィニティを構築する方法6選 前編

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ブランドアフィニティ(Brand affinity)という言葉をご存知ですか?「ブランドアフィニティ」とは、ブランドと顧客の関係性を表す言葉です。つまり「顧客がブランドアフィニティを感じている状態」というのは、「顧客がブランドに対する愛着や親近感を抱いている状態」という意味です。

すべてのマーケティング担当者は、ブランドに関わる顧客の考え方に積極的に影響を与えたいと考えています。それは顧客にとってのブランド認識や、ブランドに対する意見、ブランドへの愛や相性など多岐にわたる部分ですが、ここに影響を与えることによって購買意欲を高めたり口コミでの拡散が期待できるからです。

今回は、ブランドアフィニティをどのように構築すればいいか、6つのヒントをご紹介します。

前編と後編で3つずつに分けて説明しますので、併せてご確認ください。

おすすめ記事:インフルエンサーとブランドアフィニティを構築する方法6選 後編


目次

    前編
  1. インフルエンサーコンテンツの「デジタルハブ」を作成する
  2. インフルエンサーによる慈善事業の推進
  3. インフルエンサーと一緒にブランドの顧客をヒーローのように宣伝する
  4. 後編
  5. 顧客の質問に答えるためのインフルエンサーとのパートナーシップ
  6. 人生を楽にする
  7. コミュニティに前向きな変化をもたらす

  8. インフルエンサーコンテンツの「デジタルハブ」を作成する

    ブランドが本当に顧客のことを想っている、と消費者が気付いたときにブランドアフィニティは起こります。 「Hub」とは活動の中心となる拠点のことです。デジタル上にコンテンツハブを作成することでインフルエンサーマーケティング戦略を進めている事例をご紹介します。

    Abbott社の例

    後発医薬品、医療機器、栄養製品などのグローバルな多角的ブランドである「Abbott社」は、インフルエンサーコンテンツを使って、雑誌スタイルのWebサイト「Life to the Fullest」を作成しています。

    このブランドはUGC(ユーザー生成コンテンツ)も奨励していますが、主にファッションインフルエンサーのKelle Hamptonさんや、Nadine Sykoraさんなどのインフルエンサーとのタイアップに焦点を当てています。

    このパートナーたちは、ブランドとの親和性を高め、AbbottのWebサイトに消費者を誘導するためのビデオを作成し共有しています。

    General Mills社の例

    大手食品会社General Mills社の「Tablespoon」は、自ら「レシピ、フードハック、ハウツー、パーティーアイデアのための場所」と称しているオンラインコンテンツポータルサイトです。ブログ「Buns in my Oven」のフードブロガーであるKarlyさんや、「BS in the Kitchen」のBobは、このサイトのためにレシピを定期的に作成、テスト、シェアしています。

    もちろんレシピコンテンツには、素敵な料理写真や説明用のビデオも付いていて、エンゲージメントを高めるのに重要な役割を果たしています。


    インフルエンサーによる慈善事業の推進

    ケースマーケティングは、特にミレニアル世代とジェネレーションZ世代向けに特に力を発揮するマーケティングです。ケースマーケティングとは、人によってケースの違う日常に寄り添うことで親近感を抱かせるマーケティング戦略です。ケースマーケティングをインフルエンサーマーケティングと組み合わせると、「私たちのブランドがその消費者の日常に関係がある」と消費者に感じさせるための取り組みを、インフルエンサーによって手助けしてもらうことができます。

    Boxed Water社の例

    箱入り飲料水ブランド「Boxed Water社」は、ブランドマーケティングを構築するためにケースマーケティングとインフルエンサーマーケティングを組み合わせた好例です。

    最初に、同社は2020年までに植樹のニーズが高い地域に100万本の木を慈善事業として植えるために「National Forest Foundation」とタイアップしました。次に、そのチャリティー活動に関する行動を広めるために、Christen PressさんやAidan Alexanderさんといったインフルエンサーとタイアップしています。

    タイアップしたインフルエンサーたちは、自身のフォロワーに#Retreeのタグ付き写真をシェアすることを促しました。そのハッシュタグ付きの1投稿ごとに、Boxed Waterはオレゴン州のデシューツ国有林に2本の木を植える取り組みを行っています。

    Coke社の事例

    Coke社は、世界中でイスラム教徒の消費者をサポートし、ブランドアフィニティを築くためにマーケティング企業の「Ogilvy社」とタイアップして、#OpenUpキャンペーンを開始しました。

    ラマダン期間に実施されたキャンペーンは、有名サウジシェフであるBadr Fayezさんとクウェート人インフルエンサーで「the Desert Baby」というベビースリングとベビーシューズブランドのクリエイターであるAscia AKFさんとのタイアップから始まっています。

    BadrさんとAsciaさんは、イスラム教徒として生きることの複雑さに対処しながら、自らの個人的な考えやエピソードを共有しました。

    この#OpenUpキャンペーン期間の間に、Coke社のブランドアフィニティスコアは42%上昇しています。Ogilvy社がこの結果について「○○の中で最もエキサイティングな事例の一つだ」と言うぐらい、素晴らしいタイアップとなりました。


    インフルエンサーと一緒にブランドの顧客をヒーローのように宣伝する

    Deluxe社の事例

    米国最大の小切手印刷会社の1社である「Deluxe社」は、ブランドの設立100周年を祝い「100 Small Business Stories Across America campaign」というインフルエンサーマーケティングキャンペーンを実施しました。

    このキャンペーンの中で、同社の顧客である米国の中小企業を100社ほど特集することによって、自社のブランドアフィニティを高め、ブランドのシェアを広げることが目的です。

    まず出されたのは「100 Small Business Stories Across America campaign」のコミュニティの中から、選ばれた企業が25,000ドルを勝ち取るというアイデアです。25,000ドルに値する中小企業を指名した人の中から、抽選で100ドルのギフトカードが当たるチャンスが提供されました。

    また中小企業の支持者であり、米国の人気番組「SharkTank」の出演者であるインフルエンサーのRobert Herjavecさんは、Deluxe社とタイアップし、Small Business Week(中小企業ウィーク)の間に上記のキャンペーンを宣伝しました。

    Herjavecさんのウェブサイトのビデオによると、このキャンペーンではGood Morning America、Forbes、Fox Businessなどの一流メディアとHerjavecさんのインタビューが35回行われ、その結果47件の話題が生まれました。

    このキャンペーンの成功をさらに注目させるため、2016年5月に「Small Business Revolution on Main Street」と呼ばれるフォローアッププログラムが開始されました。これはメインストリートにある町の中で、選ばれた1つの町に500,000ドルが授与され、街のイメージチェンジができるというプログラムで、大きな話題を呼びました。


    まとめ

    今回は、インフルエンサーマーケティングを通じてブランドアフィニティを構築する方法を、事例と合わせて戦略別に3つ紹介しました。

    中でもインフルエンサーと一緒に顧客を特別な存在として扱う、という事例は消費者の印象に強く残るため、ブランドアフィニティにつながりやすい戦略だといえます。

    また、イスラム系インフルエンサーとタイアップすることは、ニッチ層をターゲットにした場合に親近感を生むことができる重要なキャンペーンとなりました。

    後編では、Canon社やTarget社、M&M’s社など大手企業のブランドアフィニティマーケティングの事例をご紹介します。

    おすすめ記事:インフルエンサーとブランドアフィニティを構築する方法6選 後編



    参考:https://www.tapinfluence.com/blog-build-brand-affinity-influencers/

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