BtoB企業によるインフルエンサーマーケティング事例8選【後編】

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インフルエンサーマーケティングは、消費者がターゲットであるBtoC企業はもちろん、企業をターゲットとするBtoB企業にとっても非常に有効な戦略です。これまでも多くのBtoB企業がインフルエンサーマーケティングを取り入れており、成果を挙げています。

前回ご紹介したCardlytics社、SAP社、Video Fruit社、American Express社の事例に続き、今回は後編としてTopRank社、G.E.社、Time Warner Business Class社、PricewaterhouseCoopers社の4社が展開したインフルエンサーマーケティングキャンペーンをご紹介します。

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BtoB企業によるインフルエンサーマーケティング事例8選【前編】

目次

    前編

  1. Cardlytics社の事例
  2. SAP社の事例
  3. Video Fruit社の事例
  4. American Express社の事例
  5. まとめ
  6. 後編

  7. TopRank社の事例
  8. G.E.社の事例
  9. Time Warner Business Class社の事例
  10. PricewaterhouseCoopers社の事例
  11. まとめ


  12. TopRank社の事例

    TopRank社は、BtoB企業向けのインフルエンサーマーケティングを提供しているデジタルマーケティングエージェントです。同社は、コンテンツマーケティング・カンファレンスのプロモーションのため、まさに自社のノウハウを活かしたBtoB企業向けインフルエンサーマーケティングキャペーンを実施しました。

    TopRank社は、マーケティング業界のインフルエンサー40人とタイアップしたキャンペーンを行いました。起用されたのは、Facebook社、Dell社、Kraft Foods社、Microsoft社、LinkedIn社、Red Hat社など、あらゆる業界の主要ブランドにて活躍するマーケターです。「Alice in Wonderland(不思議の国のアリス)」をもじって「Content Marketing in Wonderland」と名付けられたこのインフルエンサーマーケティングキャンペーンは、コンテンツマーケターへのアドバイス集というコンセプトで、インフルエンサーたちにコンテンツ作成を依頼。カンファレンスに参加するスピーカーやインフルエンサーの紹介も一緒に含まれました。このキャンペーンはeBook、ブログ、Q&Aインタビューなどを通して実施され、同社のカンファレンスの認知拡大に貢献しました。

    インフルエンサーマーケティングキャンペーンの結果

    eBookのビュー数:21万8971
    eBookダウンロード数:4,023
    イベントのリファー数:200件



    G.E.社の事例

    世界最大規模の総合電機メーカーとして知られるG.E.社は、BtoBおよびBtoC企業として活動するブランドです。2018年に実施されたBtoB企業向けのインフルエンサーマーケティングキャンペーンでは、自社のジェットエンジンや風力タービンのプロモーションを行い、話題となりました。

    「#GEInstaWalk Campaign」と名付けられたこのインフルエンサーマーケティングキャンペーンでは、G.E.社は6人のインスタグラムインフルエンサーと数人のファンを同社の製造施設へと招待。現場を見学し、その様子を#GEInstaWalkのハッシュタグと共にインスタグラムに投稿するよう依頼しました。

    普段目にすることにない、世界的に有名な電機メーカーの裏側を見ることができるこの企画は大きな反響を呼び、各見学ツアーのコンテンツはそれぞれ3万人のリーチを達成。最終的にインスタグラムにおけるブランドのページビューは8万におよび、3,000人もの新フォロワーを獲得しました。

    このインフルエンサーマーケティングのキーポイントは、ブランドに確実に利益をもたらすインフルエンサーを選ぶことと、インフルエンサーにとってクリエイティブなコンテンツが作成しやすい環境を提供したことと言えるでしょう。



    Time Warner Business Class社の事例

    企業向けの電話&インターネットサービスを提供しているTime Warner Business Class社は、実際のクライアント企業の声を利用したインフルエンサーマーケティングキャンペーンを実施しました。

    このキャンペーンでは、クライアントのGreen Dot Public SchoolsやStectrum Enterpris社eに対し、「Time Warner Business Class社のサービスが、企業にとってどれだけ貢献したか」というテーマでインタビューし、それを拡散するという手法がとられました。実際に各クライアント企業の生徒や社員がサービスを利用しているシーンと共に、企業の担当者が社員がサービスの魅力と、導入したことでどのような変化があったかを熱く語るというものです。そして、それらをビデオにまとめたものをYouTube、Facebook、Twitterなどのソーシャルメディアプラットフォームに投稿。各ビデオの最後には、同社のサービスの魅力について詳しくまとめたeBookのダウンロードを促す文章が添えらえました。

    このケースは、クライアント企業のエキスパートたちをインフルエンサーに起用することで、信ぴょう性の高いコンテンツを作成することに成功しました。ブランドの認知拡大および見込み客の拡大に有効なアプローチであったと言えるでしょう。



    PricewaterhouseCoopers社の事例

    世界158ヶ国に拠点を持つ世界最大級のプロフェッショナルサービスファームPricewaterhouseCoopers社(以下PwC社)は、80年以上に渡ってアカデミー賞の受賞作を決定するための票集計を任されているブランドでもあります。同社は、「アカデミー賞に長年貢献している企業」としての露出度を高めるため、#BallotBriefcaseと名付けられたユニークなインフルエンサーマーケティングキャンペーンを実施しました。

    同社は、本キャンペーンで以下3つのゴールを掲げました。

    ・アカデミー賞におけるPwC社の貢献と活動をアピールし、ブランドの認知度を上げる
    ・若い世代のタレント層を魅了するようなブランドイメージに一新する
    ・PwC社の社員を活性化させ、話題や興奮を発信する

    このインフルエンサーマーケティングキャンペーンは、ブリーフケースをセレブに見立て、ブリーフケースが世界中を旅してアカデミー賞に参加するまでの行程をたどる、というストーリーになっています。アカウントにはPwC社の名前は一切記載せず、ブリーフケースの名前で作成。そして各地で待ち構えているPwC社の社員たちと写真を撮り、各社員たちがインフルエンサーとして投稿していくというものでした。

    PwC社の社員たちはミレニアム世代が中心であり、2,000人以上がこのインフルエンサーマーケティングキャンペーンに参加しました。そしてこれらのコンテンツはインスタグラム、Twitter、Facebookを通してシェアされ、Twitterにおいては136倍というインプレッションを達成しました。


    まとめ

    以上、BtoB企業によるインフルエンサーマーケティングの8事例を、前編後編に分けてご紹介しました。

    BtoB企業によるインフルエンサーマーケティングの魅力は、無名な中小企業であってもアプローチ次第では業界の大手ブランドと肩を並べて競えるだけのアピール力が期待できる点です。ライバル会社に打ち勝つには、まず自社の名前を知ってもらうことが第一歩です。一般的な広告を打とうとすれば莫大な予算が必要となりますが、インフルエンサーマーケティングなら限られた予算内でも「業界のインフルエンサーが発信する信ぴょう性の高いコンテンツ」によって、大きな成果を上げることができるのです。

    海外では、すでに多くのBtoB企業がインフルエンサーマーケティングを取り入れており、この動きは今後日本でも顕著になっていくことが予想されます。

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    参考:https://influencermarketinghub.com/7-great-b2b-influencer-marketing-examples/
    https://www.toprankmarketing.com/newsroom/content-marketing-wonderland-ebooks/
    https://www.lyfemarketing.com/blog/content-marketing-examples/

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