CanonとNikonによるインフルエンサーマーケティング事例

Pocket

キヤノン社とニコン社が競合であることは周知の事実ですが、両ブランドのマーケティング戦略には共通点があります。それはカメラマンがソーシャルインフルエンサーに協力しているという点です。各ブランドのインフルエンサーマーケティングが似ているというわけではありませんが、個々のインフルエンサーとの取り組みについての洞察を集めて、2社がどのように戦略を検討し、実行しているか紹介します。

 

目次

    1. CanonとNikonのインフルエンサーマーケティングとは?
    2. キヤノン社のインフルエンサーマーケティングキャンペーン
    3. キヤノン社のキャンペーン結果
    4. ニコン社のインフルエンサーマーケティングキャンペーン
    5. ニコン社のキャンペーン結果
    6. まとめ

CanonとNikonのインフルエンサーマーケティングとは?

キヤノン社は世界中の国々を代表する複数のInstagramアカウントを持っており、多種多様なインフルエンサーがそれぞれのアカウントを管理しています。

 同社は2016年にJamie Chungさんと他11人のインフルエンサーと協力して、インフルエンサーマーケティングとしては最大規模の「#TagYoureIt」キャンペーンを開始しました。

 それ以来、キヤノン社は女優のZoe Kravitzさんのようなインスタグラマーとタイアップして「#LiveForTheStoryキャンペーン」を行っています。また、Chelsea Kauaiさんのような写真家と「#ShootForGreatnessキャンペーン」を行ったり、YouTuberのJessica Kobeissiさんなどと一緒に、プロフェッショナルな撮影や製品レビューを手がけました。

多くの場合、キヤノン社やニコン社とタイアップしたインフルエンサーは写真の専門家にカテゴライズされる場合が多くあります。しかし、センスのあるソーシャルメディアインフルエンサーとして選ばれている人々もいます。コンテンツを見ると、いくつかのパターンがわかります。

キヤノン社やニコン社のインフルエンサーパートナーたちは、自分の仕事や趣味のために同ブランドのカメラ機器を使用し、レビューしています。

また、彼らは作成したコンテンツを通して、カメラ機器が人生の中で特別で息を呑むような瞬間をどのように写真に残すことができるかをシェアします。このプロモーション方法は、各メッセージに個人的な感情を加えているため、よりリアルに伝わります。そのためファンはインフルエンサーとのつながりを深め、製品との親和性を高めます。

キヤノン社のインフルエンサーマーケティングキャンペーン

キヤノン社はさまざまなキャンペーンを促進するためにハッシュタグの組み合わせを利用しました。それぞれのハッシュタグは、選ばれたインフルエンサーによるメッセージを拡散するのに役立っています。

キヤノン社のPR投稿でChelsea KauaiことChelsea Yamaseさんは、「重さのない瞬間」を写真に収めるためのキヤノンの挑戦の一環として「#ShootForGreatness」を使用しました。彼女の写真は、キヤノンのEOS Rebel T7iを使って撮影されています。62万5千人以上のフォロワーがいるChelsea Yamaseさんが作成したこのコンテンツは、60,886人のいいねと1,000人以上のエンゲージメント率の高いコメントを生み出しました。

キヤノン社は、YouTubeチャンネル登録者数が100万人を超えるポートレートフォトグラファーのJessica Kobeissiさんとタイアップしました。彼女は動画で、キヤノン社のプロ用カメラは使いやすいだけでなく、色とりどりの魅力的な写真を撮ることができるとレビューしています。

Jessica Kobeissiさんは、写真の撮り方を模索しているオーディエンスにカメラの多様性を示しており、この動画は ・100,641回の視聴回数 ・1,500件以上のコメント を獲得しています。

コメント内では撮影のヒントやトリックについてフォロワーが議論し、カメラの機能や自分が撮影した写真や撮影方法についても書き込まれていました。

キヤノン社のキャンペーン結果

・Instagramビュー数:362,289 ・YouTube動画再生回数:228,497 ・InstagramとYouTubeのいいね総数:212,004 ・InstagramとYouTubeコメント総数:7,061 ・キャンペーンの合計ハッシュタグ使用量:800,746

ニコン社のインフルエンサーマーケティングキャンペーン

ニコン社は、過去に「SXSW Musicイベント」の際にワーナーミュージックグループと協力して、インフルエンサーマーケティングに取り組みました。このイベントでも同社はカメラの多彩で高品質な機能を強調するための大規模なプラットフォームを提供しています。ニコン社は上記のイベントで音楽と写真両方に関心のあるオーディエンスにアプローチすることを目指しました。

このイベントは、フォトグラファーでありハイブランドのディレクターを務めているLindsey Byrneさんによる複数のInstagramポストを通じて拡散されています。そのうちの1つに有名アーティストの「Paramore」をピックアップした投稿もあり、彼女はイベントを記録した他3つのポストで、69,000人のフォロワーにニコン社のカメラをアピールしました。このキャンペーンはソーシャルメディアでさまざまな写真愛好家から人気を呼び、ブランド認知度を高めることに成功しています。

同社の公式ブランドアンバサダーとして、インスタグラマーでありトラベルインフルエンサーのDaniel Kordanさんのような世界の一流写真家が就任しています。多様なオーディエンスにリーチして、Canon製品の敏捷性を強調しブランド認知度を高めることで、キヤノン社は他のカメラマンに自社のビジュアルストーリーを共有するよう促しています。

またニコン社は、タイアップしているトップフォトグラファーが「ニコン・アンバサダーバッヂ」を着用することを奨励しました。例えば同社がタイアップしている6万人のInstagramフォロワーを持つ写真家のJerry Ghionisさんは、自身のInstagramプロフィールに「自分はニコンアンバサダーの1人である」と書き込んでいます。作成した投稿の1つでJerry Ghionisさんは、ニコン社のカメラで撮影されたモデルの「ありのままの美しさ」を強調しています。

さらにGhionisさんはキャプションの中にカメラのスペックも記載しています。スペックが書かれていることで、ファンはニコン社のカメラ機器を使うべきかどうか参考にすることができ、実際に使用したフィードバックもコメントしやすくなります。

Jerry Ghionisさんの投稿は、2,278件以上のいいねを生み出しました。

ニコン社のキャンペーン結果

・InstagramとYouTube投稿のいいね総数:21,152 ・Instagram投稿のコメント総数:462 ・キャンペーンの合計ハッシュタグ使用量:75,393

まとめ

Instagramのインフルエンサーは、キヤノン社とニコン社両方の認知度を高め、インフルエンサーの写真撮影という普段やることの中にカメラの実用性を織り込みました。

有名フォトグラファーたちとのタイアップは、両ブランドにとって非常に貴重なものでした。ニコン社は「ブランドアンバサダー」をタグ付けすることでより組織的なアプローチをしています。

ニコン社は、プロフォトグラファーをブランドアンバサダーとすることで、 ・オーディエンスの間で大きくコンテンツを拡散させる ・専門知識を活用して写真愛好家の間で自社のプロ意識を感じさせる ・フィードバックコメントにより実用性を感じさせる という3つに成功しています。

一方でキヤノン社は、より拡散性の高いハッシュタグキャンペーンを行いました。自社とインフルエンサーパートナーとのパートナーシップに対するキヤノン社のアプローチは、 ・幅広いオーディエンスにリーチ ・カメラを利用するニッチな分野の人々にも深くアプローチ することを可能にしました。

どちらのブランドもプロフォトグラファーをインフルエンサーパートナーとすることで、写真好きなオーディエンスが欲しい「プロ視点からのリアルな口コミ」という情報を見せることができたため、各キャンペーンの成功につながったと考えられます。

 

参考:http://mediakix.com/2018/09/instagram-youtube-influencer-case-study-canon-nikon-photography-cameras/#gs.IuUDvv8 

Pocket