Chloéによるバレンタインデーインフルエンサーキャンペーン事例

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全米小売業協会(NRF)の調査によると、2018年にバレンタインを祝う米国民は全体の54.7%で、バレンタインデーのために使う金額は合計196億ドルと試算されています。

また、一人当たりの金額は平均143.56ドルで、25歳~34歳の出費額が一番高く、202.76ドルとされています。

バレンタインデーにプレゼントを贈る相手は自分のパートナーだけではなく、職場の同僚や自分のペットにまで広がっています。
あらゆるジャンルのブランドにとって、バレンタインデーは幅広い層の人々との繋がりを持つ絶好のチャンスです。毎年、広告会社やソーシャルメディアのインフルエンサー、コンテンツクリエイターは、2月14日に向けてブログやTwitter、動画を使ったコンテンツキャンペーンを行っています。

今回はバレンタインデーキャンペーンの事例として、フランスの名門ファッションブランド「Chloé」が2015年に発売した「Love Story」という名前のフレグランスのオンラインプロモーションについて、
・キャンペーン目的
・キャンペーンアプローチ
・キャンペーン結果
こちらの内容をご紹介します。

目次

  1. 2015年の Chloé によるバレンタインデーキャンペーン
  2. キャンペーンの目的、アプローチ、結果
  3. Chloé のバレンタインデーキャンペーンから学べること
  4. まとめ


  5. 2015年の Chloé によるバレンタインデーキャンペーン

    Chloé は1952年に初期のハイエンド既製服のブランドの一つとして誕生しました。創業当時から、ファッションデザイナーの Karl Lagerfeld さんや Stella McCartney さん、モデルで女優の Chloë Sevigny さんなどファッション界の著名人や、Natalie Portman さん、Kirsten Dunst さんなど世界で活躍する有名女優とタイアップを行ってきました。

    伝統的なブランドとして素晴らしい歴史を持つ Chloé ですが、オンラインマーケティングにおいては、デジタル・モバイル・ソーシャルメディアネットワークを通じてしか関わる事ができない消費者層へのリーチを強く望んでいる数多くの企業の一つに過ぎませんでした。

    2015年に行われた Chloé の「Love Story」キャンペーンは、戦略的に2月14日のバレンタインデーに合わせて行われました。Chloé はマーケティングと広告戦略をトップファッションブロガーとのタイアップにフォーカスし、トラフィックの多いトップファッションブロガーのウェブサイトでブランドの名前を広め、ソーシャルメディアと関わりを持つ事に成功しました。

    「Love Story」キャンペーンでは、世界的に最も影響力のあるファッション、美容、ライフスタイルのトップブロガー複数人とタイアップし、「Love Story」というテーマでコンテンツを展開した事によってオーディエンスから好意的に受け入れられました。

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    キャンペーンの目的、アプローチ、結果

    キャンペーン目的

    ・ターゲットであるハイエンド顧客にChloé が新しく発売するフレグランス「Love Story」を認知してもらう

    ・ファッションブロガーのクリエイティブコンテンツやリーダーシップを活用してオーディエンスの興味を引き、販売の足掛かりにする

    キャンペーンアプローチ

    ・「Love Story」のキャンペーンを戦略的に2015年のバレンタインデーに合わせて行う事で、トップオブマインド(ある製品カテゴリーで最初に浮かんでくるブランド名)を確保することを試みました。

    Gal Meets Glam、Natalie Off Duty、Peace Love Shea、We Wore What など複数のファッションブロガーやライフスタイルブロガーとタイアップしました。ブロガーはそれぞれのコンテンツの中で、クリエイティブかつ自然に「Love Story」というテーマを表現しました。Chloé はブロガーにコンテンツのディレクションを任せ、各ブロガーがオリジナリティー溢れるコンテンツを制作できるようにしました。

    影響力の強いトップブロガーの日常生活の中に自然と商品が溶け込む事で、ソーシャルメディア上で商品についての話題を作り出す事に成功しました。

    キャンペーン結果

    ・Gal Meets Glam の1投稿だけで100件を超えるコメントが寄せられ、高いレベルのエンゲージメント率を確保

    ・Instagram、Twitter、Facebook、Pinterest のソーシャルリーチは合計462万以上

    ・タイアップしたブログのページ閲覧数はトータルは700万ビュー、月単体では140万ビューを達成

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    Chloé のバレンタインデーキャンペーンから学べること

    Chloé の「Love Story」キャンペーンでは、ファッションブロガーが発信したコンテンツが
    ・消費者目線だった
    ・台本のないそれぞれの「Love Story」を表現した
    ・個性の光るコンテンツだった
    このような内容だったことでオーディエンスの興味を惹き、多数のコメントやページの拡散が自然と行われ、ソーシャルメディア上で大きな話題を呼びました。

    現在、Chloé の Instagram は670万人のフォロワーを抱えています。

    Instagram ではオーディエンスの興味を惹くために、ランウェーで活躍するトップモデルだけではなく、ファッションブロガーとタイアップしたコンテンツも積極的に投稿しています。

    インフルエンサーマーケティングを成功させるためには、プロモーションしたい商品がインフルエンサーの日常生活に自然に溶け込むコンテンツを作り、それを見たオーディエンスが違和感なく受け入れられるようにする事が大切です。

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    まとめ

    Chloé が行った「Love Story」キャンペーンは、トップモデルよりもオーディエンスに近い存在であるトップファッションブロガーとタイアップすることで成功を収めました。

    彼らの日常生活の中に商品が自然と溶け込むことによって、オーディエンスはコンテンツに魅力を感じ、コメントやブログのページをシェアするといった行動に繋がりました。

    強い影響力を持つファッションブロガーの存在は、業界では無視できないものになりつつあります。Chloé のようなラグジュアリーブランドがインフルエンサーとタイアップする事によって、ファッションへの興味が強い若年層にブランドを身近に感じてもらう事ができます。


    参考:http://mediakix.com/2015/08/chloe-influencer-marketing-case-study/#gs.OVZ63XaK

    http://mediakix.com/2018/02/valentines-day-marketing-campaigns-social-media/#gs.b1HpK564

    https://nrf.com/insights/holiday-and-seasonal-trends/valentines-day

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