クリエイティブなインフルエンサーマーケティング事例5選

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インフルエンサーは現代のセレブというポジションにつき、商品を推薦すると市場に大きな影響を与えている。インフルエンサーの影響力に気付き、彼らとパートナーシップを組む企業はますます増加している。しかしほとんどの企業は、ユーザーを引きつけるコンテンツと製品のプロモーションの微妙なバランスを維持する方法を、まだ編み出していない状況だ。

ブランドセーフティは広告キャンペーンを成功させる上で最も重要だが、企業イメージを過剰に守ると、勢いがあるインフルエンサーの独創性を押しつぶしてしまう。

今回は、素晴らしいインフルエンサーマーケティングキャンペーンを行った企業を5つ紹介する。紹介するキャンペーンは企業に強力な影響を与えて、大きな成果をもたらした。この5つの企業に共通していることは、インフルエンサーの独創的な価値に妥協しなかったという点だ。

 

【事例1:FanDuel】Jimmy Tatroの風刺動画

ファンタジー・スポーツサイトFanDuelはユーチューバーのJimmy Tatroをキャンペーンに起用した。彼は購読者数2,436,808人のYouTubeチャンネルLifeAccordingToJimmyを持ち、映画「22ジャンプストリート」に出演した経験があるインフルエンサーだ。

FanDuelがテレビCMやラジオ広告、従来のアウトバウンドメディアに多く露出した結果、消費者はファンタジースポーツの宣伝にうんざりし始めた。ツイッターのフィードに「CMがFanDuelの宣伝ばっかり」という愚痴で溢れるほどだった。 同社は企業のメッセージを伝える別の方法を探しはじめ、一流大学やスポーツインフルエンサーとパートナーシップを組み視聴者の興味を引く笑いも組み込んだプロモーションを行った。

インフルエンサーのJimmyはキャンペーン動画で、CM監督という役どころを演じた。動画はあか抜けないNFLのルーキー選手をFanDuelのCMに起用するも、NGの連発でJimmy演じる監督はイライラしてしまうという構成だ。動画内では言い間違えなどで何回も企業名を連呼し、サイトで使える割引コードを明言、そしてブランドのメッセージを90秒以上練り込み、4分間CMを流すのと同様の出来だった。通常これほど企業のプロモーションをしてしまうと、すぐに視聴者は動画を止めてしまうが、今回は違った。

動画にアメリカ人が共感できる要素を盛り込み、JimmyはCMとスポーツ選手、一般的な商品のプロモーションを皮肉ったのだ。この動画は視聴者に気に入られただけではなく、30万再生と数千回のクリック数を引き出す。そのうえ彼のファンはこの動画を広告だと思っていなかったという。

 

【事例2:Walmart】Meghan McCarthyのミレニアル世代に向けたプロモーション

現代の子供は昔のようにテレビに費やす時間は多くない。実際にエンタメ誌Varietyの調査では、13歳から18歳のアメリカ人が最も影響力があると答えたトップ5は、YouTubeで活躍するクリエイターで埋め尽くされた。いままでマスメディアで活躍していたセレブは、ユーチューバーほどティーンの間で影響力や存在感がないと調査では強調された。

スーパーマーケットの「Walmart」はインフルエンサーマーケティングで、「長いものには巻かれろ」を実行しようと決意した。同社はミレニアル世代に人気のあるインフルエンサーの1人Meghan McCarthyとパートナーシップ契約を結ぶ。日ごろ行っているソーシャルメディアの投稿に、プロモーションに関するコンテンツを取り入れるよう彼女に依頼した。スナップチャットやインスタグラム、ツイッター、YouTubeに投稿したコンテンツで、彼女はWalmartのプロモーションに興味をもって欲しい理由をファンに説明。投稿したコンテンツは何百ものエンゲージメントを獲得した。Meghanとのパートナーシップは、テレビCMでは生みだせないインパクトをWalmartに与えた。

 

【事例3:Try The World】Missy Lanningと行う新製品のプロモーション

新製品の注目度を高めるのは簡単ではない。スタートアップ企業であれば特に苦戦するだろう。スタートアップ企業は資金確保が難しいので、市場に製品をいち早く届けるためゲリラ的な戦術を使いがちだ。そのためほとんどは市場に素早く入り込むことができず、最終的に資金切れに陥ってしまう。だからこそスタートアップ企業は、よく計画を練って決断することが重要なのだ。そうでないと素晴らしい製品を開発しながら、売上が全くないという結果になりかねない。

スタートアップ企業「Try The World」は、フォロワー数の多いトップインフルエンサーではなく、購読者数30万人のMissy Lanningさんをキャンペーンに起用した。彼女はトップクラスのインフルエンサーよりも、報酬に見合った価値を提供することができるのだ。彼女が作成した動画は数1000回のクリック数を叩き出し、多くの売上を記録した。さらに動画を投稿して数ヵ月たっても、製品の売上は途切れることなく続いた。

 

【事例4:Ken’s Foods】企業の製品を使ったFoodBeastのレシピ

ずらりと並ぶパッケージ製品の中で、他製品よりも目立つことは難しいもの。Ken’s Foodsは販売するサラダドレッシングがいかに美味しいか訴える広告をだすのではなく、トップのフードインフルエンサーに製品を使ったレシピを作るように依頼した。

コメディ動画やスポーツ動画がインターネットで広まるのは簡単だが、料理動画だとそうはいかない。インフルエンサーマーケティングでさえ、パッケージ製品と食品関係で注目を集めるのは難しい。FoodBeastは他と違ったレシピを作ることで知られている。そこでKen’s FoodsはFoodBeastと協力して新しいレシピを考えだした。目標は明確に「インターネットでバズること」だ。

考え出したのはコーンにタコサラダを詰めた独創的なレシピ。Ken’s Foodsのドレッシングを使って風味良く仕上げている。この動画はFacebookで6,000回のシェア数を記録し、多くのコメントといいねで溢れた。さらにKen’s Foodsのホームページには何十万人もの訪問者がアクセスした。

 

【事例5:New York Times】Armando Ferreiraとアプリのプロモーション

テック系やアプリのレビュアーには積極的なファンがついている。こういったインフルエンサーにアプリのレビューをしてもらうと、アプリ配信の際に計り知れない効果をもたらす。

New York Timesは最新バージョンのアプリを配信するときに、すでにNew York Timesのアプリに触れたことがあるテック系ユーチューバーと組んでプロモーションを行った。彼らが行ったアプリのレビューでは、普通は注目されない詳細や変更点が取り上げられた。ここで取り上げられた変更点は主要なユーザーインターフェイスに関するものだが、一般的なユーザーがApp Storeの説明文を呼んでもまず気づくことはないことだ。このプロモーションを行って、New York Timesアプリを利用するユーザーが急増した。

 

まとめ

今回の記事で重要な点は、次のようにまとめられる。

  • トップの企業がインフルエンサーと仕事をする割合が増加している。
  • ターゲット層を絞ったインフルエンサーは、トップクラスで活躍するインフルエンサーと同等またはそれ以上の結果をだす。
  • インフルエンサーが自由に独創性を表現できる機会を与えると、インターネットで流行するコンテンツが生まれる。
  • 最初にインフルエンサーのファンを理解すると、目標市場へ正確にアピールできる。
  • 面白い要素があり独創的なコンテンツなら、企業の存在感が強く出ても問題ない。

紹介した事例から学べることは、独創性がカギということ。インフルエンサーと協力してプロモーションを進めるときは、インフルエンサーのファンが共感するコンテンツはどういったものか積極的に理解することが重要だ。つまりインフルエンサーマーケティングは、「プロモーションである」という空気が過剰に出すぎてしまうと、上手くいかないと考えられる。

 

参考:Neoreach:5 Creative Influencer Marketing Case Studies 
https://neoreach.com/5-creative-influencer-marketing-case-studies/ 

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