ドッグインフルエンサーマーケティングはペットブランドにしか有効でないのか?

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ソーシャルメディアの発達は、ブランドによる消費者へのアプローチを一変させました。なかでもインフルエンサーマーケティングは、ターゲットセグメントを絞り込んでブランドとユーザーを強く結びつけています。米国でもその橋渡しとなるインフルエンサーは著名人から特定分野のエキスパート、YouTuberなど多岐にわたっていますが、なかには人間以外のインフルエンサーも存在しています。

今回はペットインフルエンサーのうち、ドッグインフルエンサーについて紹介します。ドッグインフルエンサーはデジタルマーケティングにおいてどのような役割を果たしているのでしょうか?


目次

  1. ドッグインフルエンサーとは?
  2. 実際に活躍するドッグ・インフルエンサー
  3. ドッグインフルエンサーのニーズはあらゆる分野で拡大し続けている

  4. ドッグインフルエンサーとは?

    ブランド独自のキャラクターや既存のアニメキャラクター、動物を使ったCMや販促キャンペーンは幅広くビジネスで取り入れられていますが、とりわけ犬の人気は高くなっています。それはソーシャルメディアを活用した米国のインフルエンサーマーケティングの場でも同じです。

    ドッグケア用品を定期的に届けるサービスを提供する企業「バークボックス社」の親会社の事業拡張部副部長ロブ・シュッツさんは「各ブランドがInstagram上で犬の画像を使った投稿を行うと、1件あたり2千〜1万ドルの収益がある」と説明しました。

    同社はソーシャルメディア上で犬のインフルエンサーを起用しているだけでなく、
    ・P&G社
    ・ユナイテッドエアライン社
    ・アメリカンエクスプレス社
    上記のようなブランドにも、ドッグインフルエンサーを貸し出すことでビジネスを展開しています。

    ロブ・シュッツさんは「誰だって可愛らしくて時に滑稽な犬が好きです。犬はセレブやタレントのようなスキャンダルを起こす心配もありませんので、プロモーターとしては安全と言えるでしょう。」と語りました。このため、あらゆるブランドがドッグインフルエンサーとのタイアップを望んでいるようです。

    ダイソンやバーニーズ・ニューヨーク、アコー・ホテルなどのブランドにドッグ・インフルエンサーを提供している「ザ・ドッグ・エージェンシー社」のロニ・エドワードさんは「可愛らしい犬が何かやっていれば、どのユーザーだって本能的に興味を抱きます。コンテンツの中で犬の画像が使用されていれば、あたかもその犬を知っているかのような親しみを感じるため、ドッグインフルエンサーマーケティングは多くのブランドが利用できる戦略です」と話しました。


    実際に活躍するドッグ・インフルエンサー

    ワッチャ

    米国のTVやラジオ番組でホストを務めるアンディ・コーエンさんの飼い犬「ワッチャ」はInstagram上に19万8千人のフォロワーがいます。ワッチャはペットフードブランドの「PURINA ONE」や収容所に入れられた犬たちを支援する事業とタイアップし、インフルエンサーとして活躍しています。

    トースト

    SNS界の有名人、ファット・ジューさんが飼っている「トースト」は、アクセサリーブランド「KAREN WALKER」やP&G社の家庭用品ブランド「Swiffer」のインフルエンサーパートナーを務めています。トーストのInstagram上のフォロワーは36万8千人にものぼります。

    Instagramの有名犬をこれまでにも起用したことのあるP&G社のブランドコミュニケーション・マネージャー、マンディ・シッカレーリャさんや、ブランドのデジタルコンテンツにおけるタレントマネージメントを行うなかでトーストのマネージャーも務めたヒラリー・ウィリアムスさんからも、トーストは高い評価を得ていました。

    トーストのかしこさと誠実さ、またレスキュー犬を経験した過去を持つという個性が、ブランドに訴求力を与えているようです。

    ボドヒ

    芝犬の「ボドヒ」は、メンズウェアのモデルとして知られており、27万9千人のInstagramフォロワーが存在します。 米国の衣装品ブランド「J.Crew」や「banana republic」、男性アクセサリーブランド「Gentleman’s Box」などがボドヒをインフルエンサーとして起用しています。Gentleman’s BoxのCEOであるクリストファー・ジョージさんは「ボドヒは自社のビジネスアピールにとても貢献してくれている。」と語りました。

    動物をモデルとして活用するブランド戦略は、見栄えがいい人間のモデルを起用する従来のスタイルとは違い「老若男女に劣等感を抱かせないため、好感度を上げる効果」があるようです。

    ノックスとサディー

    リズ・レイムさんに飼われているミニチュアダックスフンドの「ノックス」と三本足のチワワ「サディー」は、車ブランドの「Ford Motor Company」や衣料品ブランド「BARKBOX」、ドッグフードブランド「PURINA」のインフルエンサーとして活躍しています。 Instagram上のフォロワー数はノックスが6万7千人、サディーが3万2千人です。

    飼い主のレイムさんは「犬の数だけ個性があり、ブランドはそれに合わせたストーリーを展開することができます。サディーのようなインスピレーションを与える犬はなおさらでしょう。私は人間のブランド広告より動物を使った広告を見る方が好きですが、同じように感じている人は多いはずです。」と話しました。


    ドッグインフルエンサーのニーズはあらゆる分野で拡大し続けている

    米国のInstagram上で活躍するドッグ・インフルエンサーの例を紹介しました。日本でも、さまざまなアニメキャラクターや動物タレントを活用したインフルエンサーマーケティングは発展しつつあります。

    ドッグインフルエンサーには、
    ・人に劣等感を与えない好感度
    ・扱いやすさ
    ・ストーリー性
    ・ゴシップを起こさない安心感
    があり、起用することでマーケティングに新たな側面を与えるインフルエンサーマーケティング戦略となります。

    ペットフードやペット服、動物病院など、ペット関連ブランドのインフルエンサーにドッグインフルエンサーが適していることは言うまでもありません。しかし、今回紹介したような服飾ブランドから車ブランドまで多種多様な業界がドッグインフルエンサーマーケティングに取り掛かっています。このことは、ペットの持つ愛らしさが誰からも受け入れられるマーケティング戦略へとつながることを示しています。

    ドッグインフルエンサーを探し出すためのプラットフォームが数多く現れていることからも、そのニーズは拡大する一方です。


    参考:https://www.adweek.com/brand-marketing/why-internet-famous-dogs-are-fetching-so-much-love-brands-173339/ 

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