eSportsインフルエンサーマーケティングにおける注意点【前編】

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eSportsインフルエンサーマーケティングは、マーケティング担当者やブランドにとって最新のトレンドです。eSportsとは「Electric Sports」の略で、インターネットゲームによる試合を行ったり観戦する新ジャンルのスポーツです。eSportsインフルエンサーマーケティングを実施するには、他のすべての特定分野に特化したインフルエンサーマーケティングと同様に注意点があります。一般的なインフルエンサーマーケティングと同じ注意点がありつつも、この「ゲーム」というジャンルの固有の課題も存在します。

今回は、eSportsのインフルエンサーマーケティングにおける最も一般的な注意点と、それらを克服する方法について、前編と後編にわけてご紹介します。前編である本記事では、eSportsと自社ブランドの関連性やeSportsインフルエンサーとの関連性、またその選定方法について説明します。

これから実際にインフルエンサーとタイアップしてeSportsインフルエンサーマーケティングに取り掛かるブランドにとって、この4つの注意点が抑えるべき重要な課題になります。

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目次

  1. 注意点1:eSportsがブランドに関連しているかどうか判断する
  2. 注意点2:タイアップするインフルエンサーを選定する
  3. 前編のまとめ
  4. 後編

    注意点3:キャンペーンやコンテンツの種類を決定する

    注意点4:キャンペーンパフォーマンスの測定



    注意点1:eSportsがブランドに関連しているかどうか判断する

    eSportsインフルエンサーマーケティングにおける最大の課題の1つは、それがブランドにとって関連性があるかどうかを判断することです。この課題に直面しているのは多くの場合、ゲームとはまったく異なる業界のブランドです。eSportsインフルエンサーのオーディエンスをターゲットにすることにメリットがあるかどうか確信を持てるよう、自社のターゲットジャンルを見直すことが重要です。

    関連のある可能性のあるブランドとは?

    eSportsインフルエンサーマーケティングがすべてのブランドに関連するわけではないのは事実です。ただし、マッチするブランドジャンルが必ずしも「ゲーム」に限定されているわけではありません。 eSportsのオーディエンスが「ゲームにしか興味がない」のではなく、彼らも一般的な消費者であるため、関連する可能性がある消費財がいくつかあります。

    例えば、ゲーム中に食べやすいファストフードやエナジードリンク、デリバリーサービスや部屋着のブランドもこのジャンルのインフルエンサーマーケティングで成功を収めています。

    eSportsに関心が高い年齢層


    eSportsオーディエンスの人口統計を調べて、この業界がブランドに関連しているかどうかを判断できます。調査会社「GlobalWebIndex」によると、インターネットユーザーの15%がeSportsのファンであるという調査結果が出ています。そのeSportsファンの中でも、38%は16歳から24歳の間で、35%は25歳から34歳の間です。このことからeSportsインフルエンサーのオーディエンスの大多数は、34歳以下であることが予測できます。

    eSports業界には大人のゲームファンもかなりの数存在しますが、若いオーディエンスが多数のため彼らの期待には間違いなく応えることができます。これは、若いオーディエンスをターゲットにした製品を販売するブランドが、eSportsインフルエンサーマーケティングで成功することを意味します。

    たとえば、eSportsファンはビデオゲームへの関心に基づいて、さまざまなポップカルチャーに関心を持つ可能性があります。前述のように、ゲームをしながら簡単につまめるファストフードにも関心があるでしょう。「KFC社」や「Taco Bell社」のようなトップファストフードチェーンがeSportsインフルエンサーと数多くタイアップしているのはそのためです。

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    しかし高級品を販売しているブランドであれば、eSportsインフルエンサーマーケティングでは成功できないかもしれません。これは主に、eSportsコミュニティに参加する大人のメンバーのほとんどが平均的な収入を得ており「高級品にあまり価値がない」と考える傾向にあることが理由の一つです。「GlobalWebIndex」の調査によると、46%のゲームファンが「平均月収の半ばくらいの収入」を得ているようです。

    上記のオーディエンス層別分析を利用して、eSports業界がブランドに一致するかを考え直すことができます。



    注意点2:タイアップするインフルエンサーを選定する

    2つ目は、eSports以外でもブランドがインフルエンサーマーケティングにおいて苦労する「適切なインフルエンサーを特定すること」という課題です。インフルエンサーマーケティングサイト「Relatable」の調査によると、マーケティング担当者の約40%がインフルエンサーの選定にやりがいがあると感じています。一方で、また別の調査ではマーケティング担当者の約30%が「インフルエンサーの選定が最も困難」と答えていました。

    考慮する要素がたくさんあるため、どのインフルエンサーとタイアップするかを選択するのは難しい場合があります。LFR、リーチ、エンゲージメント、コンテンツの品質などが考えるべき要素に含まれますが、最も重要なのは、インフルエンサーが自身のブランドのターゲットオーディエンスにリーチできるかどうかを検討することです。

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    例えば、完璧な広告塔として地位を確立しているインフルエンサーがいたとします。そのインフルエンサーは影響力を持っていて、オーディエンスに好まれる素晴らしいコンテンツを作成するでしょう。その人とタイアップして行うインフルエンサーマーケティングにかかる費用はかなり合理的であり、十分に予算の範囲内で収まるとします。しかし、その何千人もいるフォロワーの中で、ブランドのターゲットオーディエンスの特性に合う人が100人未満ならばどうでしょうか。

    可能な限り最良のインフルエンサーを絞り込んだ後、ブランドは「インフルエンサーのフォロワーの人口統計」を見るべきです。このフォロワージャンルを自身のブランドのターゲットオーディエンスに合うか比較して、密接に関係があるかどうか確かめてください。

    インフルエンサーマーケティング会社のプラットフォームを使えば、フォロワーの人口統計調査を簡単にできる「オーディエンス分析機能」が利用できます。プラットフォームに登録して最新機能を利用することで、オーディエンスの職業を表示することができるので、ブランドが興味を持っているオーディエンスにアピールできるような「潜在的インフルエンサー」を絞り込むのにも最適です。

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    まとめ

    今回は、eSportsインフルエンサーマーケティングの注意点を前編として2つ定義しました。「適切なインフルエンサーを特定することがインフルエンサーマーケティング最大の課題」ですが、eSportsインフルエンサーマーケティングにおいてもそれは同じです。

    eSportsインフルエンサー、つまりゲームインフルエンサーの選定も、通常のファッションインフルンサーやフードインフルエンサーとのタイアップとは違ってターゲットオーディエンスのニッチを見極める必要があるため、ゲーム関連企業ではないブランドにとっては慎重になる必要があります。

    このタイプのインフルエンサーマーケティングは難しいものかもしれませんが、正しいインフルエンサーの選定と戦略を練ることができれば、ゲームに関係のないブランドでも大きな成果を上げていることがわかっています。

    eSportsインフルエンサーマーケティングにおける最大の課題である「ブランドとの関連性」「インフルエンサーの選定」を克服できたなら、後編で紹介する「キャンペーンやコンテンツタイプの決定」「ROIの測定方法」というステップへ進むことができますので、併せてご確認ください。

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    参考:https://influencermarketinghub.com/how-to-overcome-challenges-in-esports-influencer-marketing/

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