ファッション・ラグジュアリー・コスメブランドはインフルエンサーマーケティングをどのように活用しているのか?

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米インフルエンサーマーケティング会社「Launchmetrics社」が発表したレポートによると、2017年にインフルエンサーとタイアップしたキャンペーンを実施した事があるファッション・ラグジュアリー・コスメブランドは業界全体の80%近くに及んでいます。

流行を作り出すインフルエンサーと親和性が高いこれらのカテゴリーのブランドは、どのようにインフルエンサーマーケティングを実施しているのでしょうか。

 

目次

    1. インフルエンサーマーケティングのターゲット
    2. メガインフルエンサーVSマイクロインフルエンサー
    3. インフルエンサーの選び方
    4. インフルエンサーマーケティングの活用方法
    5. インフルエンサーマーケティングのプラットフォーム
    6. インフルエンサーマーケティングがブランド認知に与える影響
    7. まとめ

インフルエンサーマーケティングのターゲット

インフルエンサーの導入を選択した80%のブランドのうち、実に76.4%が「ブランドのターゲット層はミレニアル世代だ」と答えています。ミレニアル世代とは、現在24歳~38歳の年齢層の事を言います。

2番目に多いターゲット層は、アメリカで「ジェネレーションX」と呼ばれている39歳~53歳の年齢層で、3番目に6歳~23歳の「ジェネレーションZ」が続きます。

ミレニアル世代はインターネットが身近にある環境で育ち、消費行動も他の世代と大きく異なります。「ニュースは新聞よりネットニュース」「情報収集は検索エンジンよりSNS」というミレニアル世代をメインターゲットに設定しているファッション・ラグジュアリー・コスメブランドがインフルエンサーマーケティングに積極的に取り組むのは当然の流れと言えるでしょう。

メガインフルエンサーVSマイクロインフルエンサー

インフルエンサーは、フォロワー数の違いによって次のように分類できます。

・メガインフルエンサー(50万1千人~150万人)

・マクロインフルエンサー(10万1千人~50万人)

・マイクロインフルエンサー(1万人~10万人)

各ブランドが選択したインフルエンサーの割合は次のとおりです。

・1位 マイクロインフルエンサー 46%

・2位 マクロインフルエンサー 33.6%

・3位 メガインフルエンサー 9.3%

驚くべき事に、全体の46%がフォロワー数が一番少ないマイクロインフルエンサーを選択しています。一般的にフォロワーが10万人を超えるとユーザーのエンゲージメント率が下がってくると言われていますので、ファッション・ラグジュアリー・コスメブランドは、特定のカテゴリーにおいて強い影響力を持つマイクロインフルエンサーを上手に活用している事がうかがえます。

インフルエンサーの選び方

専門家が考える、インフルエンサーを正しく選択する上で一番重要な項目は次のとおりです。

・1位 コンテンツの質 45% 

・2位 エンゲージメント率 32%

・3位 ニッチな分野での経験 15%

・4位 フォロワー数 8%

意外にもフォロワー数を重視する専門家は少なく、コンテンツの質やどのようなフォロワーを抱えているかが重要視されている事が分かります。フォロワー数、つまり「インフルエンサーを起用したキャンペーンでリーチが可能なユーザー数の多さ」だけにとらわれず、良質なコンテンツを発信しているインフルエンサーを、目的に応じて正しく選択する事が成功の鍵と言えるでしょう。

インフルエンサーマーケティングの活用方法

専門家によると、各ブランドがインフルエンサーを使ったキャンペーンを実施するシーンは次のとおりです。

・1位 新製品の発売 48%

・2位 インフルエンサーとのコラボイベント 28.1%

・3位 コンテンツプロモーション 24.5%

半数近くのブランドがインフルエンサーを新製品のプロモーションに起用している事が分かります。

また、インフルエンサーマーケティングを利用しているほぼ全ブランドにあたる全体の98%が、サンプルの貸し出し・贈与という方法を使ってインフルエンサーとタイアップしているとのデータもあります。

ファッション・ラグジュアリー・コスメブランドは、SNSなどでインフルエンサーが実際に商品を使っている写真や動画といったコンテンツが与えるインパクトの大きさを十分に理解しているようです。

インフルエンサーマーケティングのプラットフォーム

専門家によると、インフルエンサーとタイアップしたキャンペーンのプラットフォームとして一番人気があるのはInstagramで、全体の36%を占めています。

他に、わずかながら伸長を見せているプラットフォームが2つあります。

そのうちの1つがTwitterで、2016年に8%だったのに対して2017年には8.6%に伸びています。

もう1つはLinkedinで、2016年に2%だったのに対して2017年には3.1%まで上昇しています。

一方、急激な落ち込みが見られるプラットフォームも存在します。Snapchatは2016年に10%だったのに対して2017年には5.6%と半減しています。

インフルエンサーマーケティングがブランド認知に与える影響

約90%の専門家が「インフルエンサーマーケティングはブランド認知に効果がある」と考えています。そのうち73.3%が「インフルエンサーマーケティングは顧客のロイヤリティーを高める」、69%は「売上を伸ばすのに効果的だ」と考えています。

米インフルエンサーマーケティング会社「Tomoson社」の調査では、インフルエンサーに1ドルを投資した場合のリターンの平均は6.5ドルという結果が出ています。

まとめ

今回はファッション・ラグジュアリー・コスメブランドのインフルエンサーマーケティングの実施状況を紹介しました。このカテゴリーのブランドは、マイクロインフルエンサーを上手に活用してブランド認知や売上の増加に繋げています。

マイクロインフルエンサーマーケティングは導入が比較的容易である一方、ブランドに合ったインフルエンサーを選択しないと求める効果が得られないという結果になり得ます。

インフルエンサープラットフォームを活用して適切なインフルエンサーとタイアップする事で、結果に繋がりやすいマーケティングキャンペーンが実施できるでしょう。

 

参考:http://www.thefashionlaw.com/home/the-state-of-influencer-marketing-in-fashion-luxury-cosmetics  http://www.strathcom.com/2018/05/influencer-marketing/ 

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