Forever21はマイクロインフルエンサーとのみタイアップする?

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今回は、ソーシャルメディアオタクと自称するマリオ・モレーノさんに取材を行なった記事を紹介します。マリオさんは自身のキャリアの中で、多くの有名企業に協力し、ブランドが幅広いオーディエンスに情報を届けられるように尽力しています。現在マリオさんはForever21のグローバルソーシャルメディア・シニアマネージャーを務めながら、「Fashion Institute of Design & Merchandising」というファッションとデザインの営利大学でソーシャルメディア上のビジネスマーケティングを教える教授として働いています。

また、マリオさんはインスタグラムに美的センスあふれる個人アカウントを開設しています。彼は今まで一度も仕事の面接を受けたことがなく、アカウントを所有することで現在の役職を手に入れたといっても過言ではないと語りました。

「正確にソーシャルメディアを理解すると、深く関わることが出来ます。ファンを増やすためだけでなく、質の良いコンテンツ戦略を立てる必要があるのですが、私は仕事の練習に加えて、トレンドが何か正確に把握するために個人的なアカウント運営を行なっています。さらに画像のキュレーションが好きなので、目に見えるストーリーをいつもフォロワーに伝えようとしています」とマリオさんは自身のソーシャルメディアに対する考え方を教えてくれています。

今回の取材では、
・ファッション業界のスターインフルエンサーとタイアップするのはどういうものか
・マリオさん自身がインフルエンサーと呼ばれることをどう考えているか
・マイクロインフルエンサーとタイアップする理由
・インフルエンサーマーケティングの未来
などについて質問が飛び交いましたので、併せて紹介します。

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目次

  1. 優秀なマーケターは計画を綿密に練る
  2. Forever21のインフルエンサーマーケティング
  3. Forever21はマイクロインフルエンサーとのみ仕事をする
  4. まとめ
  5. 優秀なマーケターは計画を綿密に練る

    マリオさんは自身のソーシャルチャンネルを持ちながら、ブランドのアカウントも同時に管理しています。

    「アカウントの運営は厄介ですが燃え尽きてしまわないためにも、心からソーシャルメディアを好きになる必要がありますね」とマリオさんは語りました。優秀なプランナーであるマリオさんは前もってコンテンツ作成に関するプランを立てていて、基本的に日曜日は友人やフォトグラファーと写真を撮り、一週間の計画を綿密に練るそうです。

    さらにマリオさんは個人のアカウントを通して多くの友人を作っています。他の人と自分自身を表現すること、そして写真の技術を伸ばすのは楽しいとのことですが、ブランド向けのソーシャルメディアアカウントとなると当然、話は別になります。ブランドのアカウント管理は消費者目線で考えなければならないため課題は多く、より綿密に投稿するコンテンツに関して計画しなければなりません。

    マリオさんのインスタグラムアカウントが人気を博していることもあり、インタビューでは、
    ・自身をインフルエンサーだと思うか?
    ・もしそう思っているなら、現在企業で行なっている仕事と利益の衝突があったことはあるか?
    ・どのように個人アカウントとブランドアカウントとのバランスを取っているのか?
    と質問が続きました。

    質問の答えとして、「自分のことをインフルエンサーだと思ったことはありませんが、言ってみれば私はコンテンツクリエイターというところでしょうか。フォロワーに私が着ている服やアパレル製品を見せると、いくらか影響があるということは理解しています。
    ですが、私のフィードは全体的に本当のインフルエンサーと似ているとは思いません。フォロワーは@sponsoredの投稿を求めて私のフィードを見るのではなく、私のライフスタイルや私が何をしているのか、どこにいるのかを気にして見てくれているのです。
    自分で購入したものや信頼しているブランドでない限り、私は洋服などを売り込むことは滅多になく、ブランドアカウントとの衝突は避けています。できるだけ信頼してもらえるように努めていますが、いつも個人のソーシャルメディアアカウントよりもプロ意識を優先して考えて投稿しています」とマリオさんは話しています。

    Forever21のインフルエンサーマーケティング

    取材は、マリオさんがシニアマネージャーを務めるファストファッションブランド「Forever21」でのインフルエンサーマーケティングに及びました。Forever21のマーケティングチームはソーシャルメディアを重視し、SWOT分析に利用しているといいます。

    「全てが完璧には行きませんが、受け取った情報はインフルエンサーマーケティングに活用しています。キャンペーンにしてもアパレル製品のフィードバックにしても、ソーシャルメディアの見解を活用して購買行動がどうあるべきか、消費者の好むものとそうでないものにどのように反応するかを決定付ける重要な指標になります。
    SWOT分析の見解はコピーライティングや宣伝用マーク、イベント、インフルエンサーとのタイアップ、アパレル製品などに影響します。インスタグラムに @forever21plus というアカウントを開設すると、フォロワーがインフルエンサーマーケティングキャンペーン用画像やモデルの着用写真ではなく、実際にお客様がアパレル製品を着用した画像を求めていることにすぐ気づきました。
    そのため我々インフルエンサーマーケティングチームは、お客様の意見を聞き、既存の戦略をやめて新しいインフルエンサーマーケティング戦略を展開しました。お客様とフォロワーはこの戦略を評価し、より深く関わってくださるようになりました。」とマリオさんは語りました

    Forever21のグローバルソーシャルメディア・シニアマネージャーとして、将来的にインフルエンサーとブランドの関係はどのように進化すると考えているかマリオさんに質問しました。

    マリオさんはブランドがインフルエンサーを新しいビジネスモデルとして考えていると答えています。インフルエンサーマーケティング業界は現在かなりの飽和状態のため、ブランドは成功するために綿密な戦略を練る必要があります。ただ単に投稿されたインフルエンサーのコンテンツでは現在、購買力がいくらか減少しているため充実したコンテンツと表現力がより重要になっているのです。

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    Forever21はマイクロインフルエンサーとのみ仕事をする

    マリオ・モレーノさんはインフルエンサーを探す際、インスタグラムでの自身の活動が役に立ったといいます。優秀なソーシャルメディアマネージャーやインフルエンサーを見つけ出すために、様々な側面からソーシャルメディアでの振る舞い方を理解する必要があるようです。

    マリオさんは、「フォロワー数はもはや気にしていません。フォロワーが100人でもインフルエンサーを探すときはコンテンツを基にしていますし、日常的にマイクロインフルエンサーを探していますよ。タイアップするマイクロインフルエンサーの対象になるインスタグラマーは、インスパイアされるような人やユニークなことをしている人ですね。
    気にしているのは素敵な写真を投稿しているか、素晴らしいコンテンツスタイルを持っているかです。Forever21がマイクロインフルエンサーマーケティングを展開するにあたって恵まれていたことの1つは、すでにユーザーに大きくアピールできているため、他のブランドのように必ずしも初めからインフルエンサーを探す必要がないということでした。」と語っています。

    Forever21がマイクロインフルエンサーのROIを計測するときは、Googleアナリティクスを介したUTM トラッキングを使用しているといいます。さらに、この計測方法ではブランドのファンがどのマイクロインフルエンサーを気に入っているか、どのマイクロインフルエンサーが成果を上げていないかまでデータを得ることができます。常に追跡・計測できるものは全てした方が良いと、マリオさんはソーシャルメディアマネージャーのキャリアを始めてすぐに学んだと話してくれました。

    100万人のフォロワーを持つインフルエンサーと仕事をするのは素晴らしいことですが、1万人~5万人のフォロワーを持つマイクロインフルエンサーがより良いエンゲージメントを示すというデータが出ています。

    Forever21は通常、マイクロインフルエンサーとのみ仕事をしていて、消費者がファッションやライフスタイルなどを見つけるのと同じように、インフルエンサーマーケティング戦略も行なっているとマリオさんは語りました。
    「私たちは私たちが良いと思う人やライフスタイルを消費者に紹介するコミュニティです。マイクロインフルエンサーを活用して大きな成功を目の当たりにしました。」

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    まとめ

    今回は、Forever21のインフルエンサーマーケティングチームシニアマネージャーのマリオ・モレーノさんへのインタビューを紹介しました。

    取材のまとめでは、インフルエンサーに期待するものは何かという質問が上がりました。

    マリオさんは、「単純に、たくさん露出があることがありがたいと思います。Forever21はソーシャルメディアでも強力な存在で、世界的に知られています。だからこそインフルエンサーは報酬やプレゼントの提供以外に、Forever21がインフルエンサーに与えられることが何かわかっているのです。
    Forever21のハッシュタグ#F21xMeが、とても人気があるのもそのおかげです。インフルエンサー自身もブランドと結びついて、発掘されようと考えているのです」と語っています。

    大手有名ブランドの場合、こちらからインフルエンサーを探さなくてもハッシュタグの使用を促したりフォロワーから探したりするだけで、優秀なインフルエンサーを見つかるチャンスが多いのです。

    そして有名ブランドであるForever21は、独自のハッシュタグを使用してブランド露出を増やし、信頼性の高いコンテンツを作成するインフルエンサーを探すことに役立てているといいます。

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    参考:http://digiday.com/brands/social-media-forever-21-dudes/
    http://wwd.com/business-news/business-features/forever-21-social-strategy-millennials-10280244/ etc. 

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