Z世代とインフルエンサーマーケティング【後編】

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今回の記事では、Z世代とインフルエンサーマーケティング【前編】に引き続き、1996年から2010年に生まれた10代を中心とする年齢層である「Z世代」について解説していきます。

前編でも説明したように、Z世代の年間購買力はすでに440億ドル(約4兆8400億円 / 1ドル110円計算)に達しています。しかし、「デジタルネイティブ」「集中力が持続する時間はたったの8秒」など、これまでの世代とは大きく異なる特徴を持つZ世代にリーチするために、ブランドはマーケティング戦略の方向転換を迫られています。

今回は、「インフルエンサーマーケティングはなぜZ世代に有効なのか」という理由について説明していきます。

目次

    前編

  1. Z世代の特徴
  2. Z世代の人口
  3. Z世代とインターネット
  4. Z世代の購買決定
  5. Z世代とスマホアプリ
  6. 後編

  7. 従来のメディアを捨て去った10代
  8. オンラインで10代にリーチする方法
  9. インフルエンサーとZ世代の強力な結びつき
  10. Z世代へ向けたマーケティングプロモーションの必要性
  11. まとめ

  12. 従来のメディアを捨て去った10代

    近年、若い世代の「従来のメディア離れ」が急速に進んでいます。

    かつてテレビは消費者にとって最も身近なメディアで、広告を展開するブランドのプラットフォームとしても大きな役割を果たしていました。しかし、ケーブルテレビを視聴することは過去のことになりつつあります。最近の調査では、かつてはアメリカでメジャーだった有料のケーブルテレビや衛星放送を利用している13歳~24歳の消費者の割合がたったの36%であることが分かりました。

    さらに、テレビは広告宣伝を展開するプラットフォームとしてもその効果が薄れてきています。「テレビ CM は購買決定をする上で非常に影響力がある」と答えた人の割合は、ミレニアル世代で25%、Z世代に至っては18%に過ぎません。

    10代の若者にとってテレビの代わりになっているのがソーシャルメディアです。Z世代とミレニアル世代の3人に1人以上がテレビや新聞といったメディアの代わりにソーシャルメディアを通じてニュースを読んでいます。

    オンラインで10代にリーチする方法

    テレビを見なくなった若者が新たな情報源としてソーシャルメディアを活用していますが、Z世代がソーシャルメディアで長い時間を過ごしているからと言って、彼らにリーチするのが簡単かというと実はそうではありません。

    記事の前編で説明したように、ソーシャルメディア上での広告に否定的な意見を持つ若者は多く、10代の31%が広告をブロックするソフトウェアを利用していると言われています。

    ネット上でZ世代にリーチする最も有効な方法の一つがインフルエンサーマーケティングです。インフルエンサーは、オンライン上でブランドや商品を彼ら自身の生活に溶け込ませて自然な形でプロモーションします。Z世代がフォローするソーシャルメディア上のコンテンツで広告を展開することにより、Z世代にブロックされることが多い一般的な広告の「押しつけがましさ」を軽減することができます。

    インフルエンサーとZ世代の強力な結びつき

    インフルエンサーはソーシャルメディア上のオーディエンスにとって「スター」のような存在です。特に10代のオーディエンスへの影響力は大きく、70%の10代が、「有名人」よりも「ユーチューバー」を身近に感じると答えました。さらに、40%が「自分のお気に入りのユーチューバーは友人よりも自分のことをよく分かってくれている」と感じています。Z世代に対するインフルエンサーの影響力の強さが顕著に表れた統計結果と言えます。

    ユーチューバーは、オーディエンスが共感できるコンテンツを発信することでオーディエンスから尊敬と信頼を得ています。その結果として、Z世代はテレビや映画に出演する有名人よりも「インフルエンサーに商品を勧められた場合の方が1.3倍購入する確率が高くなる」と考えられています。

    さらに、友人、家族、ソーシャルメディア上のインフルエンサーによるオンライン上の勧めがZ世代とミレニアル世代のうち27%の購入決定に影響を与えています。自分にとって身近な人の推薦が購入決定に繋がるのです。

    Z世代へ向けたマーケティングプロモーションの必要性

    世界中のあらゆるブランドがZ世代へ向けたマーケティングプロモーションの必要性を認識しています。

    Z世代は2020年までにアメリカの消費者のうち40%を占めるようになります。彼らはまだ大人ではありませんが、今後、世界的な消費者の基盤となっていきます。世界的に見ても、2020年までにZ世代の人口は25億6000万人になると予測されています。Z世代は消費者としての存在感が高まり、ブランドはインフルエンサーとタイアップすることでその変化に対応することができます。

    Z世代へ向けたマーケティングプロモーションを展開する上で知っておかなければならないことがあります。その中の一つが、「彼らの中にはまだブランドに対するロイヤリティーが育っていない」ということです。子供たちは11歳頃に親の好むブランドからの離脱を始め、18歳頃に自分の好きなブランドを確立すると言われています。

    アメリカでは、9200万人のミレニアル世代が6000億ドル(約66兆円 / 1ドル110円計算)の消費活動を行っています。Z世代の消費金額はミレニアル世代には及びませんが、Z世代が働き始めた時に大きな購買力を持つようになることは容易に予測ができます。

    このような理由から、ブランドが成長するために若い世代の注目を集めることは必須と言えます。ソーシャルメディア上のインフルエンサーはブランドとZ世代を繋げる「完璧なメッセンジャー」です。インフルエンサーマーケティングは「Z世代へのリーチ」というブランドのチャレンジを助け、ブランドロイヤリティーを形成し、商品を購入してもらうための最適な方法と言えます。

    まとめ

    今回は、ブランドにとって今後重要な消費者層となるZ世代について前編・後編に分けて解説しました。

    「デジタルネイティブ」と呼ばれる彼らの購買行動は従来の世代のものと異なります。Z世代の次のような特徴は、マーケティングプロモーションを展開するブランドが戦略を考える上で有力なヒントになります。

    1. 全世界のZ世代の人口は2020年までに256万人に達する
    2. 全世界のZ世代の98%はスマートフォンを所有している
    3. アメリカのZ世代の85%のZ世代は新商品についてソーシャルメディアで情報収集する
    4. 「1日平均10時間」- Z世代の50%がネットに繋がっている時間
    5. 71%のZ世代が1日3時間以上オンラインで動画を見る
    6. 67%のZ世代は広告で「リアルな人々」を見ることを好む
    7. Z世代が成長するとアメリカの消費者全体の40%になる
    8. 50%のZ世代が2020年までに「少数民族」になる
    9. 「8秒間」- Z世代の集中力が持続する時間
    10. Z世代の85%は広告をブロックするソフトウェアを使っている
    11. 「他の SNS よりも Facebook が好き」と答えたZ世代はたったの9%

    かつては最も有力だったテレビというメディアを離れてソーシャルメディアに移行したZ世代にとって、ソーシャルメディア上で活躍するインフルエンサーはまさに彼らにとって「スター」と言えます。

    Z世代の憧れの的である「スター」を通じてマーケティングプロモーションを展開することにより、ネット上の広告をブロックすることが当たり前になっているZ世代へのリーチが容易になります。

    現状、Z世代の中心となっているのは10代の若年層です。彼らのブランドロイヤリティーが形成される18歳頃までにインフルエンサーを通じて早くからブランドのファンになってもらうことがZ世代にリーチする上でとても大切です。

    おすすめ記事:Z世代とインフルエンサーマーケティング【前編】

    参考:http://mediakix.com/2018/03/marketing-to-teens-gen-z-influencers/#gs.D2ZsdEsz

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