食材宅配サービス「HelloFresh社」のインフルエンサーマーケティング事例

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有名シェフが新しいスターとなっている現代では、レシピや飲食店の口コミなど食べ物に関する情報を提供してくれる人たちがインフルエンサーに変わったことも、当然の流れといえるでしょう。

家族でおいしいものを食べに外食する、手料理をふるまう、取引先の接待に高級レストランを選ぶなど・・・良い食べ物は常に社会的に大切なものとされてきました。そして近年、ビジュアル重視のソーシャルネットワークが出現し、これから口にする食べ物を人々がSNSで共有することがこれまで以上に簡単になっています。

見栄え良く配置されたグラノーラボウルの写真を投稿しても引かれることはなく、むしろそういったおしゃれな食べ物の写真は頻繁にシェアされる内容です。レシピ、料理のヒント、トレンド、新商品、美しい料理の皿などは、Instagramアプリで最も共有されているコンテンツの一つです。

今回は食品配達サービスブランド「HelloFresh社」によるインフルエンサーマーケティングキャンペーン事例を紹介します。


目次

  1. タイアップしたインフルエンサー
  2. キャンペーンの目的
  3. インフルエンサーマーケティングのプロセス
  4. 分析
  5. 結果
  6. まとめ

  7. タイアップしたインフルエンサー

    現代を生きている人々は、これまでで最も食品に敏感な世代かもしれません。しかし、仕事や家事などたくさんのすべきことに追われ、食に対して怠惰になる場合も多いのが現実です。

    食品宅配サービスとは、インターネットで注文すると、付属のレシピと一緒に新鮮な食材を届けてくれるサービスです。

    「the recipe box delivery service(レシピボックス配達サービス)」とPCやスマートフォンの検索画面に入力して検索ボタンをクリックするだけで、たくさんのメニューが表示されます。

    こういったサービスブランドの最大手である「HelloFresh社」は、大人気の「ウィークリーレシピキット」を忙しい人々や家族に毎週送って、高い評価を得ています。同社は、世界中を飛び回っているビーガンフードブロガーのEmilie Hebertさんや、4つ子の母でマルチタスクのインフルエンサーであるGardnerQuadSquadさんなど、さまざまなインフルエンサーとタイアップしています。

    また最近では、家族やフードブロガーだけではなく、美容ブロガーのJessica Franklinさんや、Taylor Phillipsさんのような男性モデルたちもHelloFresh社とパートナー契約を結んでいます。


    キャンペーンの目的

    Hello Fresh社によると、顧客層は30〜50歳で、80%が女性です。ブランドのインフルエンサーマーケティングキャンペーンの主な目的は、健康と栄養面を気にする忙しい人に製品の便利さを紹介することでした。

    同社は、より広範囲のオーディエンスにアピールし、偽りのないコラボレーションによってブランドの認知度を高めたいと考えています。そこでレシピキットの売り上げを増やすために、インフルエンサーに独自のプロモーションコードを提供して、その投稿を見たフォロワーが特別割引クーポンを使用できるようにしました。

    このインフルエンサーマーケティングキャンペーンの成功で、インフルエンサーたちの多くがエプロンだけでなく、フォロワーとの特別な信頼関係や洗練された広告戦略を持っていることがわかりました。


    インフルエンサーマーケティングのプロセス

    HelloFresh社はインフルエンサーマーケティングに多額の投資をしており、それは同社のマーケティング担当による見込み顧客を獲得するための「リードジェネレーション戦略」の核心部分です。各インフルエンサーに独自のスタイルでコンテンツを作成してもらうため、HelloFresh社は様々な注目を集めるインフルエンサーに手を差し伸べています。

    例えば、ビーガンフードブロガーのEmilie Hebertさんは、料理に煩わされている暇はありませんでした。また、GardnerQuadSquadさんは、母親としての新しいマルチタスクを容易にするために、簡単で素早い食事を求めていました。そこでHelloFresh社は、タイアップしたインフルエンサーたちにも自社のレシピキットを無料でプレゼントしました。

    また、プロモーションコードをインフルエンサーに提供することに加えて、ブランドは#freshfriendsや#hellofreshpicsなどのブランドハッシュタグを共有し、Instagramユーザーにシェアしてもらうようにタイアップしたインフルエンサーたちに依頼しました。


    分析

    プロモーションコードとはどういったものか見てみましょう。
    ブランドのプロモーションコードをインフルエンサーに配布することは、彼らが「フォロワーに価値のあるものを提供できる」という非常に重要な意味を持っています。

    さらに、最終的にはHelloFresh社が、各インフルエンサーごとのパートナーシップの有効性をコードによって追跡できることも意味します。トラッキングによって得た情報は、ブランドが将来再びインフルエンサーに投資する価値があるかどうかを考えるのに役立つ重要なデータです。

    製品(レシピキット)がどのように問題を解決したかを示すストーリーや、サービスを利用している生活シーンと結び付いたコンテンツをフードインフルエンサーに作成するよう依頼することで、HelloFresh社は嘘偽りのない方法で自社の「デリバリーボックス」を宣伝することに成功しました。

    タイアップしたほぼすべてのインフルエンサーが、#hellofreshpicsというハッシュタグを使用しました。その結果、多くのユーザーから15万件以上にものぼる#hellofreshpicsを使用したコンテンツが、Instagramに投稿されました。

    また、関わったフードインフルエンサーの多くが、HelloFreshエプロンを着用しています。単に背景用のフラットレイシートの角に「HelloFresh」ロゴを写したり、投稿にブランド名をタグ付けするのではなく、同社のサービスの完全なファンになっていることがエプロンの着用からも見て取れます。


    結果

    HelloFresh社は間違いなく、食品関連のソーシャルメディア界でインフルエンサーマーケティングに強いブランドとして注目されるようになりました。また、同社のマーケティングチームは賞賛と羨望のまなざしを受けており、さらにはますますインフルエンサーマーケティング戦略の磨き込みに力を注いでいるため、新たなインフルエンサーとのパートナーシップが急増しました。

    以下にタイアップしたインフルエンサーの投稿の一部と、エンゲージメントを紹介します。

    Mandy Moore

    Mandy Moore:インスタグラマーのMandy Mooreさんは、レシピキットを取り寄せて料理を楽しんでいる様子を、30ドルの割引クーポンコードも添付して投稿しました。このコンテンツへの「いいね」は2万9000以上、コメントは300以上ありました。

    Gardner Quad Squad

    Gardner Quad Squad:上記の見出しでも登場したGardner Quad Squadさんは、4つ子のお世話をしているため食品配達キットは本当に便利で助けになったと感謝しており、50%offのプロモーションコードも添付して投稿しました。 このコンテンツは、6000以上のビュー、30以上のコメントを獲得しました。 コメントでは、クーポンコードを使用していると言っている人が多くみられます。

    Taylor J Phillips

    Taylor J Phillips:男性モデルのTaylor J Phillipsさんは、「あなたが私のことをご存知であれば、あなたは私が料理を愛していることを知っているでしょう。HelloFreshは新鮮な食材を使った食事配達サービスです」と投稿し、サービスを最初の1週間だけ利用できる50%オフのプロモーションコードのリンクを添付しました。この投稿には、約1万4000のいいねと100件のコメントが寄せられました。

    Jessica Franklin

    Jessica Franklin:美容ブロガーのJessica Franklinさんは、HelloFresh社の製品を注文し、開封して調理する様子を動画で投稿しました。投稿は「普段あまり料理をしない自分でも簡単に料理を楽しむことができた」という内容で、30ドル割引のクーポンコードも添えられており、再生回数は10079回、9000以上のいいねと31件のコメントが寄せられています。


    まとめ

    今回は、食品配達サービスブランド「HelloFresh社」のインフルエンサーマーケテイング事例を紹介しました。

    タイアップしたインフルエンサーたちのコンテンツが多くのエンゲージメントを獲得していることからもわかるように、ブランドは自社に合ったインフルエンサーマーケティング戦略を練ることが重要です。

    例えば、HelloFresh社がクーポンコードを配布することでインフルエンサーは「フォロワーに価値のある投稿を提供している」と感じることができました。今回の例ではこのことがコンテンツ作成のモチベーションにつながり、キャンペーンを成功させるカギになったと考えられます。



    参考:https://www.influencerupdate.biz/feature/67197/food-for-thought-hellofreshs-clever-approach-to-influencer-marketing/

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