インフルエンサーマーケティングの失敗事例3選【後編】 – 失敗を防ぐにはどうしたらいいのか?

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前回の「インフルエンサーマーケティングの失敗事例3選【前編】」では、インフルエンサーマーケティングの失敗事例3選と、失敗の原因について説明しました。

失敗事例1: インフルエンサーマーケティングのルールを破った音楽フェス
失敗事例2: 当選者が分からないキャンペーン企画
失敗事例3: 契約に従わなかった有名インフルエンサー

インフルエンサーマーケティングは、ただ実施すれば結果が出るという訳ではありません。今回の後編では、インフルエンサーの失敗を防ぐ10の方法について説明します。

おすすめ記事:インフルエンサーマーケティングの失敗事例3選【前編】


目次

    前編
  1. 失敗事例1: インフルエンサーマーケティングのルールを破った音楽フェス
  2. 失敗事例2: 当選者が分からないキャンペーン企画
  3. 失敗事例3: 契約に従わなかった有名インフルエンサー
  4. まとめ
  5. 後編
  6. インフルエンサーマーケティングの失敗を防ぐ10の方法
  7. インフルエンサーマーケティングの失敗事例から学べること
  8. まとめ

  9. インフルエンサーマーケティングの失敗を防ぐ10の方法

    どのようなマーケティング戦略にも失敗はありますが、注意するべき点を事前に知っておくことで防げるケースもあります。インフルエンサーマーケティングの失敗を防ぐには次のような方法があります。

    1. 間違った判断をしないようにする

    トラブルを防止するために、プロモーションを依頼する側とインフルエンサーの双方が同じ認識でキャンペーンに望んでいることが必要です。互いの要望を明確にし、こまめにコミュニケーションを取ることで誤解が生まれにくくなります。そして、疑問や質問があればすぐに連絡を取り合えるようなオープンな関係性を構築できるのがベストです。

    2. インフルエンサーマーケティングのルールを理解する

    キャンペーンを展開する SNS などのプラットフォームの特性を理解し、適切なキャンペーンを展開しましょう。また、タイアップするインフルエンサーについての基本情報や、インフルエンサーがどのようにターゲット層にアプローチするつもりなのかを把握しておくことも重要です。

    タイアップを考えているインフルエンサーがいるのであれば、彼らが過去に投稿したコンテンツの内容を見て、企業のイメージや戦略にマッチするかどうかを確認しましょう。

    3. 契約内容を明確にしておく

    契約についてのトラブルは、企業がインフルエンサーを探し出して直接契約した場合に特に発生しやすい問題です。最悪の場合、訴訟に発展することがありますので、契約内容は慎重に確認しましょう。定義がはっきりとしない表現は特にトラブルを生みやすくなります。

    エージェントを通じてインフルエンサーマーケティングを実施すると、インフルエンサーの選定から契約、プロモーションの実施という煩雑なプロセスを一任することができます。

    4. 決められたルールに従う

    アメリカの場合は、FTC(Federal Trade Commission = 連邦取引委員会)によって、インフルエンサーマーケティングのガイドラインが定められています。本記事の前編では、Fyre Festival の事例で FTC について取り上げました。

    インフルエンサーマーケティングには様々な知識が必要です。専門家の意見を聞き、正しい方法でプロモーションを実施するのが最善です。

    5. コミュニケーションを取る

    コミュニケーションはビジネスの基本です。インフルエンサーと企業の双方がタイアップによって何を望むのかをしっかりと伝え、プロジェクトの締め切り、インセンティブの支払い、パフォーマンスなど、プロジェクトの詳細について共通の理解を得ることが重要です。

    コミュニケーションがしっかりと取れていれば、例えキャンペーンを実施している最中に予想外のトラブルが起きたとしても早期に対処することができます。

    6. 嘘をつかない

    信用性はインフルエンサーマーケティングにとって必要不可欠です。インフルエンサーマーケティングが他のマーケティング手法よりも効果があると言われているのは、インフルエンサーとフォロワーとの間に信頼関係が出来上がっているからです。

    最もよくある失敗が、スポンサーコンテンツであることを隠して投稿を行い、フォロワーから非難されるというケースです。SNS のユーザーは、インフルエンサーが発信したコンテンツのうち、どれが広告であるかを瞬時に見抜くことができます。フォロワーを欺こうとしたプロモーションは、結果的にフォロワーの信頼を失うことになるでしょう。

    7. インフルエンサーのクリエイティビティーを妨げない

    インフルエンサーマーケティングに慣れていない企業は、インフルエンサーが制作するコンテンツの内容を事細かに指示してしまいます。これではインフルエンサーマーケティングのパワーが十分に発揮されません。

    インフルエンサーは自分自身のフォロワーが何に興味があるのか、どのような情報を求めているのかをとてもよく知っています。インフルエンサーにクリエイティビティーの自由を与えることによって、フォロワーに興味を持ってもらえるコンテンツを制作できるようになります。

    また、キャンペーンは回を重ねるごとにブラッシュアップされていきますので、同じインフルエンサーと長期契約を結ぶことによってより効果的なキャンペーンが実施できるようになります。

    おすすめ記事:インフルエンサーと長期契約を結ぶメリットと注意点

    8. 準備のための時間を十分に確保する

    インフルエンサーがコンテンツの内容を考えるのに十分な時間を確保しましょう。特にクリエイティビティー要素の高いコンテンツの場合は準備に多くの時間が必要です。

    そのために、企業はキャンペーンを企画する段階から無理のない計画を立て、余裕を持ったスケジュールにすることが大切です。特に初めてタイアップするインフルエンサーとのプロジェクトでは、時間を掛けて企業のコンセプトやキャンペーンの目的を伝え、それをコンテンツに反映してもらう必要があります。

    9. インフルエンサーを慎重に選択する

    インフルエンサーを選択する時はフォロワーの数だけで選ばないように注意しましょう。多くのオーディエンスにリーチできたとしても、企業のコンセプトに合わないインフルエンサーを選んでしまうとうまくいきません。

    企業は、アプローチしたいターゲット層の年齢、性別、興味などを細かく設定し、目的に合ったインフルエンサーを探し出すことが大切です。

    10. 綿密な計画を立ててゴールを設定する

    準備不足のキャンペーンは間違いなく失敗に終わります。キャンペーンのステップを一つ一つ明確にし、確実に実行していくことが必要です。

    また、パフォーマンスの測定も欠かせません。インフルエンサーのパフォーマンスを測る代表的な指標には、「いいね!」やコンテンツがシェアされた数などを含むエンゲージメント、インプレッション、リーチ数などがありますので、具体的な数字に落とし込んだ目標を設定しましょう。

    綿密な計画と具体的な目標はインフルエンサーマーケティングの成功に必要不可欠です。


    インフルエンサーマーケティングの失敗事例から学べること

    本記事の前編で紹介したインフルエンサーマーケティングの失敗事例は、その多くがプロモーションを依頼した側、もしくはインフルエンサーの確認不足や、双方のコミュニケーション不足から生じたものです。

    プロモーションを計画する段階からインフルエンサーマーケティングの失敗を防ぐポイントはたくさんあります。例えば、インフルエンサーを選ぶ際には知名度だけではなく、候補となっているインフルエンサーの過去の SNS の投稿を確認し、コンテンツの内容やオーディエンスの反応を確認するというプロセスを挟みます。これだけでも、インフルエンサーがブランドのイメージにマッチしているか、コンテンツに不安要素がないかというネガティブチェックが可能になります。

    そして、プロモーションを実施する前には入念なすり合わせが必要です。プロモーションを依頼する側はインフルエンサーにどんなことを望むのか、インフルエンサーはその要望にどのような形で応じることができるのかを時間をかけて確認することが重要です。

    最初の段階でインフルエンサーとの関係性を築くことができれば、実際にプロモーションがスタートした後に何か気になることがあれば気軽にコミュニケーションを取ることができます。このような理由から、インフルエンサーマーケティングは単発のプロモーションよりも長期に渡るプロモーションの方が効果的と言われているのです。インフルエンサーと長期契約を結んでプロモーションを実施すればお互いの仕事の仕方が分かってくるので、二回目以降のプロモーションがスムーズに進みます。

    インフルエンサーの名前がついた商品ラインナップを開発して成功しているブランドも数多くあります。こちらの記事で事例を紹介しているので併せてご覧ください。

    おすすめ記事:Douchebags のインフルエンサーマーケティング事例


    まとめ

    今回は、インフルエンサーマーケティングの失敗事例3選と失敗の原因、そして、インフルエンサーマーケティングの失敗を防ぐ10の方法について前編と後編に分けて説明してきました。

    インフルエンサーマーケティングの失敗は「不運なトラブル」というよりは、準備不足やコミュニケーション不足など、事前に対策をすれば防止できたケースが多々あります。

    インフルエンサーマーケティングはプロモーションを依頼した側とインフルエンサーの双方が納得できる結果を得られる「win-win」が理想的ですが、そのためには大きな失敗をしないための綿密な準備と計画が必要不可欠です。

    おすすめ記事:インフルエンサーマーケティングの失敗事例3選【前編】



    参考:http://mediakix.com/2019/04/influencer-marketing-fails/#gs.d9qbdt
    https://nativeadvertisinginstitute.com/blog/avoid-failure-influencer-marketing/
    https://thetab.com/uk/2019/01/17/fyre-festival-instagram-models-89928
    https://www.spectacles.com/
    https://cblr.columbia.edu/influencers-under-fyre-the-case-for-greater-enforcement-of-ftc-endorsement-guidelines-against-social-media-influencers/
    https://uclawreview.org/2019/03/25/fyre-festival-aftermath-new-rules-for-influencers/

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