フォロワーの心を掴む6つの Instagram インフルエンサーマーケティング戦略

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消費者の購買決定は、しばしば感情によってコントロールされます。たとえ検討可能な選択肢が複数あったとしても、消費者はその全てを検討することなく、最終的に理屈よりも感情を基に意思決定をします。

マーケティングのプロは、効果的なインフルエンサーマーケティング戦略を構築するために様々な手法を持っています。それらの手法が上手く機能すると、消費者の感情の引き金を引くことができます。その結果、企業は商品やサービスを販売することができるのです。

良いインフルエンサーマーケティングは、消費者の心に届き、彼らの行動を変えます。インフルエンサーが感情のこもったメッセージを消費者に伝え、ブランドを「擬人化」することによって、消費者の心が動き、商品やサービスの購買に繋がります。

今回は、消費者の感情的な購入のモチベーションについて深掘りし、フォロワーの心を掴むための具体的なインフルエンサーマーケティング戦略を6つ紹介します。

消費者の感情にフォーカスした「Sentiment Analysis(感情分析)」についての記事も併せてご覧ください。

おすすめ記事:Sentiment Analysis(センチメント分析)とは?【前編】

目次

  1. 1. スポンサーコンテンツを投稿する
  2. 2. キャプションでストーリー性を演出する
  3. 3. Instagram ストーリーを活用する
  4. 4. 「アンボクシングビデオ」を制作する
  5. 5. インフルエンサーをブランドのイベントに招待する
  6. 6. プレゼントキャンペーンやコンテストを企画する
  7. まとめ


  8. 1. スポンサーコンテンツを投稿する

    スポンサーコンテンツの発信は基本的なインフルエンサーマーケティング手法ですが、消費者の心理を知ることによってさらに効果的なアプローチが可能になります。

    スポンサーコンテンツを投稿する上でフォロワーの心を掴むキーワードは「信頼」です。

    人は、自分が接する機会が多いものを好み、信頼する傾向があります。この心理を活用し、同じオーディエンスに対して定期的に複数のコンテンツをシェアすることによって、ブランドに親近感を持ってもらうことができます。

    一度だけで終わってしまうタイアップキャンペーンよりも、同じインフルエンサーと長期契約を結び、時間をかけてブランドを好きになってもらう戦略の方が有効だと言われています。それは、インフルエンサーを通じて、ブランドとオーディエンスの間に信頼関係が構築されるからです。

    おすすめ記事:インフルエンサーと長期契約を結ぶメリットと注意点

    また、インフルエンサーが発信した情報にフォロワーが「いいね!」やコメントでリアクションし、シェアすることで更に情報が広がっていきます。

    インフルエンサーは自分たちのオーディエンスのことを誰よりもよく知っていて、どのようなコンテンツが一番オーディエンスの心を動かすのかを理解した上でコンテンツを制作しています。企業はインフルエンサーを信頼し、クリエイティビティーの自由を与えることが大切です。



    2. キャプションでストーリー性を演出する

    強い感情が入った個人的なストーリーは人の心を動かします。Instagram のスポンサーコンテンツでストーリー性をうまく演出しているブランドの一つが、ジュエリーを販売するスタートアップ企業「Melou」です。Melou はインフルエンサーとタイアップし、恋愛などの個人的なストーリーをキャプションでシェアしてもらっています。

    キャプションでストーリー性を演出する上でフォロワーの心を掴むキーワードは「経験」です。

    「エクスペリエンス・エコノミー(経験経済)」など、多数の本を手掛ける作家の Joe Pine さんは、「Melou は、インフルエンサーの願望や経験談などの個人的なストーリーをうまくアクセサリーの販売に結びつけています。」と話しました。

    Joe Pine さんは、「人々はエクスペリエンス・エコノミーに生きている」と言います。エクスペリエンス・エコノミーとは、一言で言うと「消費者は経験に価値を見出す」という考え方です。

    ソーシャルメディアは経験をシェアする最も身近な方法です。Melou はソーシャルメディアアカウントと、自らの経験を語ってくれるインフルエンサーのコミュニティーを作りました。「インフルエンサーのストーリーによって、消費者は Melou の商品に感情を吹き込むことができるのです。」と、Joe Pine さんは付け加えました。

    経験談を活用することは、商品やサービスを販売するだけでなく、ブランドのファンになってもらう方法としても有効です。ブランドと感情的な繋がりを持ったオーディエンスは、後々、そのブランドの商品やサービスを購入するという行動に移る可能性が高まります。



    3. Instagram ストーリーを活用する

    Instagram ストーリーは Instagram の新しい機能で、投稿したコンテンツが24時間で自動的に削除されるのが特徴です。Instagram ストーリーによって、ユーザーは日常生活の写真や動画をより気軽にシェアできるようになりました。ユーザーは自分に起きた出来事を誰かにシェアすることによって、よりその出来事を楽しむことができます。現在、1日2億5000万人が Instagram ストーリーを利用しています。

    Instagram ストーリーを活用する上でフォロワーの心を掴むキーワードは「親近感」です。

    インフルエンサーが Instagram ストーリーにアップしたコンテンツを通じて、フォロワーはインフルエンサーの経験を疑似体験できます。インフルエンサーはフォロワーとの距離を縮め、「押しつけ感」なく商品やサービスのプロモーションをすることが可能です。

    Instagram ストーリーを活用したプロモーションは、多くの企業やインフルエンサーから注目されています。



    4. 「アンボクシングビデオ」を制作する

    「アンボクシングビデオ」とは、インフルエンサーが商品の箱を開封し、商品特徴や使い方などを説明する動画のことです。アンボクシングビデオに出演するインフルエンサーは、オーディエンスの「代理人」です。インフルエンサーがオーディエンスの代わりに商品を購入し、試してみることによって、オーディエンスの購買決定を後押しします。

    アンボクシングビデオを制作する上でフォロワーの心を掴むキーワードは「期待」です。

    人は、商品の箱を開ける時のワクワク感が大好きです。自らの手で商品の箱を開けなくても、アンボクシングビデオを通じてそのワクワク感を体験できます。

    文学者の Jonathan Gottschall さんは、この現象を「ミラーニューロン」の働きの一つだと説明しています。ミラーニューロンとは、他人の行動を見て、それを鏡(ミラー)のように自分が経験しているように感じる神経細胞のことを言います。アンボクシングビデオでインフルエンサーがワクワクしている姿を見ると、オーディエンスもワクワクするのです。

    インフルエンサーはコンテンツを通じて商品やサービスをプロモーションしますが、同時に消費者の一人でもあります。だからこそ、消費者と同じ立場であるインフルエンサーのアンボクシングビデオは期待感を演出することができて、オーディエンスの心を掴むのです。



    5. インフルエンサーをブランドのイベントに招待する

    インフルエンサーマーケティングはオンライン上だけで実施されるものではありません。ソーシャルメディアでイベントの話題を拡散してもらうことを目的に、企業はしばしばインフルエンサーをイベントに招待します。

    インフルエンサーをブランドのイベントに招待する際にフォロワーの心を掴むキーワードは「人気」です。

    インフルエンサーをイベントに招待する際は、複数のインフルエンサーを一つのイベントに同時に招待して情報を発信してもらうのがコツです。特定のイベントについて、複数のインフルエンサーが同じタイミングでメンションすることによってプロモーション効果がさらに高まります。一部のトレンドはこのようにして生み出されるのです。

    また、すでに人気があるイベントであっても、インフルエンサーが企業やイベントについての情報を発信することによってさらに人気を高めることができます。オンラインとオフラインを上手に組み合わせることによって、インフルエンサーマーケティングの効果を最大化することが可能になります。


    6. プレゼントキャンペーンやコンテストを企画する

    プレゼントキャンペーンやコンテストは、CTA(Call To Action = 行動喚起)を高める上で非常に効果的です。多くのオーディエンスが企画に参加することによって瞬間的に話題を作り出すことができます。さらに、オーディエンスは企画に参加する際にコンテンツのシェアを求められることが多いので、エンゲージメントを高めることができます。

    プレゼントキャンペーンやコンテストを企画する際にフォロワーの心を掴むキーワードは「勝利」です。

    何かを勝ち取ることに興味がない人は恐らく存在しないでしょう。勝利することによって、人の脳内にはドーパミンが放出されます。人は本能的に勝つことが好きなのです。

    たとえ企画に参加したオーディエンスが、プレゼントをもらったりコンテストで優勝できなかったとしても、ブランドとオーディエンスの間には心理的な繋がりが確立されます。

    また、人は無料で何かをもらうことに価値を感じます。デューク大学の教授である Dan Ariely さんは、「全ての物事にはプラスの面とマイナスの面がありますが、無料でもらえるものについて、人はマイナスの面を考えません。そして、物の価値を実際よりも高く感じるのです。」と話しました。

    プレゼントキャンペーンやコンテストなどの企画は、オーディエンスにとってメリットがあるので拡散されやすい話題です。アイデア次第では予算を抑えて効果的なプロモーションが可能になるので、試してみる価値は十分にあるでしょう。



    まとめ

    今回は、オーディエンスの感情的な購入のモチベーションを深掘りし、フォロワーの心を掴むための具体的なインフルエンサーマーケティング戦略を6つ紹介しました。

    1. スポンサーコンテンツを投稿する
    2. キャプションでストーリー性を演出する
    3. Instagram ストーリーを活用する
    4. 「アンボクシングビデオ」を制作する
    5. インフルエンサーをブランドのイベントに招待する
    6. プレゼントキャンペーンやコンテストを企画する

    それぞれの戦略には、フォロワーの心を掴むためのキーワードがあります。インフルエンサーマーケティングでアプローチしたオーディエンスにどのような感情を持って欲しいのかという点を意識すると、やるべき事が自然と明らかになってきます。

    そして、感情を動かされたオーディエンスはやがてブランドのファンになり、商品やサービスの購入という行動を起こします。

    消費者の感情にフォーカスした「Sentiment Analysis(感情分析)」についての記事も併せてご覧ください。

    おすすめ記事:Sentiment Analysis(センチメント分析)とは?【前編】


    参考:https://blog.influencerdb.com/6-instagram-influencer-tactics-successful-influencer-marketing-strategy/

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