生活者のニーズに敏感に対応するアパレル業界で躍進を続ける「株式会社アダストリア」は、「LOWRYS FARM(ローリーズファーム)」「GLOBAL WORK(グローバルワーク)」「niko and …(ニコアンド)」などの人気ブランドを展開しています。
製造から販売までを一貫して行うSPA(製造小売業)と呼ばれるビジネスモデルによって顧客のニーズをいち早く取り入れるマーケティング型ブランドが多いアダストリアは、複数のブランドで、インフルエンサーマーケティングプラットフォーム「LMND(レモネード)」を活用したキャンペーンを実施しました。同様のサービスを3社ほど利用した上で、アダストリアは、「LMNDのインフルエンサーは質が高くて信頼できる」と評価しました。
今回は、株式会社アダストリア × インフルエンサーマーケティングプラットフォーム「LMND(レモネード)」による事例を紹介します。
目次
- 全社的な取り組みとしてスタッフのインスタグラムを活用
- LMNDで紹介した商品はトラフィックが大きく伸長
- コスメや子供服といったアパレル商材以外にもLMNDを活用
- キャンペーンを成功させるコツと新たな課題
- まとめ
全社的な取り組みとしてスタッフのインスタグラムを活用
アダストリアは、2018年9月に「スタッフボード」と呼ばれるスタイリングページを開設しました。スタッフボードは、ショップスタッフ個人がコーディネートなどを紹介するプラットフォームで、スタッフの個人ページをインスタグラムと連携することもできます。
これまでの経験から、ブランドからの情報発信より、スタッフ個人からの情報発信の方が、問い合わせや購入といった顧客のアクションにつながりやすいことが分かってきたといいます。
スタッフ発信のコンテンツを扱う中で、アダストリアの担当者が一番感じたのは「多様性」でした。店舗スタッフはファッションが大好きで、個々のスタッフには一定のフォロワーがついています。そして、ママコーデをするスタッフや身長が低いスタッフ経由の購入率が高い傾向があります。顧客が求めている情報とスタッフが発信している情報がマッチして、顧客が購入を検討しやすくなっていると考えられています。
ブランドのインスタグラムは、ブランドの世界観を伝える媒体として欠かせないものですが、スタッフ個人のインスタグラムは、リアルな着こなしなどを発信する役割を持ち、顧客の購入動機に直接的に貢献しています。
LMNDで紹介した商品はトラフィックが大きく伸長
アダストリアは、主要ブランドである「GLOBAL WORK(グローバルワーク)」「JEANASIS(ジーナシス)」をはじめとした複数のブランドで、インフルエンサーマーケティングプラットフォーム「LMND」を活用したインフルエンサーマーケティングキャンペーンを実施しました。
同様のサービスを3社ほど利用した上で、アダストリアは、「LMNDのインフルエンサーは質が高くて信頼できる」と評価しました。それぞれのブランドのプレス担当からの感想でも、LMNDが最も評判が良かったといいます。
今回のインフルエンサーマーケティングキャンペーンについて、担当者は次のように話しました。
「インフルエンサー特化型のマッチング・プラットフォームはいくつか利用させていただきましたが、LMNDの管理画面は圧倒的に使いやすかったですね。まず見るべき項目が整理されていて、すごくクリアな印象でした。『この人の強みはここ』『予算的に合うのはこの人』など、数多くいるインスタグラマーの中から誰を選ぶのがいいのか。そういった部分で戸惑うことはありませんでした。
何よりも驚いたのは、LMNDで紹介した商品はトラフィックが大きく伸びたことです。実際に店頭で「あのインスタグラマーさんが紹介していた服ですが」という問い合わせが増えました。人を動かすインフルエンサーマーケティングという意味で、LMNDはすごく魅力的なプラットフォームだと感じています。」
コスメや子供服といったアパレル商材以外にもLMNDを活用
インフルエンサーマーケティングキャンペーンは、アパレル商材以外のブランドでも実施されました。2018年3月に新しく立ち上がった「bijorie(ビジュリィ)」という女性用のインティメイトブランドのオープニングパーティでは、実際にインフルエンサーを招いて情報を拡散してもらいました。
影響力があるインスタグラマーに投稿してもらうことによって、新規ブランドでありながら、ソーシャルメディアカウントのフォロワー数を予想以上に増やすことに成功しました。スタートしてすぐに、継続的なコミュニケーションができる顧客をフォロワーにできたことは、ブランドにとって大きな意味を持ちます。
また、アダストリアが展開するキッズ服のレンタルサービスのプロモーションにもインフルエンサーマーケティングキャンペーンが活用されました。キッズ服のレンタルサービスは、サービス内容が少し複雑ですが、インスタグラマーがユーザー視点で語ることによって、サービスを提供する側では気づかなかった、細かな部分にも触れてもらうことができたといいます。
マニュアル的なサービス紹介だけではなく、ユーザーの言葉を介して伝えることによって、多くの人に理解してもらえる点もインフルエンサーマーケティングキャンペーンの魅力です。
キャンペーンを成功させるコツと新たな課題
インフルエンサーマーケティングキャンペーンを通じて、担当者はキャンペーンを成功させるコツや、新たな課題に気づいたといいます。
1.戦略的にインフルエンサーマーケティングキャンペーンを組み立てる
「成功したパターンとしては、ブランドが提供したいベネフィットが明確であったり、競合差別要因がはっきりしていたり、そういったものがうまくかみ合っていたという印象があります。
インフルエンサーの力だけに頼るのではなく、オウンドメディアでも扱って、店頭でも取り扱いがあって、そしてLMNDのインスタグラマーを活用してと、立体的にコミュニケーションしていく。弊社では「apart by lowrys(アパートバイローリーズ)」というブランドの商品が一番うまくハマったのですが、そういった戦略的に打ち出していくことの大切さをあらためて感じました。」
2.結果をどうやって分析するか
「一番意識しているのは、紹介した商品の経由売り上げです。紹介したその日を境に、どれくらい売り上げが伸びているのか。ただしダイレクトレスポンスではないので、正確に計測することは難しいのですが。
それでも『おそらくインスタグラムを見て来店されているんだろうな』という実感はあります。実際に店頭では『インスタグラムで見ました』とお声がけしてくださる方や、スマートフォンの画面を見せて『この服なんですけれど』というお客様もいらっしゃいます。目に見えないだけで、いろいろ貢献してくれているのだろうと理解しています。
良くも悪くもデジタルは数字がすぐに見えるので、どうしても直接的な売り上げに引っ張られてしまいがちな部分があります。例えばエンゲージメントはすごく高いはずなのに、売り上げに転嫁されないといったことは、おそらくどこの業界でもあると思います。そのあたりを、どう分析して捉えていくのかは今後の課題ですね。」
3.顧客とのOne to Oneコミュニケーションの精度を上げる
「今後も個別のブランドを育てていくことはもちろん続けていきますが、課題は山積しています。会員様のロイヤリティをどのように創出していくのかといったこともその一つです。LMNDのインフルエンサーマーケティングを足掛かりに、お客様一人ひとりとつながる『One to Oneコミュニケーション』の精度をどうやって上げていくのかといったことを、一緒に突き詰めていきたいですね。」
まとめ
今回は、株式会社アダストリア × インフルエンサーマーケティングプラットフォーム「LMND(レモネード)」による事例を紹介しました。
株式会社アダストリアは、複数のブランドのプロモーションにインフルエンサーマーケティングキャンペーンを採用し、確かな手ごたえを得ています。
インフルエンサーマーケティングプラットフォーム「LMND」は、スタートした時から、良質で魅力的な企業の案件を提供することにこだわっています。その結果、「LMNDはいい案件が多い」と感じた質の高いインフルエンサーが数多く登録しています。
少しでもLMNDが気になったら、まずはお気軽にお問い合わせください。