飲料メーカーのインフルエンサーマーケティング事例【バドワイザー × 2018年FIFAワールドカップ】

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「バドワイザー」は、世界で最も有名なビールブランドの1つです。そして、ナショナルフットボールリーグ、ブリティッシュバスケットボールリーグ、NASCAR、スーパーボウルといったプロスポーツイベントやアスリートのスポンサーとしても長い歴史を持っています。

FIFAとバドワイザーは、1986年のワールドカップ以来、長年にわたってパートナーシップを結んでおり、2018年にFIFAワールドカップロシアのスポンサーになった際には、グローバルなインフルエンサーマーケティングキャンペーンを実施しました。

今回は、バドワイザーがFIFAワールドカップ2018を宣伝するため、YouTubeスターやプロサッカー選手、メディアパーソナリティとタイアップして動画コンテンツを作成した、インスタグラムインフルエンサーマーケティング事例を紹介します。

目次

  1. バドワイザーとFIFAによる#ReactionChallengeキャンペーン
  2. キャンペーンのゴールとアプローチ
  3. タイアップインフルエンサー
  4. 有名YouTuberたちは「親近感溢れるリアクションビデオ」で若い世代にアピール
  5. ブラジルの有名人たちとタイアップ
  6. 結果
  7. バドワイザー最大のインフルエンサーマーケティングが成功した理由とは?
  8. まとめ
  9. バドワイザーとFIFAによる#ReactionChallengeキャンペーン

    バドワイザーは、2018年のFIFAワールドカップを宣伝するため、インスタグラムを中心としたインフルエンサーマーケティングキャンペーンを実施しました。このインフルエンサーマーケティングで投稿されたスポンサードコンテンツには、リアクション動画が使用されていました。

    リアクション動画とは、スポーツの試合やテレビ番組、大統領のスピーチなどを誰かが見ている様子を撮影し、感情的なリアクションを取った瞬間を記録した動画のことです。バドワイザーは、2018年夏のワールドカップの試合に合わせて、世界中のサッカーファンと交流するためにこのインフルエンサーマーケティングキャンペーンを実施しました。

    キャンペーンのゴールとアプローチ

    インフルエンサーマーケティングのゴール
    ・FIFAワールドカップ2018を介して、消費者にグローバルにリーチする
    ・FIFAワールドカップ公式ビールサプライヤーとして、バドワイザーのブランド認知を確立する

    バドワイザーのアプローチ
    ・2018年のFIFAワールドカップロシアのスポンサーとして、#ReactionChallengeキャンペーンというインフルエンサーマーケティングを実施
    ・サッカーが最も人気のあるスポーツであるブラジルを中心に、世界中にオーディエンスを持つインフルエンサーを選定
    ・ソーシャルメディアインフルエンサーやタレント、プロサッカー選手とタイアップして、ワールドカップのリアクション動画を撮影

    タイアップインフルエンサー

    ・Hannah Stocking(@hannahstocking)ロサンゼルスの人気YouTuberであり、元々Vineで名声を得たインフルエンサー
    ・Lele Pons(@lelepons)ベネズエラ系アメリカ人YouTuberであり、元々Vineで名声を得たインフルエンサー
    ・Rudy Manusco(@rudymancuso)インターネットパーソナリティ、YouTuber、コメディー動画で知られる俳優
    ・Dani Alves(@danialves)莫大なSNSフォロワーを持つ、ブラジルのプロサッカー選手
    ・Fernanda Souza(@fernandasouzaoficial)ブラジルの有名テレビ女優

    バドワイザーはハッシュタグ#ReactionChallengeを使用して、「試合を見ている自分」のリアクション動画を共有するよう、サッカーファンに呼びかけました。

    有名YouTuberたちは「親近感溢れるリアクションビデオ」で若い世代にアピール

    バドワイザーは、3人の有名YouTuberであるHannah Stockingさん、Lele Ponsさん、Rudy Manuscoさんとタイアップしてインフルエンサーマーケティングキャンペーンを開始しました。

    Hannah StockingさんとLele Ponsさんがそれぞれ2本の動画、Rudy Manuscoさんが「Reaction Challenge」をテーマに4本の動画を作成し、計8本の動画が発表されました。お互いの動画にタイアップインフルエンサー同士が登場したことが話題になりました。

    リアクション動画には、タイアップインフルエンサーがそれぞれの友人とテレビでFIFAサッカートーナメントを観戦しながらバドワイザーを飲んで酔っ払っている様子が収められていました。このように、面白くて親近感の沸く動画は若年層オーディエンスへのアピールに最適で、ファンの間でも幅広くシェアされました。

    ブラジルの有名人たちとタイアップ

    バドワイザーは今回のインフルエンサーマーケティングで、プロサッカープレイヤーDani Alvesさんと、テレビタレントのFernanda Souzaさんというブラジルの有名人2人とのパートナーシップも結びました。

    AlvesさんとSouzaさんは、ブラジル語のキャプション付きのリアクション動画をそれぞれ作成し、2本ずつ投稿しました。前述のHannah StockingさんたちYouTuber3人の動画のように、各動画ではFIFAサッカートーナメントを観戦し、ゲームプレイに興奮している様子が映っています。

    AlvesさんとSouzaさんは、2人ともブラジルで幅広い世代に人気があり、様々なブランドのアンバサダーとしても有名です。

    サッカーはブラジルで非常に人気のあるスポーツであり、ブラジルの国民的アイデンティティの大部分を占めています。ブラジルのサッカーチームは、ワールドカップで最も多く優勝した記録を保持しており、トーナメント形式が確立されて以来、すべてのワールドカップ大会に参加している唯一のチームです。

    バドワイザーは、FIFAを宣伝するにあたってサッカーで有名なブラジルをターゲットに、ブラジルのサッカー界で活躍するインフルエンサーと戦略的にタイアップすることを選択し、今回のインフルエンサーマーケティングを成功に導きました。

    結果

    ソーシャルリーチ
    今回のバドワイザーとFIFAのインフルエンサーマーケティングである「#ReactionChallengeキャンペーン」のコンテンツは、インスタグラムで5,900万回以上再生されました。タイアップしたインスタグラムインフルエンサーの合計フォロワー数は、1億2,300万人以上でした。

    ソーシャルエンゲージメント
    今回のインフルエンサーマーケティングキャンペーンのスポンサードコンテンツは、インスタグラムで以下のエンゲージメントを獲得しました。
    ・660万件以上の「いいね!」
    ・7万4,000件以上のコメント

    ファンが撮影したリアクション動画は1,900本以上にのぼり、ハッシュタグ#ReactionChallengeと共に投稿されました。リアクション動画を投稿した人々のほとんどは、バドワイザーを飲みながらテレビでFIFAワールドカップを観戦する様子を撮影していました。

    バドワイザー最大のインフルエンサーマーケティングが成功した理由とは?

    バドワイザーのFIFAワールドカップスポンサーシップは、投資額とグローバルなリーチ数という点で、これまでバドワイザーが経験してきた中で最大のインフルエンサーマーケティングキャンペーンです。

    バドワイザーのインフルエンサーマーケティングキャンペーンは、適切なブランドパートナーを選択することで、世界中のオーディエンスを惹き付けました。

    ビールブランドは、ワールドカップのスポンサーとして自然にマッチするブランドジャンルです。友人とビールを飲みながら試合を楽しむことは、スポーツ観戦者にとって普遍的な体験であり、人々が集まるきっかけにもなります。

    バドワイザーブランドの親会社「AB InBev」のCMOであるMiguel Patricioさんは、「世界で最も注目されているスポーツイベントであるFIFAワールドカップは、バドワイザーにとって世界中の何十億人もの情熱的なサッカーファンとつながる絶好の機会です。」と、述べています。

    まとめ

    今回は、バドワイザーがFIFAワールドカップ2018の大規模なグローバルスポンサーシップの一環として実施した、#ReactionChallengeキャンペーンというインフルエンサーマーケティングを紹介しました。

    インフルエンサーの投稿は、数百万以上のソーシャルエンゲージメントを生み出し、FIFAワールドカップ2018の興奮の波紋を広げました。

    世界中の人々が熱狂するサッカーが最も盛んな国であるブラジルをターゲットに、ブラジルで人気のプロサッカー選手と有名女優を起用したことも大きな成功に繋がっています。

    普段は見られないようなインフルエンサーの「ありのままの姿」を映したリアクション動画を投稿するという今回の戦略は、ファンの心をくすぐりました。バドワイザーを飲みながらサッカー観戦をするという「誰にでも撮れる動画」は、UGC(ユーザー生成コンテンツ)として簡単にシェアすることができたため、話題を呼びました。

    今後のインフルエンサーマーケティングキャンペーンでは、適切なインフルエンサーとタイアップすることはもちろん、ユーザーが参加しやすい親近感のあるコンテンツを投稿することが重要になってくるでしょう。

    参考:https://mediakix.com/blog/budweiser-world-cup-sports-instagram-marketing-case-study/
    https://exame.abril.com.br/blog/esporte-executivo/budweiser-vai-ampliar-energia-da-copa-do-mundo-iluminando-diversos-paises/

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