インフルエンサーマーケティングでよく使われる用語まとめ【後編】

Pocket

前回の「インフルエンサーマーケティングでよく使われる用語まとめ【前編】」では、必ず知っておきたい基本的な用語と、知っておくと便利な用語を応用編として紹介しました。

今回の後編では、インフルエンサーの種類やインスタグラムに関連する用語、さらに、パフォーマンス分析によく使われるややこしい用語についても分かりやすく解説します。

おすすめ記事:【よく分かる】やさしいインフルエンサーマーケティング入門 – インフルエンサーの定義~最新事例まで –

【よく分かる】やさしいインフルエンサーマーケティング入門 – インフルエンサーの定義~最新事例まで –

目次

    前編

  1. 【基本編】必ず知っておきたいインフルエンサーマーケティング用語
  2. 【応用編】知っておくと便利なインフルエンサーマーケティング用語
  3. まとめ
  4. 後編

  5. インフルエンサーの種類
  6. インスタグラムに関連するインフルエンサーマーケティング用語
  7. パフォーマンス分析によく使われる用語
  8. まとめ


  9. インフルエンサーの種類

    まずは、インフルエンサーの種類について見ていきましょう。インフルエンサーは「美容インフルエンサー」「ライフスタイルインフルエンサー」などのジャンルで分類されることもありますが、インフルエンサーマーケティング業界ではフォロワー数の違いによってインフルエンサーを次のように定義しています。

    ・メガインフルエンサー(フォロワー数100万人以上)
    ・マクロインフルエンサー(フォロワー数10万人~100万人)
    ・マイクロインフルエンサー(フォロワー数1万~10万人)
    ・ナノインフルエンサー(1万人以下)



    それぞれのインフルエンサーの特徴を簡単に説明します。

    メガインフルエンサー:

    メガインフルエンサーは、俳優、モデル、歌手など、多くの人に名前を知られており、なおかつインターネット上でも活動している有名人です。ソーシャルメディアに100万人以上、時には1,000万人超のフォロワーを持ち、不特定多数の人に向けて情報を拡散することができます。

    マクロインフルエンサー:

    マクロインフルエンサーは、ブログやソーシャルメディアなどのオンライン上で活躍している有名人です。ソーシャルメディアのフォロワー数はメガインフルエンサーに比べて少なくなりますが、その分フォロワーとの繋がりが強いのが特徴です。

    マイクロインフルエンサー:

    マイクロインフルエンサーは、狭い範囲で強い影響力を持つインフルエンサーです。ソーシャルメディアのフォロワーは1万人~10万人で、タイアップ報酬が比較的安いという特徴があります。

    ナノインフルエンサー:

    ナノインフルエンサーは特定の地域のコミュニティーで強い影響力を持つインフルエンサーで、ローカルインフルエンサーと呼ばれることもあります。

    インフルエンサーマーケティングを成功させるためには、ブランドの目的にマッチした種類のインフルエンサーとタイアップする必要があります。詳しくはこちらの記事に事例と共にまとめてありますので併せてご覧ください。

    おすすめ記事:【2019年版】究極のインフルエンサーマーケティングマニュアル

    【2019年版】究極のインフルエンサーマーケティングマニュアル

    インスタグラムに関連するインフルエンサーマーケティング用語

    インフルエンサーマーケティングキャンペーンが展開されているソーシャルメディアには、フェイスブック、インスタグラム、ツイッター、YouTube、ピンタレスト、ティックトックなどさまざまな種類がありますが、その中でもインスタグラムは、インフルエンサー自身が「最も効果的」だと考えているソーシャルメディアです。この章では、インスタグラムに関連する用語を紹介します。

    インスタグラムストーリー:

    インスタグラムストーリーは2016年にリリースされたインスタグラムの新機能で、写真や動画を24時間限定で公開することができます。現在、1日3億人のユーザーがストーリーを利用しています。

    ストーリーは通常のインスタグラム投稿とは異なり、24時間経過すると自動的にコンテンツが消滅する手軽さから若年層を中心に利用者が増えています。また、ストーリーには画面をスワイプすると指定のURLへジャンプできる機能があり、多くのブランドがインフルエンサーにストーリー用のコンテンツを作成してもらい、ユーザーをブランドのEコマースサイトなどに直接誘導しています。

    おすすめ記事:インスタグラムストーリー(Instagram Stories)を活用したインフルエンサーマーケティング

    インスタグラムストーリー(Instagram Stories)を活用したインフルエンサーマーケティング

    フィード:

    フィードとは、インスタグラムを開いた時に最初に目にする画面のことで、ユーザーがフォローしている人々のコンテンツが自動的に表示されます。日本のインフルエンサーマーケティング業界でも使われることがあるので、ぜひ覚えておきたい用語です。

    リポスト:

    ソーシャルメディアでは、他の人が作成したコンテンツを自分のアカウントで共有することができます。それを「リポスト」と呼び、インフルエンサーマーケティングでは、インフルエンサーが投稿したコンテンツがブランドのアカウントでリポストされています。

    インフルエンサーマーケティングキャンペーンを実施すると、情報を拡散してもらえるだけではなく、インフルエンサーが作成した質の高いコンテンツを得ることができるというメリットもあり、インフルエンサーのコンテンツをブランドのコンテンツとして再利用することも可能です。ただし、リポストやコンテンツを他のメディアで再利用することをあらかじめインフルエンサーとの契約に含めておく必要があります。

    ハッシュタグ:

    ハッシュ記号(#)が前に付いた単語やフレーズをハッシュタグといい、ソーシャルメディアやウェブサイトで特定のトピックのコンテンツを識別するために使用されます。インフルエンサーマーケティングキャンペーンでは、キャンペーン固有のハッシュタグをコンテンツに付けることによってキャンペーンの効果を測定することが可能です。

    おすすめ記事:Instagram の流行ハッシュタグをインフルエンサーマーケティングに活用する方法

    Instagram の流行ハッシュタグをインフルエンサーマーケティングに活用する方法

    テイクオーバー:

    インフルエンサーは通常、自分のアカウントにスポンサードコンテンツを投稿しますが、ブランドのインスタグラムアカウントを期間限定でインフルエンサーに担当してもらう場合があります。この手法を「テイクオーバー」と呼び、普段とテイストの異なるコンテンツを投稿することによってブランドのアカウントを活性化することができます。こちらの記事でテイクオーバーの事例を紹介していますので併せてご覧ください。

    おすすめ記事:旅行業界のインフルエンサーマーケティング事例【バッグブランドAway】

    旅行業界のインフルエンサーマーケティング事例【バッグブランドAway】

    キャプション:

    インスタグラムの投稿に含まれる文字情報をキャプションと呼びます。キャプションに挿入可能な文字数はソーシャルメディアによって異なり、ツイッターの場合は最大280文字、インスタグラムの場合は最大2,200文字となっています。

    インスタグラムは挿入可能な文字数が多いので、インフルエンサーやブランドの紹介、商品を使った感想、コンテストの開催など、さまざまなインフルエンサーマーケティングキャンペーンに活用できます。



    パフォーマンス分析によく使われる用語

    インフルエンサーマーケティングという考え方が広がってきたばかりの頃は、「インフルエンサーマーケティングは効果測定が難しい」と言われることがありました。しかし最近ではインフルエンサーマーケティングの効果測定に関する研究が進み、効果測定のためのAIツールも続々と登場しています。この章では、インフルエンサーマーケティングのパフォーマンス分析によく使われる用語を紹介します。

    インプレッション:

    インプレッションは、広告が表示された回数を意味します。インフルエンサーマーケティングでは、主にインフルエンサーが作成したコンテンツが表示された回数がインプレッションになります。インプレッションはインフルエンサーの投稿が実際に何人のユーザーに到達したのかを理解するのに適した指標です。

    「 1インプレッション」は、コンテンツが1人のユーザーに表示されたことを意味しますが、それは必ずしも「投稿を読んだ」「写真をじっくりと見た」ということではなく、純粋にコンテンツが表示された回数がインプレッションになる点に注意が必要です。

    リーチ:

    インフルエンサーマーケティングにおけるリーチとは、コンテンツを目にした人の数、または潜在的に見ることができる人々の数を意味します。インスタグラムでキャンペーンを実施した場合の「リーチ」には、フォロワーの数、ストーリーのビュー数、投稿へのインプレッションなどが含まれます。

    ビュー:

    ビューは主に動画コンテンツの視聴回数という意味で使われます。インプレッションまたはページビューに似た用語です。

    コンバージョン:

    コンバージョンとは、ウェブサイトの訪問者やフォロワーがアフィリエイトリンクをクリックするなど、ブランドが期待する行動をオーディエンスが起こすことを意味します。

    コンバージョンはインフルエンサーマーケティングのパフォーマンスを判断するための分かりやすい指標ですが、ブランドやプロジェクトによって「期待する行動」は異なるため、コンバージョンという用語を一律に定義することはできません。そのため、この後に説明するエンゲージメント率のようにコンバージョンの一般的な指標を示すことは困難です。

    エンゲージメント:

    エンゲージメントは英語の「engagement」をカタカナ読みしたもので、「婚約・契約・約束」を意味します。インフルエンサーマーケティングにおけるエンゲージメントは、インフルエンサーとオーディエンス、ブランドの繋がりが深いことを意味します。

    エンゲージメント数・エンゲージメント率:

    上記の「エンゲージメント」を数値化したものがエンゲージメント数やエンゲージメント率で、コンテンツに寄せられた「いいね!」やコメントの数、コンテンツがシェアされた回数、ブログの閲覧数などが「エンゲージメント数」と呼ばれます。「エンゲージメント率」は、フォロワーの数に対して「いいね!」などのアクションを起こした人の割合を示したもので、インフルエンサーマーケティングのパフォーマンス指標としてよく使われます。

    次のグラフは、インスタグラムのプロモーション会社「Later社」の調査結果を基に作成したもので、フォロワー数とエンゲージメント率の関係性を表しています。フォロワー数が少ないインフルエンサーはフォロワーと積極的にコミュニケーションを取り、繋がりが深いのでエンゲージメント率が高くなる傾向があります。

    CPE:

    CPEは「Cost-per-Engagement」 の頭文字を取ったもので、コンテンツに付いた「いいね!」やコメントの数などのエンゲージメントあたりのコストを表します。CPEは、特定のコンテンツを作成するためにかかった費用を、生成されるエンゲージメントの合計で割ることで計算することができます。

    例えば、10万円の予算に対してエンゲージメント数が1,000件だった場合、CPEは100円となります。CPEが安いインフルエンサーは費用対効果の高いコンテンツを作成できる優秀なクリエイターと言えます。

    投資収益率(ROI):

    ROIは「Return On Investment」の頭文字を取ったもので、日本語で「投資収益率」を意味します。ROIは、販促を目的としたキャンペーンやプロジェクト、インフルエンサーマーケティングなどのマーケティング活動に使用した予算に対して得た利益や効果を割合で表したものです。


    まとめ

    今回は、インフルエンサーマーケティングに関連する用語の中からよく使われるものをピックアップし、前編・後編に分けて解説しました。

    インフルエンサーマーケティングの用語は数多く存在し、トレンドに合わせて新しい用語も次々と生まれてきます。まずは基本的な用語の定義を知り、インフルエンサーマーケティングへの理解を深めていきましょう。

    参考:https://sidewalkerdaily.com/social-media-influencer-marketing/#close-it
    https://www.scrunch.com/blog/influencer-marketing-glossary
    https://www.traackr.com/resources/influencer-marketing-glossary
    https://www.relatable.me/glossary-a-to-z
    https://oldsite.insightpool.com/influencer-marketing-glossary/
    https://acorninfluence.com/blog/influencer-marketing-glossary/

    Pocket