混同しがちな「インフルエンサー」と「ブランドアンバサダー」の違いとは?

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インフルエンサーとブランドアンバサダーは、どちらもマーケティングにおいて有効な戦略となる存在です。しかし「具体的に何が違うの?」と聞かれた場合、明確に回答できる人は意外と少ないのではないでしょうか?

インフルエンサーとブランドアンバサダーはブランドをアピールする存在という点では同じですが、立ち位置やブランドとの関係性が異なります。双方の違いを正しく理解することは、より効果的なキャンペーン戦略を練るうえでも役立ちます。この機会に、インフルエンサーとブランドアンバサダーの定義や活用方法を理解しておきましょう。

 

目次

      1. 定義の違い
      2. アウトプットの違い
      3. 選び方の違い
      4. それぞれの活用方法
      5. まとめ

定義の違い

インフルエンサーの定義

インフルエンサーとは、世間に与える影響力が大きく、その影響力を使ってブランドの認知拡大や商品購買促進を行う人のことを言います。セレブやミュージシャンといった著名人が分かりやすい例と言えるでしょう。そしてインフルエンサーが自身のソーシャルメディアプラットフォームでブランドや商品を宣伝するマーケティング戦略を、インフルエンサーマーケティングと呼んでいます。

インフルエンサーという言葉が認知され始めた頃、セレブや芸能人といった著名人がインフルエンサーに起用されるケースがほとんどでした。現在インフルエンサーの層は拡大し、著名人に加えてジャーナリストや学者といった特定分野の専門家、ブロガーなど自分のサイトを持つコンテンツクリエイター、さらにフォロワー数は少なくともニッチな分野に特化したマイクロインフルエンサーなど、多様化が進んでいます。

また通常インフルエンサーは、ファッション、コスメ、エクササイズ、フードといった得意分野があり、そのフォロワーやオーディエンスも同一の分野に強い興味を持っています。そのため、ファッションブランドはファッションに特化したインフルエンサーとタイアップするなど、目的に合ったインフルエンサーを起用することがマーケティング戦略成功のカギとなります。

ブランドアンバサダーの定義

ブランドアンバサダーは、一言でいえば「ブランドの顔」となる人物のことです。インフルエンサー同様、多くのフォロワーやファンを持つ人物が起用されることが多く、ブランドとタイアップして認知拡大や購買促進に貢献する活動を行います。その一方、1つのブランドと長期契約を結び、さまざまなイベントやキャンペーンを通してブランドの魅力を伝え続けていくのがブランドアンバサダーです。ブランドアンバサダー自身がブランドのファンであり、ロイヤリティを持ってブランドへの情熱をさまざまなシーンやツールを通して長期的かつ自発的にアピールしていきます。

インフルエンサーの場合、キャンペーンやイベントに合わせて複数とタイアップするケースが多く、その規模は数人から場合によっては数百人となるケースもあります。しかし、アンバサダーは1つのブランドに対し1~2人程度の場合がほとんどです。またインフルエンサーはキャンペーンやイベントごとにタイアップするのに対し、ブランドアンバサダーは数ヶ月、時には数年に渡ってパートナーシップを結び活動していくこととなります。

アウトプットの違い

インフルエンサーのアウトプット

インフルエンサーの場合、ブランドは新サービスの開始や新作コレクションの発表など、特定のイベントに合わせてタイアップするパターンが多い傾向にあります。またできるだけ多くのオーディエンスにアクセスするために、複数のインフルエンサーを同時に起用するのが主流です。

インフルエンサーがマーケティング戦略として非常に有効であると言われる理由は、インフルエンサーという存在の特殊さにあります。インフルエンサーのフォロワーたちは、誰をフォローし信頼するかということを自ら選び決定しているからこそ、彼らのコメントや投稿に強い影響を受けます。そのため、不特定多数の消費者に呼びかけるテレビのCMや新聞の宣伝といったマーケティング戦略に比べ、より効率的にターゲットに働きかけられるというメリットがあります。

他にも、キャンペーンやイベントのテーマに合ったインフルエンサーをその都度選ぶことができる、予算やキャンペーンの規模に合わせて人数を自由に増減できるといった点もインフルエンサーを起用するうえでの魅力と言えるでしょう。

ブランドアンバサダーのアウトプット

一方、ブランドアンバサダーを起用する最大の理由は「ブランディング」です。ひとつひとつのキャンペーンやイベントの宣伝のためというより、ブランドそのものを代表する存在として起用されます。ブランドインフルエンサーは、ブランドと数ヶ月もしくは数年に渡って密なパートナーシップを形成し、ブランドに関するポジティブなコンテンツ・コメント・口コミの発信、イベントへの参加、新製品やサービスへのフィードバック、時にはイベントの企画にも携わるなど、多岐にわたってブランドを支えます。

このように長期かつ密接にブランドと関わると、オーディエンスはアンバサダーとブランドとを次第に関連付けて見るようになります。テレビドラマに出演する特定の女優を見るとその女優がアンバサダーを務めるブランドを思い出す、といった具合です。

ルーマニアのDana Rossは、Samusung社のブランドアンバサダーとして起用された人気女優です。彼女はソーシャルメディアプラットフォームを通し、同社の商品を日常的に使っている姿やイベントに参加している様子を発信し続けました。またスマートウォッチやヘッドフォンなどさまざまなSamsung社のアイテムを取り上げ、購買促進に貢献しました。

選び方の違い

 

インフルエンサーは、その時のキャンペーンやイベントのテーマに最適な人物を選ぶことが重要です。若い世代をターゲットにするなら若い世代に特に人気のある人物やグループを起用すると効果的ですし、ニッチな分野がターゲットならフォロワー数が少なくともその分野に特化した人物を選ぶといいでしょう。

一方ブランドアンバサダーの場合には、過去に行ったいくつかのキャンペーンやイベントにおいて、特に貢献度の高かったインフルエンサーから選ぶのがおすすめです。ブランドに対する情熱を持ち、その情熱を積極的に世間へ伝えようとする姿勢を持っていることがポイントです。

それぞれの活用方法

インフルエンサーとブランドアンバサダーは、共通点も多い一方でブランドとの関係性や立ち位置が異なります。従って、どちらの方がマーケティング戦略としてより優れているかというのは一概には言えません。最もおすすめなのは、インフルエンサーとブランドアンバサダーを組み合わせた戦略です。

ますはブランドの顔として長期に渡ってタイアップするブランドアンバサダーを1人、もしくは2人選びます。そして新製品や新サービスをリリースするにあたって、キャンペーンに最適なインフルエンサーを追加で複数起用するのです。そうすることで、ブランドと長期に渡って支えるブランドアンバサダーのメリットを享受しつつも、キャンペーごとに目新しいインパクトのあるアピールが可能となり、より大きな成果を挙げやすくなります。

まとめ

インフルエンサーとブランドアンバサダーは共通する点も多い一方で、マーケティングにおけるアプローチの仕方が異なります。インフルエンサーは、キャンペーンやイベントのテーマに合わせてタイアップすることで、ターゲットに照準を絞った効果的な戦略が可能となります。一方、インフルエンサーの中でもブランドへの貢献度が高く、自ら進んで認知拡大に動くブランドアンバサダーは、長期的なパートナーシップを築くことで双方を関連付け、有効なブランディングが期待できます。

最大の成果を挙げるためには、双方の特徴をよく理解したうえでそれぞれの長所を活かしたタイアップを実現させることが大切です。

 

参考:https://www.beatly.com/en/guide-article/whats-the-difference-between-an-influencer-and-a-brand
https://subsign.co/stories/influencers-vs-brand-ambassadors/

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