インフルエンサーマーケティングをキャンペーンとして展開することはビジネスを飛躍的に成長させる鍵となっている。
適切なターゲットセグメントにリーチし、注目を引きつければ、以前よりも効率的にブランドをアピールできるだろう。
そのためには、インフルエンサーマーケティングのキャンペーン展開においても各段階でこれまでとは違ったアプローチが必要になる。
具体的な数値目標を掲げる
インフルエンサーマーケティングのキャンペーンに取りかかる前に、まずは目標設定を行わなければならない。
各ブランドやビジネスパーソンによって最終的なゴールは異なるだろうが、現実的な範囲でできるだけ具体的かつ数値目標が示せるものが良い。
例えば、以下のような目標設定が考えられる。
- SNS上のブランドページのフォロワーを増やしたい
- 下半期の売り上げを前年度よりも増加させたい
→一ヶ月以内にフォロワー数を1万人増やす
→下半期の売り上げを前年度比130%にする
適切な目標設定は戦略立案の助けとなる。
また、結果として得られるであろうその他の効果についてはあくまでも副産物であり、最終的な到達点を見失わないようにしなければならない。
HowとWhatに分けて戦略立案する
キャンペーンの目標が決まったら、次は戦略のブレインストーミングである。
インフルエンサーマーケティングの戦略では「How」に焦点をしぼる必要がある。
例えば、コスメブランドのマーケターならInstagramで自社のアイライナーについて投稿しているインフルエンサーにどうリーチするか、インフルエンサーのフォロワーたちを自社のソーシャルコンテンツに誘導するには、インフルエンサーをどうキャンペーンに起用するかを考えることになる。
チームメンバーやコンサルタントからアイディアに対するフィードバックを得られれば、戦略の足場はより強固になるだろう。
戦略のフレームワークが決まれば、さらに細かな「What」に分解して手段を決める番だ。
- インフルエンサーとして選定するのは誰か。
- キャンペーンに用いるプラットフォームは何か。
- インフルエンサーが投稿時に用いるハッシュタグは何か。
- 投稿の頻度はどれくらいか
などである。
ときにキャンペーンが失敗すると、マーケターは戦略に問題があったと考える。
しかし、実際は枠組み自体は良くとも、個々の手段がうまく作動していなかった場合もあるのだ。
インフルエンサーを選定する
インフルエンサーマーケティング・キャンペーンのなかでもっとも重要な部分だ。
ブランドイメージにふさわしく、また大きなバズを引き起こすコンテンツを作るインフルエンサーをアサインしなければならない。
- コスメの新作情報に敏感なのは誰か。
- Instagramなどを通して頻繁にメイクテクニックを紹介しているブランドユーザーはいないか。
- ブランドイメージに合致した年齢層や肩書きのユーザーはどこに固まっているか
などである。
インフルエンサーの選定はもっとも重要であると同時に、キャンペーンの各段階よりもっとも複雑でスキルが必要な場合も多い。
評価
キャンペーンの結果はどうだっただろうか。
- 設定した数値目標は達成できたか
- キャペーン中のタグ付け投稿はいくらあったか
- ソーシャルメディア上の評判はどうだったか
様々な角度から検討する必要があるだろう。
想定していたセグメントにリーチできたか否かとは別に、キャンペーンに用いた戦略計画はマーケターにとって今後の課題も提起する。
インフルエンサーの数はどうだったか、投稿頻度を変えるべきか、ターゲットセグメントの設定は適切だったか、などだ。
そして一つのキャンペーンが終われば、また次の目標が見えてくる。
参考:
Themidgame “5 Tips For Creating A Successful Influence Marketing Campaign”
blog.themidgame.com/2014/04/18/5-tips-creating-successful-influence-marketing-campaign/