インフルエンサーマーケティングの種類とは?

Pocket

インフルエンサーマーケティングを登山に例えると、エベレスト最速登山を記録すると言えるほど、成長しているマーケティング戦略です。業界全体で考えると、インフルエンサーマーケティングは2020年までに5〜10億ドルの市場になると推測されます。米国のインフルエンサーマーケティング事業社とブランドマーケティング担当者の約70%は、2018年のインフルエンサーマーケティング予算が増加することに賛成しています。インフルエンサーマーケティングは2017年に急速に成長し、今も需要を伸ばし続けているオンラインでの顧客獲得方法です。

マーケティング担当者のほとんどは、インフルエンサーマーケティングに乗り出すにつれて、やるべきことの多さに圧倒されます。「インフルエンサーを見つけるにはどうすればいいか」や「インフルエンサーマーケティングにどれくらい予算、時間を費やすべきか」という最も基本的な疑問以外にも、彼らは「自分が取り掛かるインフルエンサーマーケティングキャンペーンの種類は何か」を知りたがっています。

インフルエンサーマーケティングキャンペーンを明確にカテゴライズするのは困難です。インフルエンサーとブランドのマーケター、どちらとも強固なスポンサーシップを築く努力をしていても、キャンペーンの「タイプ」を分けるラインはあいまいになっています。 しかし、インフルエンサーマーケティングの一般的なカテゴリを理解することで、マーケティング担当者はインフルエンサーマーケティング戦略で採用できるさまざまなアプローチが可能です。


さまざまな種類のインフルエンサーキャンペーンとは?

一般的に、インフルエンサーキャンペーンは大きく2つのタイプに分けられます。それはプロダクトプレイスメントとスポンサードコンテンツです。これらのカテゴリには、いくつかの異なる戦術がありますので紹介します。

  1. プロダクトプレイスメント
  2. ・アンボックシング(商品開封)
  3. ・製品の独占、プレリリース
  4. スポンサードコンテンツ
  5. ・“Brought To You By”(〇〇の提供でお送りしました)
  6. ・ブランド化されたコンテンツ
  7. ・ハッシュタグキャンペーン
  8. ・シャウトアウト
  9. ・プレゼント&コンテスト
  10. ・割引コード
  11. どのタイプのインフルエンサーキャンペーンが適切か?

  12. プロダクトプレイスメント

    簡単な製品の見た目を紹介するものから完全な開封動画まで、プロダクトプレイスメントはおそらく最も古典的なマーケティング戦略です。プロダクトプレイスメントのコンテンツでは、インフルエンサーが商品を開封したり利用する様子を見せることによって、実際に届く製品情報を動画で分かりやすく伝えることが可能です。

    例えば、YoutuberのIngrid Nilsenさんは彼女のビデオ「Helpful Hair Tips for a Crazy Busy Day(クレイジーなほど忙しい一日のために役立つヒント)」で、女の子のためのすぐできるヘアスタイルや簡単なヘアケアの方法を投稿しています。彼女はこの動画の説明欄でリンクしている「Dove’s Dry Shampoo」のように、いくつかの製品を実際に使用して紹介しています。


    アンボックシング(商品開封)

    開封動画は、製品を開封し、オーディエンスに中に何が入っているのか偽りなく見せることで等身大の製品紹介が可能なため、とてもインフルエンサーに人気があるコンテンツフォーマットです。美容ブロガーのAlexandra Aireneさんはビデオコンテンツ「FabFitFun Unboxing / Spring 2018 Box(:https://youtu.be/0eodx9eERhM)」で、サブスクリプション方式の美容サービス「FabFitFun」から届いた箱を開き、それぞれのアイテムを取り出して紹介しています。このフォーマットはYouTubeで最も一般的ですが、Instagramやブログでも同様に行なうことができます。

    さらにもう一例として、健康やフード・ライフスタイルブロガーのJanaeさんは「Blue Apron社」の食材宅配サービスで届いた箱を開封して、家族の食事を作る経験を動画で共有しています。彼女は届いた箱、メニュー内容、食材をはっきりと見せ、「Blue Apron社」を利用すればどんなものが得られるかを読者にわかりやすく説明しています。


    製品の独占、プレリリース

    製品の独占やプレリリースといったアプローチはアンボクシングとだいたい同じものですが、特に期待値の高い技術製品を紹介する場合に有効です。YouTuberのSara Dietschyさんのビデオでは、新しいiPhone XRとiPhone XSをリリース1週間にデモンストレーションし、レビューしていました。


    スポンサードコンテンツ

    スポンサードコンテンツは、スポンサーブランドとタイアップして作成されたインフルエンサーによるコンテンツを広く指します。インフルエンサーはブランドに迅速な「口コミ」を提供することもあれば、ブランドを自身のストーリーラインに載せたり、単にブランドロゴの付いた衣服を着用するだけの場合もあるため、ブランドメッセージがオーディエンスに伝わる程度はさまざまです。以下にいくつかの例を示します。


    “Brought To You By”(〇〇の提供でお送りしました)

    「Brought To You By 〇〇」は、よく聞く「〇〇の提供でお送りしました」と同じ意味です。インフルエンサーがブランドとタイアップして作成したコンテンツを指しています。

    たとえば、オンライン動画学習サイト「Lynda.com」はポピュラー音楽のパロディーシリーズを作成しているYouTuberのJacksfilmsさんとタイアップしました。Jacksfilmsさんはビデオの途中で一時停止し「このミュージックビデオはLynda.comの提供でお送りしました」と発表してLynda.comが提供する動画学習コースの断片を紹介したあと、その後すぐに通常の動画に戻っています。


    ブランド化されたコンテンツ

    インフルエンサーはタイアップしているブランド名や製品を、コンテンツのストーリーラインに「間接的に」織り込んで作成します。例えば、女性の一人旅応援ブログ「The Blonde Abroad」でブロガーのKikiによるスポンサードポストには、遺伝子検査サービス「23andMe」のDNAキットは見られませんが、彼女は個人的なストーリーのキャプションでなぜパリに旅行するよう促されたのかを説明する際に「23andMe」の話を出していました。

    別の例として、YouTuberのMeredithさんは彼女のビデオ「Haunted High School」のストーリーラインにモトローラ社のカメラアドオン「Moto Mods」を出していますが、無理矢理感なく自然に組み込んでコンテンツを作成しています。「Moto Mods」はこのビデオのスポンサーですが、Moto Mods製品を中心にストーリーが展開しているわけではありません。このことから、Meredithさんは押しつけがましくないスポンサードコンテンツを作成するクリエイティビティを持っていることがわかります。


    ハッシュタグキャンペーン

    この戦術は、ソーシャルメディア全体でハッシュタグを使用して宣伝することを中心に展開され、多くの場合、複数のインフルエンサーによって一度に行われます。

    例えばChiquita banana社は、バナナに顔を描いて「#dressmychiquita」を付けて投稿するよう促し、Marcus DobreさんやEllie Chamさんのような影響力を持つ人たちでキャンペーンを拡大しました。このアプローチは、InstagramやTwitterといった「ハッシュタグがウイルスのように感染する可能性のあるサイト」で最も有効です。


    シャウトアウト

    「シャウトアウト」は、ブランドがソーシャルインフルエンサーから「感謝」を受け取る方法です。YouTuberのDevin Grahamさんのビデオでは、砂漠の崖からスライダーで滑り降りてパラシュートで落下し、Subaru社の車で次の崖へ仲間と向かうといった内容でした。彼はビデオの説明で「この夢のプロジェクトを実現してくれたスバルへ最高に感謝しています」と追加しています。この簡単なアプローチはどのチャネルでも適用できる便利な方法です。


    プレゼント&コンテスト

    プレゼントキャンペーンは、製品やサービスについてのエンゲージメントを高めるための古典的な戦術です。米国の家具チェーンブランドであるArhaus社は「The Every Girl」というブログで家具のプレゼントキャンペーンを開始しました。その際、新しいドレッサーを使う場所について読者にコメントを求めると、家具のプレゼントを期待した1,200人以上の人々がコメントしました。

    別の例では、オーガニックフードブロガーのJulie Resnickさんが穀物製品に対する関心とエンゲージメントを促すために穀物ブランドのBob’s Red Mill社とタイアップして、お祝いのハロウィンクッキーのプレゼントキャンペーンを開催しました。

    プレゼントキャンペーンを行うことで、エンゲージメントを促進し、製品に対する盛り上がりと欲求を生み出しながら、リーチを広げることが可能です。


    割引コード

    製品やサービスを紹介する際に、インフルエンサーはフォロワーのための割引コードを提供することもできます。YouTuberのPewDiePieさんはゲームサイト「Loot Crate」で使える10%オフの割引コードを彼の動画の中で紹介しました。このコードが使われることでブランドは、コンバージョンと最終的なスポンサードポストのROIを追跡することが可能になります。


    どのタイプのインフルエンサーキャンペーンが適切か?

    インフルエンサーマーケティング戦略を構築する前に、ターゲットオーディエンスがよくレスポンスしているコンテンツの種類を確認し、複数の戦略をテストすることが重要です。マーケティングには絶え間ない実験と最適化が必要なので、新しいアプローチでテストするのを恐れる必要はありません。

    また、これらのキャンペーンカテゴリのどれも確実にあてはまるものはないことを覚えておくことも重要です。インフルエンサーマーケティングキャンペーンの「タイプ」間の線は常にあいまいなものになっています。今回紹介した戦略の多くは、新しくクリエイティブな方法で組み合わせることができます。SNSを使用したマーケティングが変化していくにつれて、インフルエンサーがオーディエンスとつながるために使用しているインフルエンサーマーケティング戦略も変化します。たとえば、ライブストリーミングが成長するにつれて、より多くのブランドがライブでのプレゼントキャンペーンやインタラクティブコンテストを試すことが可能となっていきます。

    しかし常に消費者を興奮させ、オーディエンスに価値をもたらす新鮮でクリエイティブなマーケティング方法を見つけることは、非常に重要なポイントです。


    参考:http://mediakix.com/2018/11/influencer-marketing-campaign-types/#gs.QvFXhrs 

    Pocket