メイベリンから学ぶインスタグラムインフルエンサーキャンペーン事例

Pocket

ファッション業界やビューティー業界におけるインフルエンサーマーケティングは、ますます勢いを強めています。

かつては誰もが知るセレブや有名メイクアップ・アーティストがインフルエンサーとして主に起用されてきましたが、今では数百人規模のフォロワーを持つインスタグラマーや、フォロワー数が少なくともニッチなジャンルで熱狂的な人気を誇るコンテンツクリエイターといった「ソーシャルメディアスター」がインフルエンサーの主流になりつつあります。また、インフルエンサーマーケティングは予算的にも成果的にも有効なマーケティング戦略としてブランドに受け入れられており、インフルエンサーが作成するコンテンツがブランドのマーケティングの大部分を占めるようになりました。

今回は、世界的なファッション&ビューティーイベントとして長い歴史を持つ「ニューヨーク・ファッションウィーク」において、メイベリンがグローバル規模でインフルエンサーを起用し、大きな成果を成し遂げたインフルエンサーマーケティングキャンペーンについてご紹介します。

目次

  1. ファッションウィークとインフルエンサーマーケティング
  2. インフルエンサーマーケティングキャンペーンのゴール
  3. インフルエンサーマーケティングキャンペーンのアプローチ
  4. インフルエンサーマーケティングキャンペーンの結果
  5. まとめ
  6. ファッションウィークとインフルエンサーマーケティング

    ファッションウィークとは、デザイナーやブランドが最新コレクションを披露し、同時にバイヤーやメディアが最新のファッショントレンドの情報を入手できる、ファッション業界を代表するイベントです。中でもミラノ、パリ、ロンドン、そして今回のインフルエンサーマーケティングの舞台であるニューヨークのファッションウィークが有名であり、これら4つのファッションウィークは「世界四大コレクション」とも呼ばれています。

    名だたるファッションブランドが一堂に会するこのイベントは、業界でも注目度が高く、毎年数多くのメディアで取り上げられます。またモデルや女優といったスターインフルエンサーが多数参加することもあり、ファッションやビューティーに興味を持つオーディエンスも高い関心を寄せているイベントです。そのためファッションウィークはインフルエンサーマーケティングを実施する絶好の機会でもあるのです。

    インフルエンサーマーケティングキャンペーンのゴール

    ・NYファッションウィーク中にインスタグラムを通してブランドの認知度拡大を促進する
    ・NYファッションウィークにて実施される多数のブランドのファッション・ビューティーインフルエンサーマーケティングの中でも、特段インパクトのあるキャンペーンを展開する
    ・信ぴょう性の高いストーリーを構築することで、幅広い層のオーディエンスを引き付ける
    ・メイベリンのイメージを「誰もが利用しやすく手に入れやすいメイクアップブランド」へと発展させる

    インフルエンサーマーケティングキャンペーンのアプローチ

    メイベリンは、9日間に渡って開催されたニューヨークファッションウィークへ世界15ヶ国から選定し、タイアップした計15人のインフルエンサーを招待し「#MaybellineItGirls」というインフルエンサーマーケティングキャンペーンを実施しました。

    インフルエンサーには、YouTuberのMarie LopezさんやモデルのModel Rozさんといった100万人以上のフォロワーを持つメガインフルエンサーたちから、Asahi Aasakiさんやshereenさんといったマイクロインフルエンサーまで多彩な人材を起用しています。いずれのインフルエンサーも、個性、オーディエンスの質、リーチの幅、そしてエンゲージメントといった要素などから総合的に判断し選出されました。

    インフルエンサーたちは、ファッションウィーク中に各会場で開催されるデザイナーショーに出席し、ショーの舞台裏にも潜入。その様子を#MaybellineItGirlsのハッシュタグと共にインスタグラムに投稿し、レポートしました。その中には実際ショーにモデルとして参加した吳宜樺さんや、ショーのメイクアップアーティストとコラボしたAmanda Steeleさんも含まれており、それぞれのファッションウィークでの体験をシェアしています。

    またインフルエンサーたちは、コンテンツの中でオーディエンスに「ハッシュタグ#maybellineitgirlsと共に自身の写真を投稿し、みんなも”It Girls”になろう!」と呼びかけることでキャンペーンのリーチをさらに拡大し、インフルエンサーマーケティングキャンペーンの効果を大いに引き出しました。

    Marie Lopezのケース
    YouTuberのMarie Lopezさんは、フランスから参加したビューティーインフルエンサーです。彼女はNYファッションウィークに出発する前日の様子や、他の14人のインフルエンサーとイベントを楽しむ様子を投稿し、#MaybellineItGirlsのハッシュタグやロゴの入った服をアピールしてメイベリンの認知度向上に貢献しました。

    View this post on Instagram

    You light me up 💫 #MaybellineItGirls #ad

    A post shared by Marie Lopez (@enjoyphoenix) on

    Model Rozのケース
    サウジアラビア出身のModel Rozさんは、サウジアラビアで最初の女性モデルとして知られる人物です。彼女はメイベリンに招待された豪華なディナーやクルーズの様子などを投稿し、ブランドのゴージャスなイメージをアピールしています。さらにファッションショーの最中の様子や、関係者しか入れないバックステージの様子などをシェアし、フォロワーから大きな反響を得ました。

    Jessica goicoecheaのケース
    スペイン出身のJessica goicoecheaさんは、これまでも数多くのトップブランドとタイアップしてきたインフルエンサーで、モデルであると同時にファッションブランド「Goi」とコスメティックブランド「Goi Cosmetics」のオーナーでもあります。華やかなファッションに身を包んだ彼女は、ファッションウィークを楽しむ姿やショーのランウェイの様子を#MaybellineItGirlsのハッシュタグと共にインスタグラムに投稿し、認知度拡大に務めました。

    インフルエンサーマーケティングキャンペーンの結果

    今回のインフルエンサーマーケティングキャンペーンでは、15人のインフルエンサーによって合計230のコンテンツがインスタグラムに投稿されました。各コンテンツには、#MaybellineItGirlsをはじめ、#MNYFWや#MaybellineMasterStudioなど、メイベリンとタイアップしたコンテンツであることを示すハッシュタグが1つ以上つけられ、ブランドの名前をしっかりとオーディエンスにアピールにしています。

    リーチ数:1,390万人
    いいねの数:360万件
    動画コンテンツの再生回数:220万回

    まとめ

    今回はニューヨークファッションウィークを舞台とした、メイベリンによるインフルエンサーマーケティングキャンペーン事例を紹介しました。

    メイベリンは、トップインスタグラムインフルエンサーを世界的なビューティーイベントに招待することで「身近にいる女子」と「洗練されたハイファッション」を結びつけることに成功しています。さらに、異なる国から代表するインフルエンサーをそれぞれ選んでタイアップすることで、グローバル規模でのリーチを実現させ、ブランドの知名度向上を促進しました。

    今回の事例は、インフルエンサーマーケティングの性質をよく理解した戦略を繰り出すことで、ファッション業界やビューティー業界という競争率の激しいジャンルの中でもひときわ抜きんでた結果を得られたインフルエンサーマーケティングキャンペーンと言えます。

    参考:http://mediakix.com/2016/12/instagram-case-study-maybelline-influencers-nyfw/#gs.cN_yj3A

    Pocket