マイクロインフルエンサーの活用術

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インフルエンサーマーケティングの初期には、膨大なフォロワー数を持つセレブリティを「メガインフルエンサー」と呼んでタイアップするインフルエンサーマーケティング事例がほとんどでした。

しかしその後、より効果的にターゲットセグメントにリーチするため戦略の試行錯誤が重ねられ、マクロインフルエンサーやマイクロインフルエンサーが登場しています。

とりわけ、2015年頃から米国ではマイクロインフルエンサーによるニッチ層へのアピール力が期待され、マイクロインフルエンサーとタイアップするブランドは増えています。

マイクロインフルエンサーはブログだけでなく、インスタグラムやTwitterなど、ブランドの業種に合わせて様々なソーシャルメディアを使いこなして、ターゲットオーディエンスにリーチしてくれます。

今回は、マイクロインフルエンサーの概要説明と活用方法をご紹介します。

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目次

  1. マイクロインフルエンサーの台頭
  2. 米国インスタグラムの業界別フォロワー数
  3. 各チャンネルが優位なジャンルとは?
  4. インフルエンサーマーケティングにおける、マイクロブロガーのメディアの使い分け
  5. マイクロインフルエンサーの台頭

    ソーシャル上では、セレブリティとブロガー、ビデオブロガー(vlogger)の壁はなくなりつつあります。

    今やブロガーやvloggerは各ブランドから有力なインフルエンサーと見なされるようになり、流行の発信者であると同時にソーシャル上の友人として、多くのフォロワーを惹きつけています。

    インフルエンサーの中でもとりわけ注目されているのは、フォロワー数1万人~5万人のマイクロインフルエンサーたちです。

    インフルエンサーマーケティングでマイクロインフルエンサーを活用すれば、ニッチなジャンルの中で熱狂的なファンを持ち、ターゲットオーディエンスから大きな購買意欲を引き出すことが可能です。

    インフルエンサーマーケティングプラットフォーム「Activate」を通じてマイクロインフルエンサーとブランドを結びつけるインフルエンサーマーケティング企業「Blogvin’社」は、ブランドの業種によってインフルエンサーが発信を行うソーシャルメディアを使い分けているとする調査データを作成しました。

    米国インスタグラムの業界別フォロワー数

    マイクロインフルエンサーたちは自身のブログだけでなく、インスタグラムやTwitter、Facebook、Pinterestを活用して日々発信を行っています。

    世界的に人気のあるソーシャルメディアプラットフォームで、日本でもインフルエンサーマーケティングにおける優位性が注目を集めているインスタグラムの状況を見てみましょう。

    アカウントごとの業界別平均フォロワー数は以下のようになっています。

    • DIY 2,466人
    • ファッション 5,756人
    • フード 4,313人
    • 生活用品/ライフスタイル 4,600人
    • 育児用品 3,973人
    • 旅行 6.180人

    このほかのメディアで突出した数字としては、Twitterではフード関連業界が4,518人、育児用品業界は4,888人、また、FacebookではDIY業界は4,799人、フード関連業界は7,725人、生活用品/ライフスタイル業界が7,028人、旅行業界は5,651人などが挙げられます。

    全体的には、フード関連業界の平均フォロワー数は、他の業界よりもおよそ4倍の数字に上ります。

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    各チャンネルが優位なジャンルとは?

    以上のデータから、インスタグラムは旅行とファッション、次にFacebookと同程度で生活用品/ライフスタイルの業種に強いことがわかります。

    このほかTwitterは育児用品において僅かながら他のソーシャルメディアを抑え、Facebookはフード、生活用品/ライフスタイルで抜きん出ているほか、旅行もインスタグラムに迫る勢いです。

    PinterestのなかではDIYが一番注目されていますが、平均フォロワー数は3,225人で、他のメディアより低い数字となっています。

    一方、ブログはDIYや旅行に向いているという調査結果も発表されました。

    インフルエンサーマーケティングにおける、マイクロブロガーのメディアの使い分け

    ターゲットセグメントへのエンゲージメントにはマイクロインフルエンサーとタイアップしたインフルエンサーマーケティングが効果を表しています。

    しかし、多数のマイクロブロガーが有力なインフルエンサーとして台頭し、またソーシャルメディアが乱立する現代において、ブランドはどのように自社に適したマイクロインフルエンサーにリーチするべきか手を尽くしている状況です。

    インフルエンサーマーケティングプラットフォーム「Activate」の代表ロヒット・ヴァヒットさんは、「このデータからはブランドは宣伝効果を上げるために、最も適したソーシャルメディアを分析できるし、またそうしなければならない。」と述べています。

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    参考:AdWeek “Infographic: How ‘Microbloggers’ Leverage Their Influence Through Social Media Savvy -For niche experts, channel choice is key”
    http://www.adweek.com/news/technology/infographic-how-microbloggers-leverage-their-influence-through-social-media-savvy-173272

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