自然食品にはどんなイメージがあるでしょうか。自然食品に触れたことのない人には、高額で敷居が高そうなど踏み込みづらい印象があるかもしれません。しかし、フォローしているインフルエンサーが実際に自然食品を食べたり料理に使っている投稿を見ると、興味が沸いて試したくなるフォロワーが増加する傾向にあります。
今回は、自然食品業界ブランドのインフルエンサーマーケティング事例を5つ紹介します。
目次
Youfoodz社によるインフルエンサーマーケティング
「Youfoodz社」は、誰もが健康的な食事を簡単にとることが出来るようにしたいという願いを持った、オーストラリアの自然派生鮮食品ブランドです。
新しい冬メニューの発売に際し、Youfoodz社は食事以外の健康面にも特化したインスタグラムのインフルエンサーとタイアップしました。
Youfoodz社は自社の健康的な食事メニューを宣伝するため、合計81人のインフルエンサーと「冬の新作メニュー宣伝インフルエンサーマーケティングキャンペーン」に取り掛かることを決定しています。キャンペーンのために、選ばれたインフルエンサー達は167のコンテンツを作成し、その期間中に162以上のインスタグラムストーリーをシェアしています。
一例として、フォロワー1万人以上のインフルエンサーであるブリタニー・デイジーさんのポストがこちらです。
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- https://www.instagram.com/p/BXwD7pZljYN/
タイアップしたインフルエンサーに作成されたスポンサードコンテンツによって、
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- ・約70,000件の直接契約
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- ・50万件以上のインプレッション
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- ・FacebookとInstagramで、約150万人にリーチ
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- という結果を生み出すことができました。
インスタグラムストーリーのおかげで、インフルエンサー達もまたターゲットオーディエンスにエンゲージするための「確実で、瞬間的な」コンテンツを作り出すことが可能になったようです。
おすすめ記事:食品業界のブランドによる画期的なインフルエンサーマーケティング事例6選
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- https://lmnd.jp/blog/foodbrand-influencermarketing-6-case-studies
GOODFOODS社によるインフルエンサーマーケティング
GOODFOODS社は、主力製品のナチュラルワカモレディップ(タコスなどに使用するアボカドのディップソース)を世間に知ってもらい、自社の認知度と売り上げを向上させることを目標にインフルエンサーマーケティングキャンペーンを展開しました。またGOODFOODS社は、インフルエンサー達がヘルシーなスナックタイムやパーティーの計画などに役立つヒントをオーディエンスに紹介できるプログラムも立ち上げたいと考えていました。
GOODFOODS社がタイアップしたフード、子育て、ライフスタイルや家財道具に詳しい60人のインフルエンサーは「GOODFOODS社」の商品をフィーチャーするオリジナルレシピとインスタグラムストーリーといったコンテンツを作成する任に就きました。
例えばレシピサイト「West via Midwest」の運営者であるミシェルさんは、GOODFOODS社のチャンキーワカモレディップを上手く使って白マメトルティーヤピザのレシピを作りました。
ミシェルさんのようにタイアップしたインフルエンサーたちはブログの投稿からレシピ写真、料理動画まで2000以上のコンテンツを作成しています。
このインフルエンサーマーケティングキャンペーンでは、
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- ・3,400万回の潜在的インプレッション
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- ・7万1,000回のエンゲージメント
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- ・34.2%のコンバージョン率の回復
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- という成果が生み出されました。
この時に作成されたコンテンツがネイティブの広告プラットフォームである「Nativo」によって再公開されると、元のキャンペーンよりもはるかに高い44.5%のコンバージョン率を達成しています。
Bob’s Red Mill社によるインフルエンサーマーケティング
Bob’s Red Mill社は、小麦粉やオーツ麦、シリアルなど遺伝子組み換えでない未加工の商品を扱うブランドです。Bob’s Red Mill社は自社ブランド製品の認知度を上げ、特に休暇期間中の販売を促進したいと考えていました。
「クレバーインフルエンサーマーケティング・エージェンシー」の協力を得て、Bob’s Red Mill社は、健康的でオーガニックな食材への愛と料理スキルで知られているインフルエンサーと共にインフルエンサーマーケティングキャンペーンを開始しました。
オーガニックフードブログ「Brooklyn Farm Girl」のブロガーであるパメラさんや、「Eat Drink Pretty」のジェンナさんなどのインフルエンサー達は、Bob’s Red Mill社で販売している材料を使用したジンジャーブレッドクッキーなどレシピを多数作成し、コンテンツとして投稿しています。タイアップしたインフルエンサーは、原料の品質と多用途性を紹介すると同時に、読者が自分自身で考えてブランドをチェックするよう奨励しました。また、Bob’s Red Mill社自身はTwitterで仮想休暇をテーマにしたパーティーを開催し、自社製品について語っています。
このインフルエンサーマーケティングキャンペーンで、
・ソーシャルメディアにおいて5000万回以上のインプレッション
・同社ウェブサイトとクーポンボタン合わせて2,200回以上のクリック数
という結果を生み出すことができました。
この事例では、製品が実際に使用されるところをインフルエンサーが投稿して見せることによって、フォロワーの購入意欲や「商品を使用してみたい!」という気持ちを刺激することに繋がっています。
おすすめ記事:【2020年最新版】インフルエンサーマーケティングの長所と短所
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- https://lmnd.jp/blog/influencer-marketing-campaign-pros-and-cons
Nice & Natural Food社によるインフルエンサーマーケティング
Nice & Natural Food社は、オーストラリアやニュージーランドを中心に自然食品を販売するオーガニックフードブランドです。主に無添加ナッツを使用した栄養のあるナッツバーを取り扱っており、遺伝子組み換え食品を使わず無香料・無着色にこだわるなど、自然食品業界の中でもファンが多いブランドです。
Nice & Natural Food社はオーストラリア国内で30%ものシェアを誇るスーパーマーケットチェーン「Coles」で新発売するプロテインナッツバーを宣伝するため、インフルエンサーマーケティングキャンペーンを開始しました。同社はオーガニックライフスタイルインフルエンサーや自然食品ファンのファッションインフルエンサーなどとタイアップし、発売前に新製品のナッツバーを送って試食してもらっています。そして、食べてみた素直な感想を各インフルエンサーはインスタグラムに写真付きで投稿しました。
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- https://www.instagram.com/p/BfbiL0RnRTu/
34人のインフルエンサーとタイアップしたNice & Natural Food社のインフルエンサーマーケティングキャンペーンでは48のスポンサードコンテンツが作成され、プロテインナッツバーは多くの話題を呼びました。
Nice & Natural Food社によるインフルエンサーマーケティングは結果として、
・540万人にリーチ
・エンゲージメント率2.6%
・14万5000件のいいね
・合計1200件のコメント
を獲得し、新製品の売り上げだけでなくブランドの知名度アップにも大幅に貢献しました。
Kiss the Berry社によるインフルエンサーマーケティング
Kiss the Berry社は、様々なアサイー製品を販売している自然派思考のアサイー専門ブランドです。ブリスベンを中心として、世界各地にアサイーバーをオープンしており、Kiss the Berry社のオーガニックアサイーバーではアサイーボウルやアサイーを使ったスムージーやコーヒーが提供されています。
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- https://www.instagram.com/p/BsTvPP0AiZL/
Kiss the Berry社はインフルエンサーマーケティング企業に協力を要請し、12人のインフルエンサーとタイアップしてインフルエンサーマーケティングキャンペーンを展開しました。
ブリスベンやゴールドコーストにおけるKiss the Berry社の認知度を向上させることを目的としていた今回のインフルエンサーマーケティングキャンペーンでは、19のスポンサードコンテンツが投稿されています。
インフルエンサーによって作成されたコンテンツは、
・48万3000人にリーチ
・エンゲージメント率2.3%
・11200件のいいねを獲得
という結果を生み出し、Kiss the Berry社はソーシャル上の若者や自然食品ファンの間で大きな話題となりました。
おすすめ記事:フードブロガーとタイアップしたインフルエンサーマーケティング事例5選ル
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- https://lmnd.jp/blog/foodblogger
まとめ
今回は、自然食品業界のインフルエンサーマーケティング事例を5つ紹介しました。
上記の事例では、インフルエンサーマーケティングによって自然食品ブランドが多くの優れた成果をあげています。
インフルエンサーマーケティングキャンペーンの成功に貢献した共通点として、
・リーチ数やインフルエンサーのフォロワー数に意識を集中しすぎない
・関与性の高いインフルエンサーとタイアップする
・クリエイティブな発想を意識したコンテンツを制作してもらう
といった傾向があります。
より信頼度の高いキャンペーンを作るためには、広告的なコンテンツと通常のインフルエンサー自身を表現するコンテンツがより自然に混ざり合ってポストされることが重要です。
参照:https://influencermarketinghub.com/8-influencer-marketing-case-studies-with-incredible-results/
https://shanebarker.com/blog/influencer-marketing-case-studies/
https://theexposure.co/influencer-marketing-case-studies/