「tapinfluence」による有名ニッチインフルエンサーへのインタビュー

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今回は米インフルエンサーマーケティング会社「tapinfluence」による2名のニッチインフルエンサーへのインタビューです。自身の好きなことを追求するインフルエンサーのAmy Andersonさんと、ムスリム系ビューティーインフルエンサーのSummer Albarchaさんがインフルエンサーになったキッカケや、2人の共通点は何か、ブランドとのタイアップ事例と併せて順番に紹介していきます。


目次

  1. 好きな事を追求するインフルエンサー「Amy Anderson」へのインタビュー
  2. 仕事成功のカギは、起用したインフルエンサーを信じること
  3. ムスリム系ビューティーインフルエンサー「Amena Kin」の例
  4. ニッチ層との懸け橋となるインフルエンサー「Summer Albarcha」へのインタビューh
  5. ニッチ層をインフルエンサーに起用する企業が増加
  6. まとめ

  7. 好きな事を追求するインフルエンサー「Amy Anderson」

    インフルエンサーになるのは自身の好きなことを追及している人です。例えば、ブログやソーシャルメディアを使って興味があることを話したり、手作りしたものを紹介したりできる人、あるいは特定の専門分野に詳しいその道のプロフェッショナルがインフルエンサーとして活躍します。 Amy Andersonさんは趣味に情熱を持ったインフルエンサーで、彼女の想像力豊かな発想を2つのブログに分けて表現しています。

    好きなことを追及することで結果が伴う

    Amy Andersonさんは2008年に「Mod Podge Rocks」というブログを趣味で始めました。最初は日常のことを綴り、彼女が興味を持っていた手芸について書くことはなかったようです。しばらくして彼女は好きな柄の紙を切って小物に貼り付け、印刷されたようにデコレーションする「デコパージュ」という人気のDIY技法を学び、その過程をブログに綴ることにしました。

    これをきっかけにAmy Andersonさんの手芸への情熱は加速し、
    ・2011年には出版契約
    ・2013年には「DIY Candy」という新しいブログを始める
    という大きな結果をもたらしました。

    新しいブログ「DIY Candy」を始めた理由は、裁縫や編み物などデコパージュ以外の手芸や、パン作りなどのレシピ作成も深く探求したかったためでした。「趣味を追及したニッチなサイトと、日常をつづる一般向けサイトを2つ持つことはとても楽しいことです。」と彼女は語っています。

    楽しんで行えるタイアップが成功を生む

    インフルエンサーとしてタイアップしたチョコレート製造会社「ハーシーズ」と清涼飲料水製造会社「ザ コカ・コーラ カンパニー」が共同で行ったキャンペーンを、特に気に入っているとAmy Andersonさんは話しています。「いままでレシピを作ったことはそれほど多くなかったため、その共同キャンペーンでテーマに沿ったレシピを作成することは新鮮で楽しかったです。」と話しました。

    彼女は、もっと料理関係のキャンペーンに参加したいと考えており「DIY Candy」では手作りカクテルに挑戦していることもあって、アルコール飲料会社ともタイアップしたいという思いを明かしています。


    仕事成功のカギは、起用したインフルエンサーを信じること

    Amy Andersonさんが教えてくれた「企業がインフルエンサーと仕事を始めるときのアドバイス」が2つあります。

    1.インフルエンサーの創造力を信じること。

    インフルエンサーがコンテンツを作成する際に、ブランドが方向性を厳しく定めたり、コントロールしすぎない方が上手くいきます。コンテンツのテーマを決めることは問題ありませんが、インフルエンサーと一度タイアップしたならインフルエンサーの決定を信頼した方が良いと、彼女は自身の体験から語っています。

    2.インフルエンサーがコンテンツを作成する前に必要を伝えること。

    コンテンツ作成前にブランドが伝えるべきことは、「カギとなるメッセージ」と「必ず盛り込んで欲しい内容」だと言います。 「企業の掲げるマーケティング目標に合わせてキャンペーンを進め、企業に満足して欲しい。必要事項を箇条書きにしたリストがあれば完璧ですね。」と彼女は語っています。

    趣味が高じてインフルエンサーとして大きな影響力を持つ人は少なくありません。ニッチな趣味でも追及することで読者やフォロワーが増え、本を出版するまでに至るインフルエンサーも増えてきています。自身が興味のある分野に注力しているインフルエンサーは知識が豊富で、その分野に関する表現力も豊かになります。そういったインフルエンサーが持つネットワークは強力で、読者やフォロワーとも深い絆でつながっているものです。

    キャンペーンで使用するコンテンツの反響を考えると、インフルエンサーのフォロワー数だけではなく、注力している分野があるか確認することもインフルエンサーを選定するときに重要になります。


    ムスリム系ビューティーインフルエンサー「Amena Kin」

    デジタルマーケティング戦略情報メディア「Digiday」は、企業が多様な文化を背景に持つインフルエンサーをキャンペーンに招くことで、ニッチ層を取り込み始めているという記事を掲載しました。実際に、大手化粧品会社「L’Oreal」はYouTuberでありムスリム女性のAmena Kinさんを自社製品であるTrue Matchファンデーションのプロモーション動画に採用しています。

    Amena Kinさんは、「ここ数カ月でヒジャブをまとった女性が、AppleやYouTube、ドルチェアンドガッバーナといった大手企業の大規模なキャンペーンに姿を現している」と記事で紹介されました。

    さらに、イギリスでは「L’Oréal」だけでなくダノンやユニクロがムスリム系のインフルエンサーとキャンペーンを進め始めています。そういったインフルエンサーの多様化もあり、米インフルエンサーマーケティング会社「tapinfluence」は複数の企業と仕事をするムスリム系ビューティーインフルエンサーのSummer Albarchaさんに取材を行いました。


    ニッチ層との懸け橋となるインフルエンサー「Summer Albarcha」

    Summer Albarchaさんは、「いままで広告のターゲット層からムスリムは外される傾向にありました。ファッションや美容、ライフスタイルに関する企業とタイアップすることで、企業とムスリム消費者の架け橋になりたいです。」と語っています。

    ムスリムが直面する問題は、動きやすい服装が市場にあまり売り出されないことでした。Summer Albarchaさんは学生だった頃、学校や用事がある際にはおしゃれで快適な着こなし方をしたいと考えていました。今では彼女は独自のセンスで、日常生活でも企業とタイアップする時でも、ムスリムの服装をおしゃれかつ快適に着こなしています。

    「フォロワーに喜んでもらうためだけではなく、快適な民族衣装の着こなし方を実践して見せたい。ヒジャブを活かしたおしゃれを求めている女性はかなり多いからです。」と彼女は語りました。

    ムスリムの世界人口は20%を占めるにも関わらず、アメリカやヨーロッパのファッションブランドではムスリム向けのファッションをあまり取り揃えていません。その現状を変えようと、Summer Albarchaさんは情熱を燃やしています。彼女のようなバックグラウンドを持つブロガーを起用することで、西洋のファッション業界とムスリムの溝が埋まることに、期待が高まっています。


    ニッチ層をインフルエンサーに起用する企業が増加

    実際にファストファッションブランド「H&M」は最近、ヒジャブを着用した女性を広告に採用しました。さらにSummer Albarchaさんは大手化粧品会社「L’Oreal Paris」とパートナー契約を結んでおり、企業が多種多様な消費者に製品を届けるサポートをしています。 その際、L’Oreal Parisは「弊社は、インフルエンサーの価値が企業の価値だと考えている」とタイアップ契約を結んだインフルエンサー達に話しました。

    現在、多くの多国籍企業がインフルエンサーマーケティングに参入しています。ブランドは様々な背景をもつ消費者にプロモーションを行うため、ムスリムの人々のようなターゲット戦略が難しいと思われる消費者をフォロワーに持っているインフルエンサーを探すことが予想されます。潜在的消費者は数多く存在するため、いかに潜在的消費者に製品を手に取ってもらえるかが売上増加のカギになるためです。

    日本でもムスリム人口が増加し、ムスリムの潜在的消費者に注目が集まっています。昨今、ムスリムの戒律によって食べることが許された食材を使用した料理である「ハラルフード」の販売を開始する企業が増えるなど、ニッチ層をターゲットにした製品開発やプロモーションも珍しくなくなってきました。

    ニッチ層をターゲットにするなら、そのコミュニティで影響力があるインフルエンサーを起用することが効果的です。ターゲットに向けたマーケティングを的確に行うことで、潜在的消費者を取り込むことが成功のカギだと考えられます。


    まとめ

    今回は趣味の分野に情熱をそそぐインフルエンサーと、ターゲティングが難しいムスリムのフォロワーに影響力が強いムスリムインフルエンサーへのインタビューを紹介しました。

    Amy AndersonさんとSummer Albarchaさんの2人にはニッチなターゲットにリーチすることができるという共通点があり、今後のインフルエンサーマーケティングではそういった消費者を狙っていくことが重要です。

    また、インフルエンサーとタイアップをする際には、
    ・コンテンツ作成に絶対に必要な事項を最初に伝えておく
    ・インフルエンサーを縛ったり、コントロールしすぎない
    ・インフルエンサーを信頼する

    上記のことを心がけることで、タイアップしているインフルエンサーパートナーからも信頼され、長期的な関係を気付くことが可能です。



    参考:https://www.tapinfluence.com/blog-brands-tapping-multicultural-influencers/
    https://www.tapinfluence.com/blog-influencer-spotlight-amy-anderson-on-turning-interests-into-influence/ 

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