Sentiment Analysis(センチメント分析)とは?【後編】

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今回の記事では、オンラインマーケティングで広がりを見せている「Sentiment Analysis(センチメント分析)」という考え方について、前編と後編に分けて説明しています。

前回の記事『Sentiment Analysis(センチメント分析)とは?【前編】(リンク挿入)』では、センチメント分析の定義と、インフルエンサーマーケティングにおいてセンチメント分析が重要視される理由を説明しました。

今回の【後編】では、ソーシャルメディアにおけるセンチメント分析と、顧客の感情をベースにした3つのマーケティングコンセプトについて解説します。

【前編】の記事も併せてご覧ください。

おすすめ記事:Sentiment Analysis(センチメント分析)とは?【前編】

目次

    前編

  1. センチメント分析とは?
  2. センチメント分析とインフルエンサーマーケティング
  3. センチメント分析がインフルエンサーマーケティングで重要視される理由
  4. まとめ
  5. 後編

  6. ソーシャルメディアとセンチメント分析
  7. ソーシャルメディアでセンチメント分析を活用する方法
  8. 消費者の感情をベースにした3つのマーケティングコンセプト
  9. まとめ


  10. ソーシャルメディアとセンチメント分析

    近年、多くの企業がソーシャルメディア上でマーケティングプロモーションを実施しています。Instagram などのソーシャルメディアプラットフォームは、企業と消費者の関係に大きな変化をもたらしました。従来の、企業から消費者への「トップダウン」「一方通行」のコンテンツは UGC によって減少し、消費者の意見が直接企業に届くことが当たり前の環境になりました。

    おすすめ記事:ユーザー作成コンテンツの有用性。UGCとIGCの違いとは?

    また、「いいね!」の数や閲覧数などを通じて、消費者が企業の商品やサービスに対してどのように感じているかを容易に知ることができるようになりました。特に、コメント欄に寄せられた内容は消費者の感情をより深く知る手がかりになります。

    「いいね!」やリーチ数などのエンゲージメント率はキャンペーンの効果を測る上で便利な指標ですが、そこにセンチメント分析が加わることによって、エンゲージメント率だけでは測れない消費者の心理を知ることができます。消費者のリアルな声を基にマーケティング戦略を最適化することが、最終的にはキャンペーンの ROI を効果的に高めることに繋がります。



    ソーシャルメディアでセンチメント分析を活用する方法

    ソーシャルメディアが世間に広まったばかりの頃は、主に友人や同僚、家族とコミュニケーションを取るためのツールとして使われていました。今日では、企業にとってソーシャルメディアはマーケティングプロモーションの舞台、消費者にとっては情報収集の場であると同時に、自分の考えや感情をシェアすることによって自分をアピールする場になっています。

    ソーシャルメディアは消費者のリアルな意見で溢れています。その中には当然ポジティブなものもネガティブなものもあり、企業がそれらをコントロールすることは困難です。

    ソーシャルメディア上の意見は、企業にとって追い風にも向かい風にもなり得ます。企業は、消費者の意見の裏に隠された感情と、その理由を把握しておかなければなりません。得られた情報を基に問題を解決し、消費者の誤解を解き、彼らの望む商品やサービスを提供し、消費者目線のマーケティングプロモーションを実施するのです。

    センチメント分析をしないマーケティングは、暗闇の中で偶然何かに当たることを願って矢を放ち続けるようなものです。ソーシャルメディアのオーディエンスの「いいね!」は、必ずしも「いいね!」だとは限りません。そして、コンテンツをシェアした理由はポジティブなものではないかもしれません。ソーシャルメディア上には、数字だけでは分からない重要な事実がたくさん隠されています。



    消費者の感情をベースにした3つのマーケティングコンセプト

    感情は消費者の購買決定に大きな影響を与えます。企業は、コンテンツを制作してキャンペーンを展開する上で、消費者の感情を測定することを真剣に検討する必要があるでしょう。

    ここからは、ソーシャルメディア上でも役に立つ、消費者の感情をベースにした3つのマーケティングコンセプトについて説明します。

    1. 商品特徴ではなく消費者の利益にフォーカスする

    マーケティング戦略を立てる際に、商品特徴をアピールするのではなく、商品によって顧客が得られる利益にフォーカスすることの重要性はよく知られています。これは、ソーシャルメディアを活用したマーケティング戦略にも当てはまります。

    例えば、フィットネスのインフルエンサーとタイアップして新しいエクササイズプログラムをプロモーションしようと考えた場合、 プログラムに収録されている有酸素運動やストレッチエクササイズの話をしても消費者にはあまり響きません。その代わりに、「1日たった10分のエクササイズで脂肪燃焼を促進する」という消費者の利益にフォーカスするのです。

    マーケターは、企業の商品やサービスが消費者にどのような利益をもたらすかを伝えることによって消費者の感情に訴えかけ、興味を持った消費者が顧客になるという流れを作り出す必要があります。消費者の多くは、企業が考えているほど商品の特徴自体にはそれほど興味を持っていません。彼らの関心事は、「その商品やサービスが自分にどのように役立つか」なのです。

    2. 迷わせない、後悔させない

    消費者はしばしば「選択のパラドックス」と呼ばれる現象に悩まされます。これは、選択肢が多すぎるとかえってどれを選んだら良いか分からなくなる現象を指した言葉です。選択肢が多いことは消費者に自由を与えているように見えますが、同時に消費者が間違った選択をする危険性も生んでしまいます。

    商品やサービスを売りたい一心で、消費者が知りたいと思っていない細かい商品特徴を伝えると、消費者が離れていってしまいます。消費者の不安を取り除き、購入後に後悔させないために、企業のマーケターは消費者の問題を解決する方法を提案しなければなりません。

    一旦、企業と消費者の間に信頼関係が生まれれば、感情の結びつきをより強固にできます。企業は、あくまでも消費者の感情をベースにマーケティング戦略を立てることが重要です。

    3. 消費者の問題を解決する

    元来、マーケティングは人々の日常生活における「苦痛」を取り除くことが目的でした。インフルエンサーマーケティングにおいても、コンテンツを通じてターゲットオーディエンスの悩みや心配事の解決を目指す姿勢が必要です。

    例えば、税金管理のソフトを販売している企業であれば、金融業界のインフルエンサーとタイアップして、フォロワーの税金負担をできる限り軽減する方法をデモンストレーションすることができます。

    商品やサービスがフォロワーの生活をどのように改善できるのかを見せることによって購買行動に繋がりやすくなります。また、インフルエンサーとフォロワーの間には元々「信頼関係」という感情の結びつきがあるので、商品やサービスを正しくプロモーションできればインフルエンサーマーケティングの効果を最大化することができます。



    まとめ

    今回は、Sentiment Analysis(センチメント分析)について前編と後編に分けて説明してきました。

    多くの企業がマーケティング戦略の要だと考えているソーシャルメディア上には、数字だけでは測れない消費者の様々な感情が溢れています。それを紐解くことによって、企業はマーケティング戦略を改善するためのヒントを得ることができます。

    特に、消費者の感情に訴えかけて商品やサービスをプロモーションするインフルエンサーマーケティングにおいてはセンチメント分析が不可欠と言えます。キャンペーンを企画する際には、「いいね!」やリーチの数といったエンゲージメント率だけではなく、コンテンツを見た消費者にどのような感情を持ってもらいたいかというゴールも設けておく必要があります。

    おすすめ記事:Sentiment Analysis(センチメント分析)とは?【前編】


    参考:https://sociallypowerful.com/influencer-marketing-blog/sentiment-analysis-and-influencer-marketing

    https://pmyb.co.uk/emotion-analysis-influencer-marketing/

    https://www.netbase.com/blog/what-is-social-sentiment-analysis/

    https://www.telegraph.co.uk/women/life/pepsi-ad-everything-wrong-kendall-jenner-video/

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