ジュエリーブランドによるインフルエンサーマーケティング成功事例5選

Pocket

ジュエリーのインフルエンサーマーケティングキャンペーンで最も成功しているのは、ラグジュアリーさを体現し、ブランド独自のメッセージを伝えつつ、顧客との深いつながりを作り出せたキャンペーンです。

しかし、世界中で権威を持っている高級ジュエリーブランドの数々には、新たな課題が生まれています。それは、ブランドが残してきた歴史を尊重しながら、新しい世代の若い消費者にアピールするデジタル戦略を練るというチャレンジです。

今回は、5つの高級ジュエリーブランドが世界中でリーチを獲得するために、魅力的で話題性のあるインフルエンサーマーケティングキャンペーンをどのように展開しているか、具体的な事例をご紹介します。

おすすめ記事:ティファニーによる「普通ではない」インフルエンサーとのタイアップ戦略とは?

ティファニーによる「普通ではない」インフルエンサーとのタイアップ戦略とは?

目次

  1. David Yurmanが最適なインフルエンサーを選定し大成功
  2. The Jewelerのクリスマスクーポンキャンペーン
  3. ブルガリはターゲット地域ごとにキャンペーンをセグメント
  4. Buccellatiによる「仮想インフルエンサー」マーケティングとは?
  5. Damianiは世界的有名イベントへタイアップインフルエンサーを招待
  6. まとめ
  7. David Yurmanが最適なインフルエンサーを選定し大成功

    David Yurmanは、インフルエンサーマーケティングを活用してオンラインでジュエリーを販売しているブランドです。何年もの間、David Yurmanはブログとソーシャルメディア全体でコンテンツを作成するHelena GlazerさんやAtlantic-Pacificさんといった人気のあるインスタグラムインフルエンサーとタイアップしてきました。

    David Yurmanは、インスタグラムのソーシャルショッピング機能を使用して、アプリ内から直接販売を促進するインフルエンサーマーケティングキャンペーンで成功を収めています。

    また、2017年に雑誌史上初のブランド化されたFacebookライブストリームを行った『Elle』と、David Yurmanのインフルエンサーマーケティングチームはタイアップ契約を結びました。

    このパートナーシップにより、David YurmanとElleは、
    ・Elleのライブストリームを視聴する470万人のFacebookフォロワーにリーチ
    ・88万人を超えるフォロワーを獲得
    このコラボレーションインフルエンサーマーケティングキャンペーンでタイアップしていた2人のインスタグラムインフルエンサーであるErica HoidaとLucy Hernandezの知名度とコンテンツ作成能力のおかげで、上記のような結果を残すことができました。

    David Yurmanのインフルエンサーマーケティングキャンペーンが成功した一因として、「誰とタイアップすべきか知っている」ということが挙げられます。インフルエンサーマーケティングで重要なことは、ブランドイメージに合ったインフルエンサーを選定し、リーチしようとしているターゲットオーディエンスにアピールする戦略を入念に練ることです。

    若い世代をターゲットにする場合、同じくらいの世代のインフルエンサーとタイアップすることで、若い顧客にブランド製品をどのように着てスタイルを整えられるかを示すのに役立ちます。

    The Jewelerのクリスマスクーポンキャンペーン

    The Jewelerは、ユニークなデザインで人気のジュエリーブランドです。15年以上の小売業経験と10年以上オンライン業界で生き残ってきた経験により、豊富な実績をあげているため、ドイツ最高のオンラインジュエリーショップランキング1位に選ばれました。

    The Jewelerはほとんどのジュエリーを自社で生産しているため、製品を限りなく特別な世界に一つだけのジュエリーにする個々の彫刻など、多数のカスタマイズオプションが選べます。The Jewelerは、シンプルなオンラインショップではなく、顧客の個人的な希望をかなえるオーダーメイドジュエリーを製作するブランドです。

    今回のインフルエンサーマーケティングキャンペーンでは、42人のマイクロインフルエンサーとタイアップして、クリスマスプレゼントとしてジュエリーを宣伝しました。リーチしたフォロワーの合計数は125万2000人以上であり、タイアップしたインフルエンサーのほとんどはThe Jewelerが本拠地を置くドイツのマイクロインフルエンサーです。

    The Jewelerのクリスマスインフルエンサーマーケティングキャンペーンでは、The Jewelerのジュエリーをクリスマスプレゼントとして贈るメリットとクーポンコードが各インフルエンサーの投稿にハッシュタグ「#notwithoutmyTJ」と共に記載されており、2018年12月31日までに割引を利用すると15%オフでジュエリーが購入できました。

    すべての投稿に対するいいねとコメントの合計数は5万8973件で、エンゲージメント率は5.17%を記録しています。また従来のマーケティングと比較して、今回のインフルエンサーマーケティングキャンペーンで獲得したリーチの価値は12,526のメディア価値を生み出しました。

    おすすめ記事:EMV(アーンドメディアバリュー)はどんな基準?EMV戦術の使用法

    EMV(アーンドメディアバリュー)はどんな基準?EMV戦術の使用法

    ブルガリはターゲット地域ごとにキャンペーンをセグメント

    最も有名な高級ジュエリーブランドの1つとして、ブルガリはファッションインフルエンサーとタイアップしたジュエリーインフルエンサーマーケティングキャンペーンを成功させてきました。ブルガリから学ぶことができるインフルエンサーマーケティング事例の一つは、グローバルブランドが「異なるローカル市場に各インフルエンサーマーケティングキャンペーンを適応させる」という戦略です。

    ブルガリは、さまざまな地理的セグメントで選定したインフルエンサーとタイアップしてインフルエンサーマーケティングを展開しています。2015年、ブルガリはインフルエンサーマーケティング企業「Launchmetrics社」のインフルエンサー管理プラットフォームであるStyle Coalitionを活用して、北米でキャンペーンを開始しました。

    ブルガリは、3人のファッションブロガーとタイアップしてイタリアでローマの休日を模した写真を撮影し、インスタグラムで投稿することでイタリアの高級ブランドの本質を米国の消費者にも伝えました。

    また2018年、ブルガリは女優のタラ・エマドさん、モデルのリム・サイディさん、そしてファッションインフルエンサーのラマ・アル・アキールさんとファトマ・フサムさんというアラブの4人のインフルエンサーとタイアップして、アラブ市場向けの見事なインフルエンサーマーケティングキャンペーンを展開しました。

    ブルガリのソーシャルメディアを利用したインフルエンサーマーケティングキャンペーンは、ブランドハッシュタグとキャンペーンハッシュタグによって常にきちんと結び付けられて展開されています。これにより、フォロワーがUGC(独自のコンテンツ)を作成してオーガニックな投稿をしてくれるようになります。

    Buccellatiによる「仮想インフルエンサー」マーケティングとは?

    「Buccellati」は、インフルエンサーマーケティング戦略で大成功したハイエンドジュエリーブランドです。Buccellatiの最も興味深いインフルエンサーマーケティングキャンペーン事例の1つは、8万6,000人以上のインスタグラムフォロワーを持つ仮想インフルエンサーである「Noonoouri」とのタイアップキャンペーンでした。

    CGで作られたファッションアイコンは、現実のファッションインフルエンサーと同じくらい影響力があります。斬新なキャンペーン戦略は、最も確実にソーシャルメディア世代にアピールできるよう設計されていました。

    Noonoouriさんは、ハイエンドファッションを着用していることで知られているため、Buccellatiは、彼女が流行に敏感であるだけでなく、ブランドにぴったりであることを認識していたため、タイアップに踏み切ったのです。

    Buccellatiは、若い世代に向けた上記のバーチャルインフルエンサーマーケティングコンテンツと、有名モデルやセレブリティが登場する従来のインフルエンサーマーケティングコンテンツとのバランスを取ってキャンペーンを展開しています。

    おすすめ記事:KFC社によるバーチャル・インフルエンサーを使ったキャンペーン事例

    KFC社によるバーチャル・インフルエンサーを使ったキャンペーン事例

    Damianiは世界的有名イベントへタイアップインフルエンサーを招待

    オンラインでジュエリーを販売するために巧妙なインフルエンサーマーケティング戦略を用いているのは、イタリアの高級ジュエリーブランド「Damiani」の事例です。

    すべての主要なSNSでコンテンツを投稿し、アパレルネットショップで販売を促進するだけでなく、Damianiは現実世界でイベントを企画してマーケティング活動を活発化させています。

    ミラノの大聖堂広場であるパラッツォ・レアーレで行われた2017年の展示会は、完璧な例でした。Damianiは、ファッションシーンで有名なインフルエンサーたちを招いたプライベートディナーを開催することで、イベントの幕を開けています。ゲストには、Eleonora Carisiさん、Paolo Stellaさん、Candelaさんなどのインスタグラムインフルエンサーが招待されていました。

    イタリアのソーシャルメディアスターが生み出した話題に加えて、Damianiはユーザー生成コンテンツのチャンスを捉えました。展示会に参加したすべてのゲストは、特定のキャンペーンハッシュタグを使用して写真やビデオを共有することが奨励されたため、インフルエンサーのファンであるインスタグラムユーザーたちもこぞってキャンペーンハッシュタグ「#PalazzoRealeDreamsDamiani」を使用した結果、Damianiのインフルエンサーマーケティングイベントキャンペーンは大きな成果を残しています。

    おすすめ記事:フォロワーの心を掴む6つの Instagram インフルエンサーマーケティング戦略

    フォロワーの心を掴む6つのインスタグラムインフルエンサーマーケティング戦略



    まとめ

    今回は、ジュエリーインフルエンサーマーケティングキャンペーンの成功事例を5つ紹介しました。各キャンペーンでは、オンラインジュエリービジネスのマーケティング戦略について多くを学ぶことができます。

    ・適切なインフルエンサーとタイアップする
    David Yurmanで見たように、ブランドイメージに適合し、適切なターゲットオーディエンスがフォローしているインフルエンサーを特定することが重要です。

    ・年中行事を利用してブランドストーリーを伝える
    The Jewelerはクリスマスという一大イベント期間を利用してギフトにジュエリーを贈りやすくするため、インフルエンサーのスポンサードポストに割引クーポンコードを追加してもらうことで、大きな成功を収めました。

    ・さまざまな市場向けにキャンペーンをカスタマイズする
    ブルガリのようなグローバルブランドの場合、各市場はそれぞれのニーズに基づいて地域ごとにキャンペーンをセグメントすることで対処する必要があります。

    ・タイミングの合ったコラボレーションをすばやく実行して、話題に乗る
    Buccellatiは、Noonoouriさんのような仮想アバターの流行を認識し、ためらうことなくタイアップを決定しました。

    ・現実で開催されるイベントに参加または企画して、オンラインでコンテンツを生成する
    打ち上げイベント、展示会、オープニングセレモニー、表彰式典などはすべて、現実世界とデジタルの世界、どちらでもチャンスです。

    高級品を取り扱うブランドはラグジュアリーなイメージを持った有名インフルエンサーやセレブリティとタイアップするものと考えられることが多いですが、若い世代をターゲットとしてミレニアル世代のマイクロインフルエンサーとタイアップするジュエリーブランドは増えています。

    展開するインフルエンサーマーケティングキャンペーンのゴールやリーチしたいオーディエンス層に応じて、タイアップするインフルエンサーを適切に選定することが重要です。

    おすすめ記事:高級ジュエリーブランドのインフルエンサーマーケティング戦略

    高級ジュエリーブランドのインフルエンサーマーケティング戦略

    参考:https://www.launchmetrics.com/resources/blog/successful-jewelry-digital-campaigns
    https://influry.com/case-studies/the-jeweller/

    Pocket