2019年のインフルエンサーマーケティングトレンド前編

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2018年のインフルエンサーマーケティングの傾向は、2017年の時点でかなり正確に予測されていました。2019年のインフルエンサーマーケティングトレンドはどの程度予測できるのでしょうか。

インフルエンサーマーケティングプラットフォームの「Mavrck」が実施した研究によると、インフルエンサーが作成したコンテンツは、スタジオで撮影したコンテンツより6.9倍も効果的であることがわかりました。これは、多くのマーケティング担当者がデジタル広告で獲得してきたコンバージョン率を上回る大きな利益です。そのため、2019年末までにブランドはインフルエンサーマーケティングに最大23億8000万ドルを投入すると予想されています。

今回は2019年のインフルエンサーマーケティングトレンド10の中から5つ、前編としてご紹介します。

後編はこちら:2019年のインフルエンサーマーケティングトレンド後編


2019年の10のインフルエンサーマーケティングトレンド

  1. マイクロインフルエンサーとナノインフルエンサーの重要性
  2. ブランドはインフルエンサーとの長期的な関係を育む
  3. ビデオの重要性が増す
  4. Facebookのユーザー基盤は停滞または衰退
  5. Instagramはインフルエンサーマーケティングの成功に不可欠なまま
  6. 後編
  7. ブランドは共通の価値観を期待される
  8. インフルエンサーを選択する際、フォロワー数ではなく連携能力に焦点を当てる
  9. より多くのインフルエンサーがビジネスベースで活動する
  10. インフルエンサーのスポンサーシップを公開することが標準になる
  11. ブランドは偽のフォロワーとの戦いによって団結する

  12. 1.マイクロインフルエンサーとナノインフルエンサーの重要性

    インフルエンサーマーケティングは、有名人のマーケティングから生まれました。一般的な人々にとって、インフルエンサーマーケティングは有名人と契約しているブランドと大差ないように見えています。インフルエンサーのブログで見た商品のクーポンコードが、インフルエンサーマーケティングの一環かもしれないことさえ認識していないかもしれません。

    ここ数年の間に、さまざまな種類のインフルエンサーが定義されてきました。中でも特に、マイクロインフルエンサーの人気が高まりを示しています。2017年にはすでに「マイクロインフルエンサーが有名人よりも影響力があるだろう」という予測が打ち立てられていました。

    インフルエンサーの定義は長年にわたって流動的に変わり続けてます。しかしながら、ソーシャルメディアには4種類のインフルエンサーがいるという議論があります。

    ・メガインフルエンサー – 100万人以上のフォロワーを持つソーシャルスーパースター。
    ネット上だけでなく現実の世界で得た名声があるためタレントなどの有名人の場合が多い
    ・マクロインフルエンサー – 10万から100万人のフォロワーを持つインフルエンサー
    ・マイクロインフルエンサー – 1,000人から100,000人のフォロワーを持つインフルエンサー。
    フォローは少ないが、専門的知識を持っているため信頼性が高い
    ・ナノインフルエンサー – 比較的狭い市場で大きな影響力を持っている1,000人以下のフォロワーを持つインフルエンサー。特定の地域で信頼性の高い人々

    メガインフルエンサーはほんの一握りの超有名ブランドのみ、タイアップできる存在です。名前は知れていますが、人々の行動に実際に影響を与えることは少ないといえます。「名前を認識できる」という理由だけで、有名人が推薦する製品を買うほど信頼することができないためです。

    マクロインフルエンサーはニッチを尊重していますが、タイアップするためには競争率が高くなっています。マクロインフルエンサーは、ビジネスパートナーとして欲しいブランドを自身で選ぶことができます。

    2019年、マイクロインフルエンサーとナノインフルエンサーがビジネスとして一般的になってきます。より多くのブランドが各自に適したマイクロインフルエンサーもしくはナノインフルエンサーとタイアップするでしょう。

    フォロワー数が少ないため、ナノインフルエンサーはあまりにも小さな影響しか与えないと感じるかもしれません。しかしナノインフルエンサーは、狭くて特定のニッチにブランドの信念を伝えるのに最適な人材です。ブランドがナノインフルエンサーとの関係を築く場合、ほとんどの人はそれを「偽りのない関係」と見なします。

    ブランドは、
    ・ナノインフルエンサーの信憑性
    ・エンゲージメントの向上
    ・マイクロインフルエンサーの到達範囲
    上記3つのバランスをとる必要があり、2019年にブランドの大半がどのような選択するのかが注目されます。


    ブランドはインフルエンサーとの長期的な関係を育む

    ブランドはこれまで、インフルエンサーキャンペーンを短期的に考えてきました。ブランドはキャンペーンのアイデアを思いつくと、インフルエンサーを探します。ブランドが設定するオリエンテーションに沿って、ブランドとインフルエンサー共同、またはインフルエンサーのみでコンテンツを作成します。キャンペーンを実施した後は結果を分析して、ほかのキャンペーンに移行します。多くの場合、次のキャンペーンではインフルエンサーは同じ人物ではなく「費用対効果が高そうな次のインフルエンサー」が選ばれていました。

    しかし、インフルエンサーマーケティングがより一般的になるにつれて、インフルエンサーが協力したいブランドを選ぶ可能性があります。優秀なインフルエンサーは、自身の予定を有料のプロモーションで埋め尽くすでしょう。 しかし2019年初頭には、この傾向が変化しているという兆候があります。ブランドは適切なインフルエンサーを見つけたとき、今までより長期的な関係を築くことに集中しています。

    インフルエンサーがブランドと働く時間が長くなればなるほど、製品を真に支持していると考えやすくなります。インフルエンサーが複数のキャンペーンを通じて製品をサポートし続ける場合、インフルエンサーとブランドの間の相乗効果が強調されます。それは「インフルエンサーは単にお金を得るためだけに投稿をするのではない」というオーディエンスからの信憑性を増すことにつながります。

    ブランドの観点からは、確立されたインフルエンサーとタイアップし続けることで継続性が得られます。過去のキャンペーンで良い結果が出ているのであれば、将来的にそうなる可能性が高いからです。また、ブランドが最初に直面するインフルエンサーとの関係性に関する潜在的なリスクも取り除きます。


    ビデオの重要性が増す

    ビデオコンテンツは現在、有線またはWi-Fiでスムーズに再生されています。5Gネットワ​​ークの普及により、最も安価なスマートフォンでもビデオを再生できます。すべての主要なソーシャルネットワークがこの変化を理解しています。YouTubeは創業以来、ビデオに焦点を当ててきましたが、Facebook、Instagram、Twitter、およびLinkedInなどの大企業もビデオコンテンツに対応しています。Googleの検索結果も今や動画を好んで表示するようになってきました。

    インフルエンサーは真っ先にこの傾向に気づいていました。インフルエンサーはソーシャルプラットフォームのリーダーであり、自身のフォロワーに専門分野の最新の傾向を示します。したがってインフルエンサーが、様々なソーシャルプラットフォームにおいてビデオコンテンツの最も象徴的な存在なのは驚くべきことではありません。

    米国のコンピュータネットワーク機器開発会社「Cisco」によると、2019年末までにビデオはすべてのインターネットトラフィックの80%を占めるといわれています。また、2022年までに全インターネットトラフィックの82%がビデオになると予測しています。デジタルマーケティング調査会社「eMarketer」は、全米のデジタル広告支出の25%をビデオが占めていると調査結果を出しました。

    Instagram Live、Snapchatビデオメッセージ、Facebook Liveストリームなどのストーリーやショートビデオは、消費者にとって特にエキサイティングなコンテンツです。コンテンツがあふれる市場では、積極的に宣伝活動「のみ」を行っているブランドほど消費者に不信感を与えてしまうでしょう。

    また、最大手であるYouTubeは動画向けに設計されていますが、もはや人々がビデオをオンラインで見るためのソーシャルサイトの1つに過ぎません。

    ビデオインフルエンサーマーケティングを真剣に利用したいブランドは、1つのSNSに集中するのではなく、あらゆるビデオプラットフォームにわたって活動するインフルエンサーとタイアップする必要があります。


    Facebookのユーザー基盤は停滞または衰退

    2019年、Facebookの利用者数が減少していきます。2018年は12歳以上のアメリカ人Facebookユーザーが、67パーセントから62パーセントに減少しました。この低下は、年齢層や性別を超えて一貫しています。

    Cambridge Analyticaのデータからも、多くの人がFacebookをやめていくと予測されています。Facebookの人気が低下した理由は、Facebook自体よりもユーザーのせいだといわれています。 Facebookに投稿するとき、人々は信じられないほど否定的になることがあるようです。

    それに比べるとInstagramの投稿に関するコメントは、肯定的なものが大多数を占めています。このInstagramの台頭もFacebook衰退の原因のひとつと考えて間違いないでしょう。


    Instagramはインフルエンサーマーケティングの成功に不可欠なまま

    Facebookがデータ漏洩や侵害行為でユーザー数が減少しているのと同時に、同社のビジュアルプラットフォームである「Instagram」の利用者は急増しています。

    Instagramは2018年、ひと月で10億人のアクティブユーザー数を叩き出しました。親会社のFacebookが直面している問題に関係なく、その人気は続いています。さらにはビデオコンテンツ用に、Instagram Live、Instagram Stories、IGTVと手を広げてきています。

    現在のInstagramは若い世代のためのソーシャルメディアサイトです。若い世代の人々は、「Instagenic(インスタ映え)」という言葉に象徴されるビジュアル重視なInstagramの特長を気に入っています。またInstagramがインフルエンサーマーケティングの重要性を考え、投稿プロセスをより簡単にするためのツールを開発したことも人気の理由です。


    まとめ

    2019年のインフルエンサーマーケティングトレンドの前編を紹介しました。本年はマイクロインフルエンサーだけでなく、ナノインフルエンサーも活躍する傾向にあるようです。

    また、ビデオでのマーケティングとInstagramがより活発になり、インフルエンサーマーケティングに参入するブランドもどんどん増えていくことでしょう。

    後編では、インフルエンサー選定方法やインフルエンサー自身のブランド、偽のフォロワー対策など知っておくべき重要なトレンドの残り5つを紹介しますので、併せてご覧ください。

    後編:2019年のインフルエンサーマーケティングトレンド後編



    参考:http://www.olapic.com/resources/the-state-of-influencer-marketing-in-2019/ 
    https://influencermarketinghub.com/10-leading-influencer-marketing-trends-for-2019/

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