2019年のインフルエンサーマーケティングトレンド後編

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インフルエンサーマーケティングは2018年あたりから成熟してきました。実際、コンテンツ配信の最も効果的な手段として現在では主流になっている戦略です。偽のフォロワー問題やインフルエンサーが宣伝表記を怠っているなど、いくつかの問題は発生していますが、インフルエンサーマーケティングは近年ますます需要が高まっています。

インフルエンサーマーケティング2019年の10トレンドを前後編にわけて紹介しています。前編ではナノインフルエンサーの台頭やインフルエンサーとの関係性、ビデオによるマーケティングなどについて詳しく説明しました。

今回は後編として、2019年のインフルエンサーマーケティングトレンドを5つご紹介します。

前編はこちら:2019年のインフルエンサーマーケティングトレンド前編

2019年のインフルエンサーマーケティングトレンド前編

2019年の10のインフルエンサーマーケティングトレンド

    前編

  1. マイクロインフルエンサーとナノインフルエンサーの重要性
  2. ブランドはインフルエンサーとの長期的な関係を育む
  3. ビデオの重要性が増す
  4. Facebookのユーザー基盤は停滞または衰退
  5. Instagramはインフルエンサーマーケティングの成功に不可欠なまま
  6. 後編

  7. ブランドは共通の価値観を期待される
  8. インフルエンサーを選択する際、フォロワー数ではなくブランドとの適合性を重視
  9. より多くのインフルエンサーがビジネスベースで活動する
  10. インフルエンサーのスポンサーシップを公開することが標準になる
  11. ブランドは偽のフォロワーとの戦いによって団結する


  12. 6.ブランドは共通の価値観を期待される

    消費者は積極的に自分の価値観を共有し、それらを支持し行動を示してくれるブランドを探しています。Harvard Business Reviewの調査によると、「ブランドと共通の価値観を持ちたいと考えている」と答えた消費者は64%にものぼりました。

    CMOの70%近くが、「自社ブランドが社会問題に関する発言をすることで、共通の価値観を持つ消費者と結びつくことも重要なマーケティング方法の一つである」と述べています。

    また、現在SNS世代である若年層の消費者が裕福になり旧世代の消費力を上回ると、若い世代と今の時点でつながっているブランドは、将来的により発展することが見込まれています。



    7.インフルエンサーを選択する際、フォロワー数ではなくブランドとの適合性を重視

    インフルエンサーマーケティングの初頭、ブランドは素質のあるインフルエンサーを探すことに苦労していました。そこで、簡単にインフルエンサーの卵を発見できる測定基準として、フォロワー数に焦点を合わせていました。

    多くのブランドは、利用可能な予算に見合った中で最も多いフォロワー数を持つインフルエンサーに製品を売り込むことに注力しました。確かにフォロワー数は基準のひとつですが、フォロワーの大小だけで判断すると残念な結果をもたらす可能性があります。

    2019年のトレンドの1つは、インフルエンサーを選択する際に、より幅広いメトリクスを検討するブランドの増加です。特に、インフルエンサーとブランドの価値観やカラー、個性を一致させることの重要性を理解しているブランドが増えていくでしょう。

    インフルエンサーとのパートナーシップを成功させるには、コミュニケーションとブランドの適合性が不可欠です。例えば、未熟な若いインフルエンサーでも数百万人のフォロワー基盤を持っているかもしれません。しかしフォロワー数が多くても、ファミリー向けの優しい価値観を持つブランドとは良いパートナーになれません。

    2019年、インフルエンサーとタイアップする際に最も重要なのは「インフルエンサーが影響を与える人々がブランドのターゲットオーディエンスにマッチするかどうか」であることをブランドは認識しはじめています。有名であるという理由だけでタイアップすると、自社ブランドの製品を間違ったタイプの人々に訴求することになり、時間と労力の無駄になってしまうからです。

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    8.より多くのインフルエンサーがビジネスベースで活動する

    ここ数年で、多くのインフルエンサーが自身の価値を理解し始めました。インフルエンサーたちの中には、個人のブランドを設立している人々も存在します。

    2019年もこの傾向は続いており、信頼度の高いインフルエンサーはフォロワーやブランドからの強固なサポート基盤を築いているため、オンライン活動をビジネス重視で運営するようになるでしょう。Instagramのビジネスアカウントを持つことは、Instagramのインフルエンサーにとって重要な前提条件の1つとなりはじめています。

    実際、トップインフルエンサーの多くはソーシャルメディアパーソナリティと呼ばれていることがよくあります。例えば、Zoe SuggさんやPewDiePieさんのようなマクロインフルエンサーがよくソーシャルメディアパーソナリティと称されています。彼らはインターネット世代にとっての有名人であり、自身の活動資金にするため大規模に自社ブランドを運営しています。



    9.インフルエンサーのスポンサーシップを公開することが標準になる

    FTC(米連邦取引委員会)のような規制機関による長年の警告の後、人々はついにスポンサードコンテンツにラベルを付けることの重要性を理解しました。2019年は、投稿が広告だとはっきりと明示することが当たり前の年になるかもしれません。

    広告の開示は今や一般的になっています。Instagram、YouTube、Facebookといったソーシャルネットワークは、インフルエンサーがスポンサーとして投稿にマークを付けてスポンサードコンテンツだとアピールするための簡単な方法を設定しています。

    ここで重要なのは、「スポンサードコンテンツ」と表示された投稿が増加しているにも関わらず、インフルエンサーマーケティングの効果は減少していないということです。スポンサードコンテンツを正しいターゲット市場に合わせて投稿しているインフルエンサーは、依然としてフォロワーと良い信頼関係を築いています。

    Y世代やZ世代のような若いSNS世代は伝統的なデジタル広告に嫌悪感を抱く傾向にあります。しかし、この世代の人々は自身がフォローしているインフルエンサーによるスポンサードコンテンツを嫌だとは思っていません。これは、インフルエンサーを信頼し、投稿に信憑性があるものだと感じているためです。

    従来のデジタル広告が一方的なもののためブロックされているのに対し、双方向でコミュニケーションが取れるインフルエンサーを身近な友人のように感じるオーディエンスは、スポンサードコンテンツを見ることも楽しんでいます。

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    10.ブランドは偽フォロワーとの戦いで団結する

    2018年に最も注目を集めたトピックの1つに、「偽フォロワー」の問題があります。ブランドは偽のフォロワー対策をそれぞれ固め始めています。

    例えばUnilever社は、偽のフォロワーを持っているインフルエンサーを検出した場合、二度とタイアップしないことを明らかにしました。他のブランドもそれに倣っています。

    偽のフォロワーを使っているアカウントを見つけるのは驚くほど簡単です。偽のフォロワーを買った人は、事実上永遠に自身のソーシャルアカウントの価値を下げ続けることになります。

    偽のアカウントとコラボレーションした証拠を示す「自称インフルエンサー」に、2019年にマーケティング予算を無駄にする企業はほとんどありません。

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    まとめ

    インフルエンサーマーケティングを利用しているブランドの戦略は役員会で決定されるのではなく、何千万ものInstagram、Snapchat、そしてソーシャルメディアとのやりとりで決定されると言っても過言ではありません。

    多くのブランドの担当者が新しいインフルエンサー戦術に適応しはじめており、「ブランドが消費者に販売する」のではなく「消費者が購入するように導く」という流れが広がってきています。

    多くの金額を投資しなくとも、
    ・インフルエンサーと長期的な信頼関係を結ぶ
    ・インフルエンサーを通じて消費者とうまくコミュニケーションを取る
    ・魅力的で、なおかつ価値のあるコンテンツを作成する
    上記のことを抑えていれば、インフルエンサーマーケティングを効果的に扱うことが可能です。

    2019年のインフルエンサートレンドを見ていきましたが、今後数年間で最も成功するであろうブランドは、インフルエンサーと消費者の信頼を勝ち取ったブランドであることは間違いありません。

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    参考:http://www.olapic.com/resources/the-state-of-influencer-marketing-in-2019/ 
    https://influencermarketinghub.com/10-leading-influencer-marketing-trends-for-2019/

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